前田和秋公式 crayon版

先史から神話の時代

No.1

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🎌先史から神話の時代1
No.1
•チバニアン
_(国際学会が77万年前の地磁気逆転を表す地層として認定,12万6千年前までの時代名にもなった,先史時代地球の歴史年表へ50万年ぶんの帯にニッポンを刻む;地質時代)

No.2

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🎌先史から神話の時代2
No.2
•縄文土器
_(遮光式などの土偶で有名だが実は世界最古の土器でもある,文明の遺跡など全くない極東の島国でそれらより更に古い時代なのに人類として世界最先端を走っていた;縄文時代)

No.3

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🎌先史から神話の時代3
No.3
•徐福伝説
_(台湾へ行った沖縄へ行ったとの説もあるが蓬莱方丈瀛洲と3つあるので日本はどれかの神仙の理想郷だったのではと,海に沈んだという代輿員ｷｮｳも日本海の中央部に浅瀬がありもう1つはどこかなと夢羽ばたきますが,始皇帝が派遣する程日本は霊的に豊かな国,華夷秩序とは違った意識で中国から一目置かれていた;弥生時代)

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🎌先史から神話の時代
No.
•紀元前50年の日本に舟があるのか？

新羅初代王赫居世居西干の時代（在位:紀元前57年 - 紀元後4年）
紀元前50年、倭人が侵攻してくるが、赫居世王の説得に応じて倭軍は撤退する。また重臣に、もとは倭人の瓠公がいた。
2代王南解次次雄の時代（在位:4年 - 24年）
14年には倭人が兵船100艘余りで攻め寄せ、海岸の民家を略奪した。これに対して六部の精兵を派遣したところ、手薄になった首都を楽浪軍に攻められた。しかし、流星が楽浪軍の陣に落ちたため、彼らは恐れて引き上げたという。さらに六部の兵を送って追撃させたが、賊軍が多いので追撃は中止となった。
第4代新羅王の脱解尼師今の時代（在位57年-80年）
脱解尼師今は倭国から東北一千里の多婆那国の王の子といわれ、この多婆那国は日本列島の丹波国に比定される事が多い。脱解尼師今の出身氏族である昔氏は倭国と交易していた倭人の氏族とされる。
73年、倭人が木出島(慶尚南道蔚山広域市の目島)に進入してきたので、角干（1等官の伊伐飡の別名）の羽烏（うう）を派遣したが敗れ、羽烏は戦死した。
77年には伽耶と戦って大勝した阿飡（6等官）の吉門を波珍飡（4等官）に引き上げた。
第5代新羅王の婆娑尼師今の時代（在位80年-112年）
倭国に服属した新羅王（波沙寐錦、はさむきむ）のことを指すともいわれる。また、414年に建てられた広開土王碑の第三面二行に「新羅寐錦」とあり、中原高句麗碑では、高句麗を「大王」、新羅王を「東夷之寐錦」としていることから、「寐錦」は、新羅の固有の君主号ともいう。法興王11年（524年）の建立とされる蔚珍鳳坪碑に法興王は「寐錦王」として現れている。また、同時に連なっている高官に「葛文王」の表記が見られることから、6世紀初頭当時の新羅が絶対的な「王」による一元的な王権の支配下にあったわけではなく、寐錦王と葛文王という二つの権力の並存であったとする説もある。なお、法興王の前代の智証麻立干（500-514年）の時代に国号を新羅、君主号を王に定めた。
第6代新羅王の祇摩尼師今の時代（在位:112年 - 134年）
121年2月に大甑山城（釜山広域市東莱区）を築いた。同年4月に倭人が東部海岸に侵入した。
翌年123年3月に倭国と講和した。
第8代新羅王の阿達羅尼師今の時代（在位:154年 - 184年）
158年、倭人が来訪する。
173年5月、倭の女王卑彌乎が新羅に使者を送る。しかしこれは、『三国志』東夷伝倭人条からの造作で、かつ干支を一運遡らせたとする説もある。

この頃から朝鮮半島にしばしば行っては戦をしている…

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🎌先史から神話の時代
No.
•新羅の三王統で倭人は何をしていたか

瓠公（ここう、生没年不詳）は、新羅の建国時（紀元前後）に諸王に仕えた重臣。また金氏王統の始祖となる金閼智を発見する。もとは倭人とされる。新羅の3王統の始祖の全てに関わる、新羅の建国時代の重要人物である。瓠（ひさご）を腰に下げて海を渡ってきたことからその名がついたと『三国史記』は伝えている。
初代新羅王の赫居世居西干の朴姓も同じ瓠から取られているため、同一人物を指しているのではないかという説がある[3]。　
また、脱解尼師今が新羅に着した時に瓠公の家を謀略で奪ったと言う。この瓠公の屋敷が後の月城（歴代新羅王の王城）となった。

4代王
脱解尼師今は倭国から東北一千里の多婆那国の王の子といわれ、この多婆那国は日本列島の丹波国に比定される事が多い。
13代王
葛城さんの第四次十字軍事件の時の王

※Wikipediaの説明では3代王の記述がなく7代王の記述もない
8代王が三王統の最後かと思ったら
12代王の次で王さまの姓が変わっていた
三韓征伐で降伏した王統が終わったので国号を新羅に戻せた
一から日本との付き合いをやり直すと

No.4

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🎌先史から神話の時代4
No.4
•前方後円墳
_(土偶だけでなく埴輪の時代も相変わらず極東で孤立しながら世界一を,高さでは劣るが広さでは世界3大墳墓の一つに数えられピラミッドより大きいものもある,巨大な石積みもナシで高さも端折りながら神さまはしっかりと人を動員して作る当時の国力は見せていた;古墳時代)

No.5

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🎌先史から神話の時代5
No.5
•砂鉄と炭でなくては日本刀は
_(炭素量1~1.5%の玉鋼という特殊な鉄がサムライソードの特徴と切れ味の秘密,たたら製鉄という古代からの製法を未だに守る,理由の一つとして折り返し鍛錬という鍛鉄の技術も挙げられていて15回ほどで32768枚の層が1本の刀身に構造としてあり,名刀ならば1000回以上繰り返すので果たして何層になっているか,達人武術家の青龍刀はさすがに違いそうだが中華帝国の兵隊の刀や西洋騎士の甲冑や盾は鋳鉄,層などは望めない製法でありこの違いは侍の強さにもなっています)

No.6

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🎌先史から神話の時代6
No.6
三韓征伐

•
神功皇后が新羅に出兵し朝鮮半島の広い地域（三韓）を服属下においたとする日本における伝承である,『日本書紀』では新羅が降伏した後、三韓の残り二国（百済、高句麗）も相次いで日本の支配下に入ったとされるが,直接の戦闘が記されているのは対新羅戦だけで,『古事記』では新羅と百済の服属は語られているが高句麗の反応は記されず「三韓」の語も現れない,ただし三韓とは馬韓弁韓辰韓を示し,高句麗を含まない朝鮮半島南部のみの征服とも考えられる

第9代新羅王の伐休尼師今の時代（在位:184年 - 196年）
193年6月には倭人が飢饉に見舞われ食を求めて1千余人が新羅に流入した

仲哀天皇2年の時の話であり即位した瞬間に前代の王の時に亡命か調略が不明ですが新羅に倭人が流れ込んでいる
神さまが下地を作っているのか
それとも熊襲なども含む併走王権が逃げ出したものか
朝鮮半島ではなく九州には6年後に仲哀天皇も神功皇后とともに熊襲討伐のため現在の香椎宮を訪れる,そこで神懸りした神功皇后からお告げを受けた,熊襲よりも宝のある新羅を攻めよとされたが,仲哀天皇はこれを信じず,神は汝はその国を得ることはできないが汝の子がそれを成すだろうと述べた,そのまま仲哀天皇は託宣を聞かずに熊襲征伐を行うが敗北し,翌200年に撤退した託宣の地で崩じている,『天書紀』では熊襲の矢が当たったと記されている,夫の仲哀天皇の急死後,神功皇后が201年から269年まで政事を執り行なった

少し可哀想な役回りではあったのですが,全く戦果ナシかは不明の熊襲討伐でもあったりします,ちょこっと小さな勝ちをしていたら皆で知ったら供養になるのではとも,熊襲や隼人は武人としても江戸後期まで名を馳せた地域であり,併走王権相手には神さまの後押しがないと中央の軍隊でもなかなか勝てない,神武天皇のふる里だったりもするのに,そこにすら鎮圧に駆け回るほど活き活きしていたのかも知れません

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No.
•この時代は神さまの意にかなうかが勝ち負けに影響する？

その同じ相手に同じ軍勢を率いて女性にも関わらず討伐に行くと何故か勝てていたりもする,仲哀天皇9年（200年）3月1日に神功皇后は齋宮に入って自ら神主となり,まずは熊襲を討伐した,9月には神を祀り海を渡る軍を集めてもいるので半年ほどで九州を平穏にしている

その後に再び新羅征討の託宣が出たため対馬を出航した,お腹に子供（のちの応神天皇）を妊娠したまま海を渡って朝鮮半島に出兵して新羅の国を攻めた,新羅は戦わずして降服して朝貢を誓い,高句麗・百済も朝貢を約したという,渡海の際はお腹に月延石や鎮懐石と呼ばれる石を当ててさらしを巻き冷やすことによって出産を遅らせた,また播磨国風土記逸文には、播磨で採れた顔料の原料である赤土（あかに）で天の逆矛（あまのさかほこ）や軍衣などを染めたとあり,皇后は帰国後に筑紫国で応神天皇を出産し志免でお紙目を代えている


神功皇后が三韓征伐の後に畿内に帰るとき,息子の応神天皇には異母兄にあたる香坂皇子と忍熊皇子が,畿内にて反乱を起こして戦いを挑んだが,神功皇后軍は武内宿禰や武振熊命の働きによりこれを平定したという,九州での仲哀天皇の敗北から再戦しての熊襲討伐や三韓征伐でも,アノ竹内さんの本流であるご先祖様がしっかり天皇の側近として史実としての仕事をしたいたりもします

第10代王奈解尼師今の時代（在位:196年 - 230年）
200年（仲哀天皇9年）天皇崩御後、応神天皇を身籠っていた神功皇后は対馬より半島に至り、新羅王都に到る。新羅王の波沙寐綿は抵抗することなく降伏し、微叱己知波珍干岐（みしこちはとりかんき）を人質に出し、「馬飼部」となることを宣言し、毎年の男女を貢ぐと誓約した。なお古事記は仲哀天皇崩御を362年とする。結局国号に関しては第15代の王基臨尼師今の300年に倭国と使者を交わし,その7年後に国号を新羅に戻している,応神天皇38年の話でもある
205年（神功皇后摂政5年）人質の微叱旱岐が新羅に逃げ帰った。
208年夏4月 倭人が国境を侵す。奈解王は将軍昔利音に反撃させた。

馬飼部って何？から始まるのですが
国名か
それともどこかの国の一部としての「部」か
三韓征伐での説明で出てくる新羅王は波沙寐綿だが,その出征中の年代200年ごろは,第10代王奈解尼師今の時代（在位:196年 - 230年）として記述が一緒になっている

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No.
•意義としては天皇の親征

実は新羅の第1代国王の頃つまり紀元前50年から既に何回も倭国は朝鮮半島に頻繁に軍事侵攻をしていて,豊臣秀吉の朝鮮の役や後の韓国併合が珍しくない位に日本は朝鮮に対して優位な刷り込みが魂にあったりもする,それはこの後の白村江の戦い630年まで続いていて,その間に新羅も百済も朝貢と王子を人質に出したり,新羅へは何回も首都の金城を包囲している記述がある,国王の代替わりの度に海を渡って半島に繰り出し取り囲んでいる印象すら

しかし実際に朝鮮半島に天皇自ら渡って進軍したケースはこの三韓征伐のみで
中央無視して朝鮮と交流あった併走王権の話から
第四次十字軍ばりの臣下独断の友好国襲撃まで逸話も沢山ありそうな為に
国家元首が直接朝鮮半島に渡ってこれらの勝手連が似た事を回数繰り返してたとの主張をしても,権利を売り渡せないようにもしている

三韓征伐の前でも後でも首都を包囲してはここまでで終わるのも,同時に日本の併走王権と連絡を新羅が取って国内を平穏にするリソースで力が沸かなかったからとも,それでも天皇自ら出征になると本気度の違いからか大っぴらには併走王権は新羅を応援出来なかった,ただし成功例の神功皇后ですら香坂皇子と忍熊皇子が畿内にて反乱してもいる,このケースは完全に押し切って勝って帰還してからの国内締め付けを併走王権が怖がったからなのではとも考えられます

実際に相手方の国号まで変更させてしまっているので侵攻の手腕としても見事なものであったのではと,そして歴代天皇が次々に将軍に兵を預けて首都を包囲しているのに,なぜか自らは海を渡らなかった,自信がない訳ないのにも関わらず実行したのがこの女性天皇だけだったのも意義としてあったりする,この後遣隋使で中華帝国に対等の外交を要求したのも女性天皇なので,神さまは無理をする時に容赦なく女の人を使っていたのかも知れません

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🎌先史から神話の時代
No.
•百済朝貢までの過程

神功皇后46年以降は『百済記』が構文されている。

神功皇后46年（246年または366年）3月1日
斯麻宿禰を卓淳国に遣す。
卓淳王の末錦旱岐は、百済の久氐、弥州流、莫古らが日本に朝貢したいと斯麻宿禰に伝えた。
斯麻宿禰は爾波移と卓淳人の過古を百済に遣した。
百済の肖古王（近肖古王）は喜んだ。
王は財宝を贈りまた蔵をみせてこれらを朝貢したいと爾波移に告げのち斯麻宿禰らは日本へ帰還した。
翌年4月 百済は日本に朝貢した。

神功皇后49年（249年または369年）3月
将軍荒田別（あらたわけ）及び鹿我別（かがわけ）を卓淳国へ派遣し新羅を襲撃しようとするが
兵の増強が進言され百済の将軍木羅斤資と沙沙奴跪（ささなこ）と沙白（さはく）や蓋盧（かふろ）らに合流を命じて新羅を破った。
比自㶱（ひじほ）
南加羅
㖨国（とくのくに）
安羅（あら）
多羅（たら）
卓淳
加羅
の七カ国を平定した。
さら西方に軍を進めて
比利（ひり）
辟中（へちゅう）
布弥支（ほむき）
半古（はんこ）
の四つの邑は抵抗もなく降伏した。

神功皇后51年（251年または371年）3月 百済は久氐を派遣し日本に朝貢した。
神功皇后52年（252年または372年）9月 百済王は百済と倭国の同盟を記念して神功皇后へ七子鏡と七枝刀を献上した。


応神天皇に代替わりしてからは
272年（応神天皇3年）、百済の辰斯王が天皇に礼を失したので、紀角宿禰・羽田矢代宿禰・蘇我石川宿禰・平群木菟宿禰が遣わされ、その無礼を責めた。これに対して百済は辰斯王を殺して謝罪した。そして紀角宿禰らは阿花王を立てて帰国した。
277年（応神天皇8年）、百済の阿花王は王子の直支（とき）を人質として日本に送った。
285年（応神天皇16年）、百済の阿花王が薨去した。日本に人質として滞在していた直支が帰国して王となった。

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🎌先史から神話の時代
No.
その頃国名の無い新羅とは

•負けの印象はないが国号は新羅に戻されてもいる
第11代王助賁尼師今の時代（在位:230年 - 247年）
232年4月 倭人が首都金城に攻め入った。王も出陣して倭人を壊滅させ騎馬隊を派遣して首級1千をあげた。
233年5月 倭人が東部国境に侵入。
同7月 将軍の昔于老が沙道で倭軍を撃退、倭人の兵船を焼き払う。
第12代王沾解尼師今の時代（在位:247年 - 261年）
249年夏4月 倭人が昔于老を殺害。
249年（神功皇后摂政49年） 荒田別・鹿我別を派遣し百済の木羅斤資らと共に新羅を破る。
第13代王味鄒尼師今の時代（在位:262年 - 284年）
葛城さんの第四次十字軍事件
第14代の王儒礼尼師今の時代（在位:284年 - 298年）
287年4月 倭人が一礼部に来たり集落に放火し1千人を捕虜にして立ち去った。
292年 倭兵が沙道城（慶尚北道浦項市）を陥落させようとしたので一吉飡の大谷に命じて救援させたが倭軍が攻略した。
294年 倭兵が長峯城を攻略した。対する新羅は沙道城を改築して沙伐州（慶尚北道尚州市）の有力な80余家を移住させ倭に備えたという,※2年前に陥落させてるが再び新羅側に渡っていたか
第15代の王基臨尼師今の時代（在位:298年 - 310年）
300年1月 倭国と使者を交わした。
307年 国号を新羅に戻した。

11代王の時に攻め寄せたが2度敗戦しつつ最初の戦以降は新羅王を戦陣から遠ざけ
12代王の時に負けた原因の新羅の将軍すら討ち取り
13代王の時は取り返した加羅地方を日本側の混乱で動きが取れなくなるものの
14代王の時に加羅から新羅へ戦場は移動して城奪取していたりもする
日本に関する記述では力関係で不利な印象はなく国号を戻される雰囲気はないが,使者のやり取りの後で国号を戻せてもいるとも解釈できて,すると次の15代王になった新羅の外交力の話になったりします

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No.
•倭国も攻めあぐねたが新羅も攻めあぐねる並走王権システムのなかで…

11代の王の時に首都での決戦に倭軍は負けてもいるが3ヶ月後に再び侵攻している,英国もフランスの半年を長く統治していた時代があるのですが,半島と本国の島を領土にしている場合そう何回も遠征は出来ないもので,敗戦1回で大抵は島のみに領土が固定されて失ってしまうが,舟すら造船技術も不明な日本がたった3ヵ月でまたやって来ている,引き込もるばかりの神道のみの軍勢と国家システムのこの頃なのに,神さまは意外にアグレッシブだったりもしています
すると2回目の交戦になるがなぜか将軍に任せて新羅王は待機をしてしまっている,結局この将軍相手にも倭軍は負けて結果的には問題なく見えるのですが,国vs国で攻め入られてる側が籠城を選んでもないのに臣下に押しつけて引いていることはない,最初は自ら勝ててる実績もあるのに,なので王さまは既に消耗はしていた模様
そして次の12代の王の時には前回敗戦時のこの新羅の将を討ち取り挽回していて,ただし戦場の地名から新羅ではなく加羅地方の可能性もある,なので前代王の時に軍勢を負かされて倭軍を破ってからはそのまま加羅地方に進軍して駐屯していたかも知れないが,この時点で少なくとも倭軍は百済との連合を組んでこの将軍の軍隊を一掃して,国々を占領し加羅地方の支配権を回復していたりもする
次の13代王の時は日本側がミスをやらかしているが,送った軍隊が目標の新羅と組んで再び奪回した加羅地方を占領してしまう,249に日本が占領してまた本国の倭軍が占領するという状態ではあるが,新羅に攻め入れず加羅地方でのゴタゴタにこの頃は終始した
しかし14代王の時には加羅地方の問題は解決したのか新羅に攻め入ってもいて,11代の時の敗戦した城を50年後に落としてもいる,雪辱に15年かかった将軍に続いて城をも陥落させていた

イギリスとは違った要因の一つに日本vs新羅ではなく,半島内に百済という親日本的なライバルが残っていて,これに並走王権の連絡と領内を不穏にするバランスの取り方で,海を渡る遠征を2回も退けて加羅地方まで軍隊を進出させていながら,三韓征伐以前もたびたぴ倭軍が攻め込んでは撤退していたが,同じように新羅軍も動ききれていない,半島の先端である加羅地方に残った倭軍への残党狩りのはずが,文明や技術は日本よりも先に受け取れて,しかも負けてもはや力の届かないはずの海の向こうから押し返される羽目に

理由は全く不明のままひっくり返される,危ないアンダーグラウンド系世界としか思えないが,しかし歴史的に記録の残る勝者として繁栄をする,神さまの好きそうなグニャグニャの泥仕合にして,稲作からの負けを返したく古代朝鮮を絡め取っていったのではないかと,特に攻め込まれていた15年間に関しては此方を多用していそうです,なので勝ったようで再び加羅地方で普通は起こらない理由で,混乱の日々になって停滞もしているのは神さまの辻褄合わせの結果かも知れないです

この後の高句麗から先の唐を見据えると神さまでもサッサと撤退して,軍事と同時に仕掛けていた並走王権による絡め取りを放棄しているのも,勝っても混乱する諸刃の剣なやり方だという証拠なのではと,神さまは火遊び好きなようで慎重な性格で,その後の国際政治では使わない孤立主義の歴史が日本だったりもします

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No.12
•挽回に終始した神功皇后のその後と隠れた応神天皇の事績

三韓征伐の終わり際には神功皇后側にも失態があって,5年後には人質の微叱旱岐がなぜか新羅に逃げ帰った,さらに3年経った208年には倭人が国境を侵すも新羅王は将軍昔利音に反撃させている,逃げられた人質を取り返そうと軍勢を送るも叶わずに終わり,その後は新羅側の王も将軍も世代が変わり昔家の後を継いだ因縁ある于老との戦いに入っている,加羅地方まで攻め入られてる印象すらあるが
1回目は負けだが新羅王は戦場に以降は出てこなくなり
2回目の敵の名将登場に苦しめられて敗戦し
3回目に百済の援軍も加えて加羅地方を取り返した
そんな天皇が日本に戻ったあとの倭軍の将たちの15年間だっりもするのですが,205年に人質を逃した葛城さんを262年に再び新羅征討に送って,百済と組んで取り返したばかりの味方の加羅地方を滅ぼされた,ワザと新羅王子を逃して今回も新羅の為に百済配下の加羅地方を占領した
並走王権が互いに朝鮮半島でそれぞれ百済新羅を属国化して
日本列島での権力争いの代理戦争までしていた
輝かしい事績のある神功皇后や武内宿禰ですらその実力を発揮しにくい,または維持しにくい状態での支配権獲得の過程だったりもするみたいです,この262年の葛城さんの第4次十字軍事件までが神功皇后の年代なのですが

結局三韓征伐の勝ちを一時的なものにされた挽回を
負けによってかえって加羅地方まで進出されていた状態から
百済と連合軍の形にして再び親征ではなく将軍たちのみで取り返し
しかし自分の送った軍隊が新羅寄りの加羅王権を目指して占領した為に
これを再び倭国から違う兵隊を送って侵攻させて加羅王を戻すまでで治世を終えています
三韓征伐の華々しさの割には一過性の遠征みたくな表現にしてあるのは,もう少し首都まで占領して降伏させた勝ちの形を神さまはハッキリさせたくて,その後の激闘での失地回復は隠してもいる,これだって立派な事績であり,イギリスは対岸の半島を戦1回で何代もの支配の実績を失っているのに,イーブンの形に戻してもいる事は恥ずべき時代の記録ではないのではと

そしてその後すぐの269から応神天皇の時代が始まるのですが,意外に差し向けた将軍が新羅の城を幾つか落城させていたり,13代王の死亡と14代王の即位が重なる283～285の間に
百済からの民人を連れた王族の帰化を新羅軍が邪魔して加羅から海を渡れない
ここへ日本から兵を派遣して無事に百済の君を日本に迎え入れれた話であるのですが
新羅王が同時期に死亡して新羅軍は逃げ帰っている
討ち取った戦が隠れているか？とも言われてはいて,その後に再び新羅領へと代々の天皇の将軍たちが攻め込めるようになってもいます

「あの八幡さまが」「八幡さまなのに」とすら,武神とされながら天皇という立場でもあったりして穏やかな印象しかない為か,常に怨霊さんからサムライさんなどの他の祭神を祀る人たちから,馬鹿にもされがちだったりもするのですが,ご自身が朝鮮半島に渡って戦の指揮をした訳ではないのですが,なかなかお強い事績を持っていたりもします
「それは母のお腹の中にいて経験して学んでいた」と
あとは配下の将軍たちに任せたら見事に母である神功皇后の悲願な,新羅の支配または加羅の奪回と新羅への再侵攻を果たしてもいたりします

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No.
•新羅の3番目の王統に日本の血を混ぜれるかの神話的な戦いも

第16代の王訖解尼師今の時代（在位:310年 - 356年）
312年、倭国王が王子の通婚を要求。王子ではないが、阿飡（6等官）の急利の娘を嫁として送った。
323年（仁徳天皇11年）、新羅が朝貢に参じる。
329年（仁徳天皇17年）、新羅が朝貢を怠る。9月、砥田宿禰と賢遺臣を派遣して詰問すると、新羅は貢納を果たした。
344年、倭国は再び通婚を要求。しかし、新羅側は娘は嫁に行ったとして断った。
345年、倭国は怒り、国書を送って国交断絶。
346年、倭国は風島を襲撃し、さらに進撃して首都金城を包囲攻撃した。訖解尼師今は出撃しようとしたが、伊伐飡の康正の進言によって倭軍の疲弊するのを待ち、食料が尽きて退却する倭軍を追撃して敗走させたとする。
353年（仁徳天皇41年）、天皇の命で紀角宿禰が百済に遣わされ、初めて国郡の境を分けて郷土の産物を記録した。その際、百済王同族の酒君に無礼があったので紀角宿禰が叱責すると、百済王はかしこまり、鉄鎖で酒君を縛り葛城襲津彦に従わせて日本に送った。

15代王になって使者を日本に送る代わりに国号を新羅に戻したりもしている,丹波国からの血統だった新羅の2番目の王統を日本が戦で討ち取ったからか,血筋の変わったばかりの14代王の頃は新羅領の城を攻め落としたりしているが,世代交代で相手が外交型になったからか手を変えて新羅王子に嫁を送らせろと,三王統のうち日本の血が混ざっていない事の修復から始めるも,ここは朝鮮側が嫁を差し出してでも回避している,外交型の話もすぐに戦争の時代に逆戻りするほどこじれて,結局この騒動は倭軍が敵首都を包囲するも撃退されて諦めている模様

ただし日本の方も,血が混ざっていた相手側の王統を討ち取って交代させながら,また血を混ぜさせろと,嫁を送る送らないの原因は勝った日本側にもあったりする,自分で壊して自分でその尻ぬぐいをと,支配に手を焼き泥沼化するパターンの典型でもあったり,そんな状態を力で押さえ混む侵略は,流石にそう上手くは行かなかった

それでも応神天皇以降の伝統として新羅領土への侵攻が再び可能になり,さらに仁徳天皇の時代になると首都を抱囲するまでになる,三韓征伐以来の事になります

とはいえ13代王は討ち取ったものの
次の14代王からは日本の血が混ざらない王家になり
さらに15代王には国号を馬飼「部」から新羅「国」に戻され
この16代王では嫁を送る外交作戦に失敗して実力による強要すら撃退されてしまう
なので今回はライバルの百済に民政上の施策を徹底して統治の網をかけている,百済の方は日本人も多数王権に参画していてコンサルタントみたくな仕事もしていて,より戦争で勝っている日本式の統治？を徹底出来るようにもしていた,そうすると新羅は力が沸かなくなり,半島でまた負けても百済を使った並走王権システムで挽回する,神功皇后の時のありがたさと苦労を知っているので,この為の補強すら視野に入れていたのではと,首都を抱囲までは行っているので似ている状態とも言えるので準備も兼ねた再発防止策だったのではと

その3年後に次代の新羅王が即位して,事実上の建国年とも言われている勢いのある相手に対するものとして,硬軟織り交ぜた周りの影響をも計算に入れたやり方は神さまらしいかなと

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No.
•朝貢する新羅とモメつつ高句麗との抗争へ

新羅17代王奈勿尼師今の時代（在位:356年 - 402年）
356年、奈勿尼師今が即位。新羅の実質上の建国年とも。
364年4月、倭軍が侵入。数千体の草人形に服を着せて兵器を持たせて吐含山（標高746m）の麓に並べ、1千人を斧峴（慶州市南東部？）の東に伏兵としておき、倭軍に不意討ちをかけて撃退したとする。
365年（仁徳天皇53年）5月、新羅が朝貢を怠ったため竹葉瀬・田道を派遣し征伐。率いる兵が少ないため砦へ篭って防戦に努めていたが、新羅軍の虚を突いて壊滅させ、四つの村の民を捕虜として連れ帰る。
391年（辛卯年）倭が海を渡って百済（百残）・加羅（二字不明で異説あり）・新羅を破り、倭国の臣民となした。
393年5月に倭軍が侵入し首都金城（慶州市）を包囲されたが、倭軍の退却中に騎兵200を送って退路を塞ぎ、歩兵1千を送って独山（慶尚北道慶州市）付近で挟撃させ、倭軍を大敗させた。

しかし倭軍の勢いは止まらなく
即位して一回目は奇策と伏兵を用いて見事に撃退をするも
逆に次の遠征では寡兵で相手先に乗り込み砦に隠って囲ませて
不意打ちの仕返しをしたりもしている

🎌

🎌先史から神話の時代
No.
•第四次十字軍までしていた葛城襲津彦の新羅征討
神功皇后62年（262年または382年）に葛城襲津彦を遣わして新羅を撃たせる。
『百済記』によれば
「壬午(382)年、新羅は日本に朝貢しなかったため、日本は沙至比跪（さちひこ、襲津彦）を派遣し、新羅を討伐した。しかし、沙至比跪は新羅の美女に心を奪われ矛先を加羅に向け、加羅を滅ぼす。」
「加羅国王己早岐・児白久至らは百済に亡命する。」
「加羅国王の妹ある既殿至は大倭（やまと）の天皇に直訴する」
「そして天皇は怒って木羅斤資（もくらこんし）を使わし沙至比跪を攻め加羅を戻した。また沙至比跪は天皇の怒りが収まらないことを知ると石穴で自殺したともいう。」

働いていた現代日本人の仕事がいきなり止まる在日の話で有名な,ハニートラップをこんな昔から喰らっている
加羅国王が2人いるのか2人目以降は家臣の名前か文章で勉強ですが
向こうが女を使ったらやられた方も女が行動に出る,古代の女性は意外に逞しかったりも
この例だと朝鮮民族同士の女の人の鍔迫り合いの話なのですが
『先代旧事本紀』には新羅に攻め入るとき神功皇后の他に妹のトヨヒメが登場し,女性であるにもかかわらず鎧をまとっている様を新羅人が嘲笑った様子が描かれている,日本の女の人は総大将も女性で攻め込むだけでなく戦陣に何人かは不明ですがいた模様です


葛城襲津彦については、神功代以降も、次のような記録がある。
応神14年 百済の弓月君が誉田天皇に対し、百済の民人を連れて帰化したいけれども新羅が邪魔をして加羅から海を渡ってくることができないことを告げる。天皇は襲津彦を加羅に遣わして百済の民を連れ帰るように命令するが、3年、音沙汰もなくなった。
応神16年8月、天皇は平群木菟宿禰（へぐりのつくのすくね）・的戸田宿禰（いくはのとだのすくね）に「襲津彦が帰ってこないのはきっと新羅が邪魔をしているのに違いない、加羅に赴いて襲津彦を助けろ」といって、加羅に兵を派遣した。新羅の王はその軍勢に怖じけづいて逃げ帰った。そして襲津彦はやっと弓月氏の民を連れて帰国した。
仁徳天皇41年3月、紀角宿禰に無礼をはたらいた百済王族の酒君（さけのきみ）を、百済王が襲津彦を使って天皇のところへ連行させる。
以上の記述において日本書紀の紀年を記載したが、日本書紀の紀年論にみられるごとく年代はいまだ確定していない。そのため、神功皇后の活躍、三韓征伐のあった年代および、その史実の妥当性についての研究が続いている。

ーーーーーー
この第13代王は新羅の三王統の三番目に当たるが
瓠公がこの祖先を見出してはいるが倭人でな無くなっている？

🎌

🎌先史から神話の時代
No.
大陸の終わりなき倍々ゲームへ

•それでも高句麗すら撃退は出来ている
新羅17代王奈勿尼師今の時代（在位:356年 - 402年）
392年正月に高句麗は新羅に使者を送ってきた。新羅は高句麗を恐れ、王族の伊飡（2等官）大西知の子の実聖（後の実聖尼師今）を人質として差し出した。秋7月、高句麗王好太王が4万の兵で百済北の国境を攻め、石峴など10余りの城を落とした。冬10月、高句麗は百済の関彌城を落とした。百済の辰斯王が11月、狗原の行宮にて死去した。
397年、百済の阿莘王は王子腆支を人質として倭に差し出し服属した（『三国史記』百済本紀）。
399年（永楽9年）、百済は高句麗との誓いを破って倭と和通したため、高句麗王は百済を討つため平壌に侵攻した。同じ頃、新羅は倭軍が国境を越えて城を攻略し民を奴客となし、首都を囲んでいるため、高句麗に救援を求めた。新羅の長が自ら使者として高句麗王に拝謁し「多くの倭人が新羅に侵入して城を落とし首都を囲んでいる」と窮状を訴え、高句麗の臣下になる事を願い出たので、大王は救援することにした。
400年（永楽10年）、高句麗は倭の侵攻を受けていた新羅に歩騎五万を派遣し、新羅を救援する。このとき新羅の首都は倭軍の侵攻を受けていたが、高句麗軍が迫ると、倭軍は任那・加羅まで後退を始め高句麗軍は後を追った。ところが、倭傘下の安羅軍などが逆を突いて、新羅の首都を占領した。


391に臣民とした新羅が翌年には次の国王を高句麗に人質に出してしまう
新羅も百済も支配下に収めてすぐ日本は次のステージへと容赦なく進められる
百済の方は拒否をしたのか
高句麗は此方に攻め込んで百済は負けて王様も失ってしまう
393に逆に日本は新羅の方を攻める

今までは朝鮮半島南部と日本の支配権争いの話で進んでいたのが
北から高句麗
南から日本が朝鮮半島をうかがう形になり
この中間にある地帯は欧米が取り合いした植民地と同じ扱いになり
百済が日本
新羅が高句麗寄りの
半属国半自立の国として新しく国際的な支配権争いの枠組みが出来上がってしまう

高句麗が南下して百済を脅かしたので
結局百済は王子を人質に出し
倭軍を撃退はしているものの
新羅は城を落とされ首都を囲まれていると高句麗に救援を依頼するが
勝手の違う枠組みでの連携に失敗し
今まで何度も首都を包囲されるにとどまっていた新羅が
高句麗の慣れない戦いの都合で首都を占領される失態もしている

ーーーーーー
No.
•そして更に戦場は朝鮮半島の北部へ？

新羅18代王実聖尼師今の時代（在位:402年 - 417年）
402年3月、新羅が倭国と通好し、新羅は奈勿尼師今の子、未斯欣を人質として倭に送った。
404年（永楽14年）、帯方界で倭軍の攻撃を受けるが高句麗は撃退した。
405年、倭兵が明活城を攻める。
405年、百済の阿莘王が薨去し、倭国の人質になっていた腆支が帰国して即位した（『三国史記』百済本紀）。
407年、春3月、倭人が東辺を侵し、夏6月にまた南辺を攻める。

その2年後には代替わりした新羅が王子を人質におくって
百済と同じ支配力の獲得に成功してもいる

高句麗との抗争が始まる
帯方郡で日本では知られる地域は新羅のなかにあるのか？
明活城も同じ
新羅でないならば更に朝鮮半島北部にまで進軍している事になり
やはり一回目は相手に撃退されるも
その後3回襲撃を試みてもいたりする
407の2回の侵攻も新羅か高句麗のどちらの領内か調べてみたらはっきりすると思います

ーーーーーー
No.
•

新羅19代王訥祇麻立干の時代（在位:417年 - 458年）
418年、人質の未斯欣が倭国から逃げ帰った


なぜかいつも人質の新羅王子は日本から脱走し本国へ逃げ帰る,島国にいて海を渡る必要があるにも関わらず,この辺りの手配を朝鮮半島の敵国が出来るはずもなく,併走王権の存在の一つの理由ともなっていたりする

ここまでが三韓以降の朝鮮半島への外征の歴史だったのですが,日本の国王として天皇は何をしていたか実は誰も知らない,飛鳥時代より以前のどこを拠点にしていたかすら不明な,国内統治の記録すらテキトーな時代にせっせせっせと,造船技術も謎なまま舟で海を渡っては,勝ち戦をけっこう数こなしていたりもする

一回目に相手が新しい手を見せると必ず負ける日本人が既にいるのですが,次に戦うときに,勝ち負けより意識したような同じか似たやり方で新羅を負かす,なんか神さまになると軍事より神話みたいな牧歌的な討ち討たれつをしている,手のうちの見せ合いみたいな雰囲気で
オウム返しを対外戦で繰り返し,その後の文化から産業から兵器から全てこれで誤魔化した

素戔嗚尊がハッキリと新羅の土地に縁があって
朝鮮半島系の神さまだと分かりやすいのですが
記紀神話の正統的な神さま全てが韓神ともする神道界もあるので
新羅首都を何度も包囲する割には攻めきれなかったりも
勝った負けたの奇妙なノンビリさも
日本と朝鮮半島それぞれの韓神同士のじゃれ合いみたくに
記紀神話の側はこれを利用して「折りたたむ」と「オウム返し」の練習として
身内同士の訓練のフリして試していたのではとも

🎌

🎌先史から神話の時代
No.
併走王権の走り倭の五王 讃珍済興武

•外交とは認めて貰って固まるものではなく認めさせつつ拡がるもの
初代倭の五王讃の時代
413年から478年まで倭国の倭の五王は東晋と宋に朝貢し
朝鮮半島南部での倭国の支配権の国際的承認を求めた

第2代倭の五王珍の時代
438年までに倭王を継承した弟の珍は
「使持節、都督倭・百済・新羅・任那・秦韓・慕韓六国諸軍事安東大将軍倭国王」を自称し
同年4月に宋の文帝は珍を「安東将軍倭国王」とした
この段階では日本側の朝鮮半島への影響力を中華帝国は認めていない,ただ本領安堵のみにしている

第3代倭の五王済の時代
朝鮮半島での軍事活動で周辺国を負かしているのか
はたまた中華帝国への外交活動で支配権を認めて貰ったのか
451年倭国王済は宋の文帝から
「使持節、都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事」を加号されてもいる

第4代倭の五王興の時代
済の子の興の年代になると記述としては中華帝国の史書には登場していない,日本人が知っている倭の五王の情報が簡略化されたもので,知らない史実としての細かな付き合いの記録が中国史書に記載あるかも知れませんが,今持っている知識としては,逆に言えば朝貢もしていないとも考えられる

第5代倭の五王武の時代
478年興が没し王と成っていた弟の武は
「使持節、都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事、安東大将軍倭王」に
宋の順帝から叙任された,武は百済も加えた七国諸軍事の都督を自称したが認められなかった,代わりに安東将軍倭国王から安東「大」将軍倭国王に格上げして,宋王朝は倭国王を宥めてもいる

この時点で国際的には六国諸軍事を名乗るが自身の意識では七国諸軍事
使えなくなったのならば裁定を下す中国の華夷秩序が強いが
他国の承認を利用しただけならば日本は七国諸軍事として活動を続けていく
3代目の倭国王済がしたように認めさせる軍事行動を果たしたしていたかなと

451年までの扱いは安東将軍倭国王のみなのに加号する称号を宋が考えるはずはなく,その間は倭国のみで国際的な承認よりも広い影響力を自称していたからこそ,加号する際にこの単語をそのまま宋王朝が使っている,外交的な承認は六国だが気にもせずに百済へも影響力を振るい続けたのではないかなと

しかしそれでも当時の兵站や神さまの力が及ぶ範囲としては遠かったのか
高句麗に関しては自称もしていない


ーーーーーー
No.
•しかしこれすら慎重に神さまは大和朝廷にはやらせなかった？

まず併走王権とは何かを定義すると,別に古代天皇の事績が残されている記紀神話の時代に,その大和朝廷と関係なく日本の国家的代表として曹操さんの魏と通交した邪馬台国の卑弥呼が有名なのですが,さらに他国の史書にない地方豪族の外交型連合体(各国王の承認ない)は九州から瀬戸内まであるので
朝鮮南岸と交流あったとの説もある筑紫の君磐井の乱とか
今でも神道界でその名残からか地位を持っている出雲王権の話とか
四道将軍吉備津彦の遠征以前に栄えていた吉備の乱も怪しいらしい

そして国際的な力関係として,高句麗との朝鮮半島南部の取り合いになって,周りが次々と雪崩れ込んでくる大陸国特有の干渉の面倒さに気がつく,日本の神さまは特にしつこいのを嫌うので,国内でも地方単位で強くなる時に,次々と相手に援軍が集まる事はザラにありはするのですが,列島の統一とは違いキリがなく,大陸に広がる唐帝国や沿海州の渤海に始まる遊牧民族国家なども,高句麗の先に視野に入ってきて,純粋な軍事力による支配権争いでは無理があると外交による支えを模索している

しかしこれを朝貢で欲しがるかは神さまの気質から不明で,それでも保険を兼ねて併走王権の方を利用した？とはつじつまは合わせれたりもします,世界遺産でもあり世界最大の墳墓ですらある古墳の主が,実は天皇家ではなく,◯◯天皇の墓と「思われる」という記述しか日本にはない,教科書からしてこの状態で,併走王権の事は徹底して伏せてあり否定する為の研究すら,古墳の管理を宮内庁が独占していて許可すらしない

これ今も続いている他国の王権であるかな
実はイギリス王家の墓ではない
実は中国王朝の墓ではない
実はエジプト王朝の墓ではない
「…こんなに大きいのに」「教科書にも載ってるのに」という,併走王権のもう一つの側が天皇家より強かった時代がある,そんな仮定の根拠になっていたりもしているみたいです


ーーーーーー
No.
•

これが神道のやり方で
このあとの新羅で530年の仏教公伝からはローマ後の主が一から作った初期欧州世界みたく
力抜けた状態で仏さまの武神に任せて苦労もしていく
しかも更に力をお宮お社に補充しようと負けを承知で「折りたたむ」,630年に朝鮮半島を失ってすら繰り返した,その分で神さまは堅くなるが,ビタ一文臣下に渡さないので日本全体は混乱して弱くなる,それを人間は他国の物まねで力の空白を埋めつつ,更に神さまには折りたたまれていった産みの苦しみ,どんな先を見据えてオウム返し日本を完成させたか

仏教を身につけ
伴天連が持ち込んだ技術を身につけ
明治以来でも近代化を成し遂げ
そして戦後もあらゆる学問技術産業を真似して身につけた,自分たち神道の技術はビタ一文使わせないで,役に立たないものとすら紹介しつつ

その能力を身につけた一番最初の練習だったかも知れません

天皇の時代

No.7

🎌

🎌天皇の時代1
No.7
•つつがなきや云々
_(親書で堂々と華夷秩序を無視した対等の文面を送り隋の煬帝を憤慨させたとの記録も,当時の常識では大国相手に礼を失すればそのまま戦争にもなる,それでも海の上の島国なのも計算して対等関係の演出は忘れなかった,霊の世界でも逃げ回っているばかりの神さまの癖にしたたかに差を縮める作戦は練っていた模様です;飛鳥時代)

No.8

🎌

🎌天皇の時代2
No.8
•皇帝の下賜品を売り書籍代に

そんな顰蹙を買いながらスタートした遣隋使遣唐使なのですが,中華の煌びやかさを皇帝は数々の物品を下賜してもてなしつつ大和朝廷に見せつける,朝鮮や西域など他の周辺国も同じように歓待され,そんな使節が集う長安で日本人だけがそれを街でそのまま売り払い,そのカネであらゆる書籍を買い込んで船に満載し帰国していった,文化の力を届けなさいという皇帝の意向より自らでそれを作るという意識が高く貴重な芸術品そのものより再生産のノウハウを手にしていった,それを聞いた中国皇帝はあの国は伸びるだろうと感嘆していたという

No.9

🎌

🎌天皇の時代3
No.9
•阿倍比羅夫は北方のどこまで行っていたか？(上)

中国文献の粛慎は紀元前の存在でその後は正史から消えている,満州よりさらに東北の大陸部か樺太に押しやられたのではとも,ただし676年に朝鮮半島にも出入りしていて,新羅の使節が粛慎を伴って日本に来訪してもいるので,現ロシア領のカムチャツカからシベリア東端部の大陸に残ってもいそうな,ハンガリーが「フン族=匈奴の国」との名を残して,モンゴル高原から玉突きで移動してきたように,

なお阿倍比羅夫が粛慎討伐に向かった場所は渡島と書かれているが,それがどこであるかは定かではない,ただ本州にはおらず北海道や樺太にしかいないヒグマを献上したとの記録があることから,渡島を北海道であるとする説が多いが,ヒグマは北半球に広く生息しているのでやはり大陸部の説もここから出ている,まあその前の戦役が青森の津軽などで,次へ攻め込む際の軍船の移動能力も考えるとあまり空想は入れれない,でももししっかり進出していたら失礼な話でもある,バイキングだってノルウェーから地中海の島々まで荒らしに来ているのですから,なので時の将軍である阿倍比羅夫さんは何処まで北伐に行っていたか,実は中央の朝廷で報告を受けている天皇などもよく分かっていなかったりもする

大和朝廷が当時どこで造船したのかは不明ですが,若狭湾からでも初戦の戦場になった,飽田=秋田から津軽までは分かりやすい本州の地名なので,ウソではない範囲での移動距離はだいたい推察ができ,これが問題ないのならば北海道の北端や樺太にまで進出した説にも,不自然ではなかったりもします,しかも相手は狩猟民族で都市も作らなく田舎で人口は少ない,そこへ180から200艘の船団を見せながら北上すると,歴史的にも領土化までは行っていなくても,この手の鎮撫して帰還する例は中国王朝でも事欠かない例でもあるので,まあ不思議はなかったりもします,

補給や現地調達または不凍港の限界も考えつつ樺太かカムチャツカ半島か,はたまた大陸にまで渡ったか,高句麗好太王碑文と同じく侵略戦争の口実になるとの理由で伏せられやすいが,僕はここを腕力で史実をねじ曲げるより,魅力で好かれて現地を味方にしていきたいので大らかに両論を乗せておく,現代での実利を追っていてもここでは議論を放ったらかしに出来るので,政治学や近現代史的な見方ではなく,もっと古い時代の歴史好きとしては思いを馳せていたりもします

No.10

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No.10
•阿倍比羅夫は北方のどこまで行っていたか？(中)

自説を開陳してから更に資料を読み進めていくと蝦夷征討・粛慎討伐の一級資料からは, 「（658年）4月に船軍180隻を率いて蝦夷を降伏させる,蝦夷の酋長に冠位を与えるとともに渟代・飽田二郡の郡領に定めた,また有間浜で渡島の蝦夷を饗応している」,ここで東北地方の蝦夷には支配のお墨付きを与える力を見せていて,北海道の蝦夷とも交流が始まってもいる,「7月には蝦夷200人余りが朝廷に参上して物資を献上するとともに饗応を受けた」,それを受けて近畿地方でも呼び寄せて杯を交わしていたりもしている

その間も比羅夫は粛慎（みしはせ）を平らげ,生きているヒグマ2匹とヒグマの皮70枚を献上する,本州にはいない生き物を献上している事から,この時点で北海道以北に船軍がいる事が確実視されている

（659年）3月には船軍180艘を率いて再び蝦夷を討つ,飽田・渟代二郡の蝦夷241人と津軽郡の蝦夷112人と胆振鉏の蝦夷20人を一ヶ所に集めて饗応し禄を与える,後方羊蹄（シリベシ）に至り,蝦夷の要請を受けて当地に政所を置き郡領を任命して帰った,粛慎ではなく蝦夷に狙いを定めて,北海道には朝廷として正式な支配権を確立した跡すら残している

（660年）3月に船軍200艘を率いて粛慎を討つ,前年の実績を踏まえて残った北海道の粛慎に狙いを変える,比羅夫は石狩川あるいは後志利別川のほとりで,粛慎に攻められた渡島の蝦夷に助けを求められる,これは支配下においた民への仕事をしているアピールであり,比羅夫は粛慎を幣賄弁島まで追って戦い能登馬身龍が戦死するもこれを破る,渡島との記述をしていなく別の島との記述をしていて,船での移動ならば陸を目視しながらの北上なはずで,北海道の何処かならば「渡島の奥地にいる粛慎を討った」との表現になるので,樺太にまで進出しているのではと言われている,しかし本拠地での粛慎は強かったのか力が届かないのか,同年5月に蝦夷50人余りを献じて粛慎の47人を饗応した,つまり蝦夷と違い和睦をしていて,そのまま日本は阿部比羅夫を朝鮮半島との戦役に投入してもいる

No.11

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No.11
•阿倍比羅夫は北方のどこまで行っていたか？(下)

幣賄弁島が奥尻利尻か樺太かの議論についても,ここでも一戦して破っているので,戦場が北海道のどこかであって奥尻利尻に粛慎が逃げ込んで抵抗したとの仮定でも,島の面積と狩猟民族の人口を考えると戦で勝利したら支配へと進めるはずで,それをしていなくて,朝鮮半島への転戦が理由といえども和睦をして帰還している所をみると,勝利はしたが平定にはまだまだ時間のかかる面積を持つ,樺太の方に粛慎の本拠地があったとの説に軍配があがるのではと

和睦の饗応にしても日本側が蝦夷50人を差し出して粛慎を呼び寄せている,つまりこれは人質であり,実質北海道には蝦夷しかいないので樺太に攻め込んだら処刑される,それをしない保証ですよと,とはいえ別の島に追い詰めてそこでも一戦して勝っているので,講和の人質も倭人ではなく現地民の蝦夷で済ませてもいて,兵站は続かなかったが粛慎をも追い詰めてはいた,大和朝廷側から持ちかけた不可侵条約でもあり,互いに力や背景を把握した北の国境線は,その後はあまり粛慎の話としては日本の正史には登場しなくなっている

ただこれも予測でしかないので,礼文島などが幣賄弁島であった可能性もしっかり残ってもいる,それでもあやふや過ぎた阿部比羅夫の蝦夷征討粛慎討伐に関する常識から考えると,現時点で常識な説明を整理整頓しても,満足する歴史ロマンにはなるのではないかなと

No.12

🎌

🎌天皇の時代4
No.12
•兄と弟の戦後処理(上)【飛鳥時代】

白村江までは百済の王族も日本に来ていて,軍師役か重臣として日本人が派遣もされていたとか,しかしその後安倍比羅夫を送るも白村江で敗れ従属していた百済はそのあと滅亡する,負けたあとなのにすぐに九州北部に水城という水攻めによる撃退用の堤と朝鮮式山城を幾つも築城し石塁を山にめぐらした,いままで碌になかった癖にさっさと作れるのなら何故サボっていたのか,どーんといきなり新手が出来てたら敵は帰る,攻めの軍隊が破れた直後なので築城ではったりを,相変わらずの日本がここにあります,

さらに都を畿内から琵琶湖のほとりにまで下げて相手の勢いに備える


ーーーーーー
No.
•兄と弟の戦後処理(下)

皇子時代の名前や暦を慣例の二から四文字にし頻繁に改暦するなど,新羅に対して弟は「海」を使って何をしたのか,

白村江の戦いは日本と百済の連合軍が唐と新羅の連合軍に敗れたと,教科書にも載っていて海を渡った日本の援軍が陸戦して負けた印象しかないが,朝鮮寄りの情報になると唐水軍と日本水軍の海戦説もあったりするみたいです,その後に高句麗が百済を滅ぼし新羅が高句麗を滅ぼしたとの記述も,自国を強く見せたい朝鮮寄りのものなはずなのに,唐が百済と高句麗を滅ぼして吐蕃と戦争するスキに服属していた新羅が裏切って独立した,他国を滅ぼす事は1度もなく独立した太平洋戦争後の多くの途上国みたいな,かなり印象が違っていたりもします

すると白村江の戦いでも朝鮮で対立する高句麗と新羅の両国はおつまみたくなり,朝廷としては水軍で負けた唐への対策一辺倒になる

モンゴル襲来という元寇のあと神さまはキレて倭寇を中国に差し向けている,後期にはモロに編成が海そのものになっていたが飛鳥時代では船で襲うのではなかったはず,ヤバ過ぎる負けには「海」の出撃というノウハウがお宮お社にはこの頃からあるみたいです

貴族(公家)の時代

No.13

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🎌貴族(公家)の時代1
No.13
•国家予算の4分の1
あるいは4分の3とまで言われたほど,遣隋使遣唐使を送る船の建造費用だけでこれ位かかる,お隣の朝鮮や他の周辺国が馬など陸路でノンビリ安く派遣されるのとは覚悟が違った当時最大の国家事業,それを知ってか珍しがられてか中国宮廷での歓待の序列は当時最も隋唐に似ていた朝鮮より上の扱いなほど,

遣隋使は10年間で最大6回も肝の据わった女性天皇が送り,遣唐使だって多いものでは20回は派遣されたとの記録が残っていて豪快なプロジェクトをこなしていた模様,その頃のわが国は横波に弱い平底船で航海技術も未熟,基本的に風任せの命がけで事実25%は帰ってこなかった,よくカネを出し続けたなと,先を自国の発展を見据えたらけっこう怖いのが日本なのです

No.14

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🎌貴族(公家)の時代2
No.14
•鑑真和上をかっぱらう
_(中国皇帝は直々に制止したが5回もチャレンジして失明してまで来日した,わが国の魅力と神さまの力,これで中国に渡らず正規の授戒僧を日本自前で量産し急激に御加護に自信が持てるようになったとか,貨幣の銅銭を戦国期まで中国から輸出品の対価として輸入し国内で使う,自国通貨の鋳造という国家の基本を輸入銭でサボる状態の解決が江戸時代になってからを考えると,急ぎではあった大きな出来事の一つです;奈良時代)

No.15

🎌

🎌貴族(公家)の時代3
No.15
•玄宗皇帝の秘書監兼衛尉卿阿倍仲麻呂
_(日本人では稀な科挙に合格し中華帝国史上の最大版図を築いた皇帝の秘書省の長官と,兵器の管理を司る衛尉寺の長官を兼ねて懐刀として信任厚く唐の繁栄を支える,従三品大臣,李白や杜甫とも大親友だったみたいです,クールジャパン以前でも国内で誰も知らないのに欧米の文化人からは何故か同業の日本人が良くして貰えてたりする,その伝統の走りな存在だったのでは;奈良時代）

No.16

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🎌貴族(公家)の時代4
No.16
•奈良の大仏
世界最大の金銅仏,貨幣すら中国から輸入して流通させていた癖にもっと難しい鋳造の技術は何故か持っている,あのセコい神さま達は何を優先するべきかを実は器用に計算していて,ちぐはぐなようで高効率なそんな発展の仕方は今も昔も変わらない,

鑑真和上に続いてこれで得た御加護は時代が平安京からあとになっても凄かったろうが,当時中国は最盛期で朝鮮まで支配し次は日本か？という勢いがあった,もちろん玄宗皇帝の懐刀に日本人がなっていたりわが国の側でも官名を唐風にして乱にまで発展したりで,親中国な動きや勢力もいたが先進文化への憧れと独立は別だという一派もいた,大仏は此方に近いものがあり752年に完成させて,南方や仏教が苦手な中国の特に道士の資格まで持つ時の皇帝を止めようとする,たちまち755年から安史の乱が発生しこの後は唐は衰退し日本に来ることはなかった,穏やかな印象が強い聖武天皇も得意の宗教を使って実は大仕事をしていたりするのです;奈良時代

No.17

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🎌貴族(公家)の時代5
No.17
•紫式部
_(世界初の女流文学に代表される国風文化,内向きとも言われるが大和撫子の時代,大正期の夢二がラファエロ路線で売れ,江戸の浮世絵にも美人画はあって此方は欧米の美術館にもコレクションされている,どちらも現代の美人の感性は違うが評価は海外でも高い,ならば芸術の世界だと,しもぶくれも日本女性の美として出せるのではと,絵って残っているのかな？;平安時代)

武士の時代

No.18

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🎌武士の時代1
No.18
•文永弘安の役
モンゴルの凶暴な戦闘力と世界制覇の噂を承知の上でその使者を斬る,裏交渉で内応者を出さないコツを時の執権北条時宗は知る,鎌倉で育んだ禅宗での精神鍛錬とサムライの誇りと気概とが彼我の戦力の差を越えてみせた,欧州は長年ロシアに攻め込んでいたポーランドの勢力伸長をそれ以降棄てて,更にワールシュタットの戦いで不自然なくらいの死体の山を献上しモンゴル大将の病気を誘ったが,日本は神風という台風で敵艦隊を沈めて第一次の侵攻を防ぎ,第二次の侵攻は鎌倉武士の奮戦で上陸すら止めた,

共に防御力と御加護の高い国がユーラシアの両端で人類史上最大の版図を築いた遊牧帝国の猛威から助かった,内側をスロープにした防壁で馬が自慢のモンゴル相手に後ろから騎馬隊を一方的に乱入させるなど,近年は鎌倉武士団の戦闘性も研究されている,執権時宗の死で沙汰止みになったが海で楽できたせいか欧州とは違い,モンゴルに対し朝鮮半島への侵攻計画すら立てていたみたいです;鎌倉時代

No.19

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🎌武士の時代2
No.19
•北畠顕家の強行軍
インドからアラブまで駆けに駆け抜た蒙古の騎馬隊の方が速いが彼らは流石に遊牧帝国,全員が馬に乗り1人につき5頭併走させて乗り換えながら休みなしで行軍する,それで1日70～100km程度,全力なら200kmは移動したとも言われている見事な戦略機動性だが歩兵っていたのかな？,

一方のわが国の顕家さんは若干18歳の凛々しい公家なのに万単位の軍勢を率いて1日50kmを数日で東北から畿内まで一気に押し寄せた,その迫力は天皇の南朝方を抑え込んで京を支配し始めていた尊氏さんを「うおぉぉぉ」と九州まで転げ落としたほど,日本は農耕民族なので足りない馬で乗り換え？すると歩兵込みで？,数字ではモンゴル遊牧帝国には負けますが強行軍から見たらわが国もなかなかに実力はあるみたいです;南北朝時代

No.20

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🎌武士の時代3
No.20
•応永の外寇
対馬の800人で約30倍の1万7000人の朝鮮軍を撃退した,そのまま南朝方を押し込めた室町幕府の3代義満公はマジで天皇の座を狙ったという噂が今もあるほどの実力者,易姓革命の危険が唯一あった時代みたいですが当然神さまがそれを阻む,その過程で大陸の明にたいして冊封を受けての朝貢貿易をワザとした,

わが国は中国の風下に立ったことはないとは聖徳太子の「つつがなきや云々」以来の伝統と誇りではあったが,如何に2つに分かれていた時代の片方のスタンドプレーで国としては逃げ口上があるとはいえ叱られてはいるみたいです,とは言えマジだった義満さんは一部今でも猛烈な人気を持っていて,東京の神田明神や藤原式家の百川はん学問の神さま道真公などと並び北関東の足利学校は観光スポットになっていたりする,

そんな時代も代を経て南北統一した室町幕府になると義満公の日明貿易は負の遺産とされ冊封の破棄を通告し貿易も衰退する,するとやはり属国であった朝鮮から命令あるなしに関わらず形而上的なパワーバランスで,自然と日本とトラブルを起こし攻め込んできた,そんな経緯あっての外国とのマラソンの起源になったスパルタ軍みたいな小競り合いもわが国はこなす,冊封での貿易と内向きな室町時代の印象で鎌倉期みたくではないのですが,足利の時代もなかなかに元寇を退けた伝統は保っていたみたいです;室町時代

No.21

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🎌武士の時代4
No.21
•倭寇

島国といいながら陸兵主体の日本では異色の存在,朝鮮半島や中国大陸沿岸からASEAN諸国な島々までその強さで略奪し密貿易でシンパを作り沿岸国の統治を侵食する,もともとは元寇に対する報復で活発化したが前期倭寇ではその属国だった高麗を倒し,後期倭寇では北の馬賊に南の海賊が手に負えず明の衰退と関係が深い台湾人の鄭成功が頭目になり侍は極少数で用心棒みたく各船に乗っているだけになるが,それは雑多な人種の国家とは違う海商集団のはしり,

神さまのブルーアタックは被害が凄すぎて福建省から中国人が国を棄てて逃げ出して華僑が産まれる原因となったほどの事件です,その彼らすら倭寇に加えて日本人より多くなっているように南方の力はいいかげんだが,荒らすのがメインの北の遊牧民族と比べて割り符と合図でワザと襲撃時に見逃してどんどん統治側の言うことを聞かない無法地帯になる,

純粋な軍事力は騎馬民族が上だが占領もされていないのに普通土地と国を棄てて逃げだしたりはしない,だが豊臣秀吉が関与を禁じてからは消えていった,この事実を考えると後期倭寇でも立派にわが国のものでしたね,今の日本企業の先触れとして貴重な経験値に,1回目のモンゴル襲来で特に被害が大きかった松浦党から始まったとも言われています,彼らを題材にした歴史小説にもなった人物の小さな祠が地元にあるとも,内容がフィクションも混ざっていたので社も実在なのかな,しっかり倭寇も神道は抱えている興味深い話です

安土桃山時代

No.20

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🎌安土桃山時代1
No.22
•黄金の国ジパング(上)

古くは奥州藤原氏その繁栄と影響力は大陸遊牧民の交易先が「金」と名乗った位でしかもその勢いで彼らは中国を一時的にとはいえ征服している,他にも最盛期には日本の銀が世界流通量のおよそ3分の1～4分の1を占め産銀量だけなら世界約4割だったとその豊かさを誇っていた,江戸時代には代わって銅が輸出品としての重要度を増して此方も世界の約3分の1を生産し年間約900万斤が輸出されている,金銀銅と時代が降るごとに資源のグレードも神さまが隠したのか下がるのも日本らしいですが,

現在でもマグマの活動で新しい金鉱床が産まれていたり他の資源も海外とのコスト比で採掘しないだけだったりで,意外にわが国には金銀銅鉄までの基礎的な資源はあったりする,天然石を始め他の鉱物も輸入に勝てず掘らないが少数が多種類埋蔵され,これは神国日本の宗教的な力に使わず隠されている,

しかし明治以降の産業の発展では前述の基礎的な鉱物だけでなく非鉄金属に代表される他の鉱山も必要になり,ここでの輸入に頼る状態も戦前のガソリンの一滴は血の一滴に加えた「資源のない国日本」の苦労と印象になっている,

No.23

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No.23
•黄金の国ジパング(下)
だが近年では海底資源にも注目がいき水域の面積で世界第6位また深さを含めた体積では世界第4位のわが国は,海洋大国としての自覚とその機運も盛り上がりを見せていて国内消費1600年分の埋蔵量だとコバルト•リッチ•クラストは有名になり,世界最大のメタンハイドレート埋蔵量は国内94年分約120兆円相当で,さらにレアアース泥の国内需要3000年分は当時独占的な産出で値段を釣り上げて遊んでいた中国を震撼させた,特にその中でスカンジウムは世界供給量の1万年分とどれも複数の資源の集合体なので更なる調査と分析が進めている,

海底熱水鉱床とマンガン団塊の情報はなぜか無いがこれは意味もなく隠して持ちたがる相変わらずの日本なのかも知れません,それ位余裕な態度で明治以降のニューカマー資源を国内でも確保ししかもコストの関係で輸入にカネを出し続ける,非常時には困ることはないはずだと神さまは余裕な態度で構えているみたいです

No.24

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🎌安土桃山時代2
No.24
•戦好きの真骨頂はサムライの能力の一つ(上)

芸術性を求めたり
単騎駆けの美学を追究したりの
謙信さんは毎年必ず関東平野になだれ込みお強い北条氏康公の諸城を,次々に攻め落としては冬に備えて帰っていく,関東管領としての矜持があったのか領国経営としては,ワザと直接統治で締め付けずに杜撰さすらあった,この足利幕府から授かった役職は見張り役だけではなく,関東地方の領主たちの争いごとを収める仕事であるので,平野部に出陣して小田原の支配から解放してあるべき姿に戻してはまた帰っていく,翌年春までにはまた占領されるような状態の武将たちであっても,せっせと毎年新潟県から山越えてなだれ込む義と美学の戦を,すぐにまた占領されるのも見越して続けていた,隣国ならば富山にも東北にも進出すれば良かったのに自分は関東のお守りが仕事だからと,繰り返し腕試しできるので神さまとかも好みますが,パックスロマーナやパックスアメリカーナみたいな役割を関東でしていたみたいです,意味不明と迷惑がる実効支配していた後北条氏の青黒さは如何ほどだったか,

そんな大軍を率いての侵攻を毎年のごとくしていたのは,織田信長公も同じではあるのですが,領内にカネと火縄銃を異様に貯め込んだ一向衆という,サムライすら手を出さない独立国自治州があり,隣国の大名への侵攻を繰り返しながら,その本願寺とすら自領のなかで,唯一日本の大名で熾烈な抗争を10年以上続けている

つまり万を越える兵員を動員して隣の国に攻め込んだ帰りの一週間後かそこらには,自分の領地のなかで本願寺との小競り合いをすぐに起こす,しかも自身が先頭に立って,1000とかの人数で斬り込みかけていたりも,謙信公はこれを川中島での信玄さん本陣に単騎駆けして,総大将に軍扇で刀を受けられるなど逸話を残し,大軍を率いての隣国侵攻でしているのですが,信長公はリアル思考強いのか大軍同士の時はデビュー戦の桶狭間くらいしか聞かない,

代わりにもっとテキトーな,
街の喧嘩感覚で本願寺相手に少人数の供回り率いて
織田家当主として子供も作り
隣国を支配して領地を拡充し
自身の年齢も30越えた一軍を率いる壮年なのにも関わらず
かなりの回数繰り返していた事も有名だったりします

No.25

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No.25
戦好きの真骨頂はサムライの能力の一つ(下)
謙信公の美学を求めてのみの毎年の出兵や
信長さんの隣国へも領内へも,お寺へもお社へも忍者の里へもお構いなしに破却に攻め入る,この出撃回数のバイタリティも凄いのですが,本願寺との小競り合いで織田信長自身が腿に銃弾を受けるアクシデント後でも,すぐまた出兵してすらいる,隣国が攻めてくる訳でもない街の喧嘩感覚の一向一揆退治の方なのに,
「…人材登用の荒さで優秀なのしか残らない織田家なのだから」
「しばらく領内の小競り合いなら任せて傷癒したらいいのに」とも
どうも戦って蹴散らした方が回復するタイプだった模様です

3ヵ月で何処にどれだけの人数率いて何回出撃しているか
意外に小競り合いが多いのも特徴だが
それは剣術の免許皆伝をもらい
毎日写経をしていた徳川家康さんとはまた違った
現場感覚の切った張ったの力
碌に剣術とか学ばずに第六天魔王と名乗って坊主を脅していても
迫力はさらに凄かった

信長公本人のバイタリティや能力もなのですが
それを可能にするために
鷹狩りを異様に繰り返して領内の土地勘を鍛えに鍛え
出撃回数を満たすために兵農分離を足軽まで？日本で唯一徹底して
野戦好きの癖に領内に砦を多用して普段の抑えと
自身が臨機応変に出入りしたり陣を構えるのに準備し
両側に土塁を連ねて防御された移動を可能にした軍用道路まで整備している
個人の戦闘力とそれを発揮させる為の周辺分野での工夫と
この後に分離される武芸者とはまた違う大名や軍隊としてのサムライの能力,実は現代で世界から見える空手や古武道とは違うものでもあり,馬上戦闘のコツなど案外技法体系としては確立させないまま,日本はまだ神さまが隠して持っていたりもします

No.26

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🎌安土桃山時代3
No.26
•当時火縄銃保有世界一
日本の中世城郭は2万5000以上あるいは4万とも5万とも言われていて砦や陣屋でさらに数は多くなる,武士の戦闘力である身体の使い方である内身と一部同じ効果を密度でする「置き盾」で霊的に国を守っていた,都市開発が進みどんどん合祀して減っていった神社が現代でも8万1000も残り寺も未だに7万7000続いている,コンビニが5万2380と考えると如何に濃い密度かが分かります,

すでにチャシやグスクはおろか出島や台場まで日本城郭協会は名城のカウントにいれ,古くは神護石から環濠集落まで防御の範疇に計算しているフシはありそうだが,海底熱水鉱床やマンガン団塊みたく何故か隠されてまだ入っていない弥生時代の高地性集落や,霊的には小さな古墳でも昔していたはずで研究と再活用が待たれますが,戦国期に入ると更に火縄銃でも製造と保有が突出し始め刀槍の強さで有名なサムライは実は最先端兵器でも世界一なほど豪快に揃えていた,援護射撃や弾幕を考えたら分かるように武器でも「置き盾」の内身は作れ日本は手を抜かなかった,

西洋は大航海時代のこの頃に南北アメリカを支配し無敵艦隊のスペインはフィリピンを1571年に占領,虎視眈々と金銀ザクザクの日本を狙うが内身には矢弾が逸れる力があり国と国の勢力争いでも特に「置き盾」は働いて,オランダが台湾で後期倭寇の鄭成功と1661年まで鍔迫り合いするにとどまり,ついに神国日本の独立に触れれる事はなかった,それ以前の弓矢でも火縄銃みたくやっていたか興味深い話にもこれはなります

No.27

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🎌安土桃山時代4
No.27
•備と山城の構造(上)
よく「斬鉄」の話でお茶を濁すが欧州の盾の部隊は鈍重すぎで実際に手に持って走ればわかる,相手も盾でようやく会戦になる位で逃げる方が盾棄てて走ったら追い討ちも出来ず弓もナシ,歩兵同士の1隊vs1隊なら軽装の機動戦で勝てる理屈は実はあって,離れたらついてこれず相手から見て盾のない右に右に周りつつ繰り返し当たる,この辺りはボクシングのアウトボクサーに似ているが,更にビビッドに西洋歩兵の右半身と左半身は役割と防御力が違うので徹底する,ただ現実的には1万人規模以上の激突で指揮執ってかき乱し崩せる人材はなかなか居ないが,盾のない日本の兵装で少ない隊や個の戦いならと考えた事はあります,

そんなわが国では戦場にて備という弓隊の次に槍隊をetcな横一列の連続で構成する混成歩兵を採用している,盾と見比べると貧弱さが目立ち盾ない中華帝国の陣形と見比べても薄っぺらく見える,たが融通無碍の動きと速さが売りで現代だとコマンド部隊の編成に近い便利さは確かにあったみたいです,「置き盾」で防御を堅める癖に神さまは実は陣形すら使わせない,自分用に隠してとってあったのかいつもの日本がここにあります,それでも勝てるような強さは与えてあって侍の戦闘力は有名でそれは慣れない海戦ですら発揮されている,秀吉公の朝鮮出兵でも日清戦争での黄海海戦でも非装甲のフネを操って敵の装甲艦を撃沈している,

それが成り立つ強さがニッポンで「置き盾」でも密度は凄いが城郭でもまだ手抜きはしていて,岐阜城の例に取って説明をすると一般市民皆の岐阜城は山頂のだいたい普通の観光コースの範囲や建物なココになります,しかし実際には周りにたくさん出丸の砦が山中に配置されていてコレだと金華山全体が城になる,さらにWikipediaの行間を読めば分かりますが運用上はもっと広域な東隣の山々まで兵の配置か補給路かで使っていたような,

No.28

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No.28
•備と山城の構造(下)
本来ならこれを塀なり堀なりで囲んで防御力の高い城だと主張するのですが,カネも無く砦や祠を置いてマーキングだけにし山林で斬り合いする機動戦でテリトリーだと誤魔化した,林立した樹木と相手は知らない傾斜や崖これなら平野部の有力な侍でも斬り合いは苦戦する,本気で大動員して攻めても守備側だって人数籠もる,マーキングだけで城の機能は成り立つとのケチな？神さまの判断,特に山城は日本全体がこのはずです

No.29

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🎌安土桃山時代5
No.29
•文禄慶長の役

霊的に苦手な朝鮮へ堂々と攻め込んだ三英傑で目立たない太閤秀吉の一番の仕事です,朝鮮と明の連合軍に鍛鉄の日本刀で鋳鉄の相手方の剣をしばしば断つ話が伝わっていて,達人でなくても「斬鉄」の証明は出来ているみたいです,欧州の甲冑も盾も鋳鉄製なので腕の立つ侍はコッソリ自信がありそうな,

あっさり半島の首都を陥落させ勢いで満州にまで暴れ込んだ,その後は中国の物量と補給に苦しみ一進一退となったが鬼石曼子7000でvs30倍の20万人を撃破を始め戦闘力を知らしめる,教科書では日本撃退の原動力みたいな扱いの亀甲船李舜臣も最後は島津が海戦で討ち取った,1回目は何故か勢いだけで奥地まで行ったのも神さまのいつものやり方で,さすがに押し返されたが2回目は倭城を各地に築き本格的な支配を目指した,豊臣秀吉公の死で引き上げになったが長生きしていたら面白い結果に

江戸時代

No.30

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🎌江戸時代1
No.30
•山田長政がタイ国アユタヤで
日本が倭寇で退けた後も大航海時代は続き欧米の侵略は進む,タイにも1621年にはスペイン艦隊5隻がメナム川を遡上し略奪をする,たまたま居合わせて出動した日本人傭兵隊がそれを一夜にして5隻とも撃沈した,スペイン艦隊の撃退は山田長政がその後1624年にも行い,時代が降った英仏主体の植民地化第2派でも「中国は広大すぎて」「日本は手強すぎて」「タイは素早すぎて」無理だったと白人が述べたほど希少な独立を保った国の一つに,その最初の機会は日本のサムライが戦闘力で手助けを,この体験が活きたのではとも考えられます,当然タイ国王の信任厚く出世して最高の官位になった上にリゴールの王位まで与えられた

No.31

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🎌江戸時代2
No.31
•識字率就学率世界一
現代日本では識字率は100%近く,それでも99.8%の理由は統計上学校に通っていない=そのまま読み書き×だと強引に計数化され,実際はそんな人は生活出来ないのでいるはずがなく,ワザと低く世界ではランキング20位,いつもの日本がここにあります,

そのことは行政官も知っていて世界での比較関係なく自信があり,1960年代以降は識字率の公的な調査すらされていない模様,江戸時代末期にはすでに世界一だったみたいで,武士はほぼ100%,庶民層でも男子なら50%前後,日本全国に寺子屋が行き渡りこちらも世界一の就学率がそれを支えていた

ガンガン世界中を植民地化していた同時代英国でも下層庶民はロンドンでも字が読める子供は10%に満たない,「教育が国力の源」とどこの国でも理解されているが見事に大航海時代の列強を凌駕する数字で要件をクリアしていたのです

No.32

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🎌江戸時代3
No.32
和算(一)

•神さまとの戦いから移入文化を計る目盛りとして
いくつか業績があり少しづつ記事に足していく予定なのですが,π計算では当時世界最高峰,加速計算法によって誇るべき成果を,(arcsin x2)の寡級数展開を世界で初計算など,実用的でないとの批判も神社に数学の問題を掲げて「神さまとの戦い」に使っていたから,文章や単語で神さまと喧嘩しているタイプと同じように,やはり段々と現実世界から乖離してしまっていたみたいです

しかも神さまとの戦いに関係ないとしても,実用的でないとの批判も開国してからは言われるのも,この時期の国内のもの全てに当てはまる,なので和算だけの問題ではなかったりします,しかし素養がなにがしか無ければ,いきなり実用的だと西洋数学を渡されても全く触れられない,使えないと言われるものでも比較を出来る自前のものがある事の大切さを知る

これも実は遣唐使遣隋使からの移入文化で経験値があったりするが,日本の文明とは身体に代表される規矩や使い方にあるので,同じようで同じではない
「今度のはどう扱うか」
「実利的過ぎて規矩や使い方の応用範囲が狭い」と
神さまは嘆きつつ,それでも有効性に慌てて移入を始めていたりもします,文明に関わる全てにおいて,開国期に日本はこれをしていた,目先に確認できる西洋文化の模写の成果と,ひっそりとその裏でこの便利な品々を「どう扱ったか」の規矩や使い方

No.33

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No.33
和算(二)

•なので日本文明とは文字にすると真似にしか見えない悩みも
心理学にもメタレベルの研究はわずかに学生にテキストで単語を見せていますが,少し興味はあってグルグルと説明文を読み返したりもしたのですが,学生時代眺めて何のことか分からなかった記憶はあったりもします,中国風水だと五行での最強を目指して木火土金水の3つは斬り捨てる本場のやり方か,風水のみでは大陸型に負けでよいから5行全てを活用するか,似たように同じ流派で家のインテリアを工夫していても「何か違う」「弱そう」と,しかし全体では5分の2しか使っていない本場とはまた違うパワーを湛えていたりもする,トップの五行を優先して全人口の5分の3が死なない国土の作り込み方,メタレベルの分かりやすい例としてはこんな感じなのですが

同じ道具を同じように使わせても,個人の才能とは別に差が開く要因でもあったりします,「同じように使っている」のに「違う？」と言われても,抽象的なレベルや頭の中の心根や組織的ならば高次の全体方針か,遣唐使遣隋使の時はもっと露骨に1つしか,各分野で歴史的に日本文化になっていないのですが,単純に神さまが大部分をガメて隠した残りを条件悪い中でやりくりしただけなのですが,世界的なインターネットの大企業が社名を変えてまで,わが国から取り上げようと企むほど海外からは魅力に見えたみたいです
「…相手は神さまナシでコンプリートの装備なのにこっちの方が好みか？」とは
日本人の率直な感想だったりもしますが,その大切な土台となったもの,特に数学は明治期に科学を受容し唯一西洋に互する国家にまで発展させる,そんな日本人の原動力だったりします


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具体的な業績を並べておきます
『塵劫記』は初等的な教科書だったが、ある版には巻末に他の数学者への挑戦として、答えをつけない問題（遺題）を出した。これ以降、先に出された遺題を解き新たな遺題を出すという連鎖（遺題継承）が始まり、和算で扱われる問題は急速に実用の必要を超え、技巧化・複雑化した。

遺題継承が盛んになるにつれ、しばしば、それまでの初等算術的な手法では手に負えない問題が現れるようになった。
沢口一之はその著『古今算法記』で、当時注目されていた元朝の朱世傑の著『算学啓蒙』その中の天元術（未知数が1個の代数方程式とその数値的解法）を困難な遺題の解決に用いて、その術の威力をしめした。
また彼は同書に遺題として、天元術では扱えない複数の未知数を設ける「代数方程式」（いわゆる高次多元連立方程式）を必要とする問題を提出した。これに応えて、江戸の関孝和や京都の田中由真（たなか よしざね）らが相次いで傍書法・演段術、つまり文字式による筆算の計算法と、それによって編み出された高次多元連立方程式の解決法を創出した。

日本の数学史に一石を投じたのが、関孝和である。彼は天元術・演段法を発展させて「点竄術」を創始した。これは傍書法によって問題の条件を文字に写して、それによって理論を整理することで術（答えを得るための計算法）を得る、いわゆる代数学である。
これによって円の算法や複雑な条件を持つ問題など難しい理論をあつかう算法が様々に解けるようになった。この術は後代「千変万化」の術とも称えられ、あるいはこれが日本数学の全体ともいえる。すなわち、日本数学の基礎は「点竄術」によって初めて立ち、この術のおかげで数学の問題の難度や理論性がより高度に独特に発展していくこととなった。江戸後期の坂部広胖は「どんな難解な術でも点竄の理から漏れることはない。」といっている。
関孝和はまたこの他
約術 - 数値の簡単化の方法
剰一・朒一術、翦管術 - 剰余方程式問題
招差術 - 方程式の係数の決定法
垜術 - 数列問題
角術 - 正多角形の各数値の関係式問題
適尽法 - 解無し（実数解無し）の方程式の最適化
円理 - 円や曲線の諸問題
交式斜乗法 - 行列式展開
方陣・円攢 - 魔方陣の理論
など、多岐にわたる数学の分野において、研究あるいは新たな発明をしている。
関孝和著「括要算法」の、ベルヌーイ数や二項係数について書かれた頁
このように遺題継承の結果、関孝和のような独創的な数学者もあらわれて、日本の数学は高度な代数・整数方程式論・解析学・幾何学が実用の範囲を超えて発達していった。

和算における解析学に関連した研究を「円理」といい、関孝和の登場以降大いに発達した。
円理という名は、円周率や円積率、球の体積や表面積が主な問題となったことによる。関孝和は円に接する正多角形の辺の長さを用い、円周率を11桁まで得ている。
関の弟子である建部賢弘は同様の手法をRichardson補外と組み合わせて、42桁まで正しい値を計算している。彼はさらに進んで、綴術いわゆる無限級数とその導出法を編み出し、それにより関孝和の成しえなかった弧背の長さなど円理における各種計算法を導き出し得た。
建部賢弘は、その著『綴術算経』では(arcsin x)2の冪級数展開を世界で初めて計算している。また、同年に大阪の鎌田俊清もarcsin(x), sin(x)の冪級数展開を求めた。

当時キリスト教排除においてなされた洋書の輸入禁制を緩めることを、その主人である将軍徳川吉宗に進言したといわれ、ついに実行されるに至った。それによって、西洋の天文暦算を解いた清朝の梅文鼎の『暦算全書』や『数理精蘊』などの書が伝わり、暦学者や算学者の目にとまった。これらの書により、西洋数学の諸結果がもたらされ、対数や三角法などあらたな分野に興味が開かれるようになった。

松永良弼は関孝和や建部賢弘の研究を推し拡め、親友久留島義太の影響を受けながら、
円理
極数術 - 極大極小論
整数術 - ピタゴラス数など整数を作る問題
変数術 - 順列・組合せ数学
廉術（逐索） - 帰納的な考えによる公式の導出法
などを確立させた。
久留島義太は、関流の門下ではなかったが、その天才によって独学で算術に達し、のち関流の中根元圭に才能を見出されてからは関流の数学を研究した。極数術、平方零約術（数の平方根の近似分数を求める方法）、円理や方陣の新研究など様々な独創あるいは工夫を編み出した。また枝葉の結果ではあるがオイラー関数やラプラス展開など西洋と同様のものを先駆けて出している。
その弟子の有馬頼徸は久留米の藩主でありながら数学に優れ数々の研究を遺している。また、関流の秘術が流派内に秘されて世にひろめられないことを嘆き、『拾璣算法』において点竄術や円理の諸公式など、それまで関流の重要機密であった高等な算法の数々の問題と結果を刊行して世に公表した。
同じく山路の弟子の安島直円は、円理の伝授を受けるに先立って円理の新発明をなし、師の山路を甚だ驚かせた。その新発明とは、今でいう積分法の思想を以って円の形を長方形の集まりと考え、円あるいは弧背などの曲線の面積を求める術（計算法）を導き出す方法である。
またその方法を用いて、円柱に円柱を貫いた十字の形や、円柱から球を穿ち去った形の体積を求めるというような問題を初めて解き成した。この解法に安島は綴術を重ねて用いる二次綴術（二重積分）を用いる。積分思想と二次綴術と、ここにおいて安島は関孝和以降、円理に第二の革新をもたらしたのであった。

※書き途中の文章で勉強用のメモが最後に置いてあるものをコピペでupしました
次回までには内容を自分の文にできればと

No.34

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🎌江戸時代4
No.34
•江戸の人口

町方の50万人と武家が50万人,そして寺社その他が10万人で合計110万人,欧州第一の都市ロンドンが約70万人でパリが約50万人,そしてウィーンだと約25万人,江戸は世界最大の初の100万都市,侍の割合や数が多い印象と10万人のお坊さん？,唱える係も多いならば御加護も意識していたとか,泰平の世の続く徳川300年,国を何で維持するか日本人は理解し忘れていなかった模様です

No.35

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🎌江戸時代5
No.35
•空気銃でマシンガンも+からくり文化

戦争を禁じられた徳川時代でも武具の研究は怠らない,人員や兵器数まで見張られて増やせないなか近江国では欧州から伝わった空気銃を足しにできないかと,文政年間(1818～1830)に国産化し20連発のものまで完成させた,3cmの桜板を貫通でき実用に足るレベルだったが,幕府は献上された銃をみてこれすら量産や研究を禁じた,

しかし🎌で紹介したようにここまで国の位と戦闘力で西洋に見下させなかったわが国なのですが,硝石を輸入に頼り南蛮貿易を通じて日本人が奴隷として売られるのを黙認していた弱みを克服できたのは大きかった,

江戸初期から中期には茶運び人形で有名なからくり文化も花開き,欧州もオルゴールくらいはあるのですが日本だとロボットに近いもので,酒買い人形や人力飛行機または弓曳き童子まで見事な技術力を身につけている

1781年の内燃機関発明でイギリスは世界支配へ踏み出すのですが,同時代のわが国は小さめだが動力と精巧な自律化機構を独自に保有し,産業革命に通ずる技術力を違う志向で磨いていたのです

No.36

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🎌江戸時代6
No.36
•円空仏
在野の修験僧で全国を放浪し生涯に約12万体の仏像を彫ったと推定されている,特に抽象化された像も幾つか扶桑社の「国民の歴史」巻頭などでも写真で紹介されている,「こりゃ円空、これは誰じゃ？」観音さまがコレ阿弥陀さまがコレ,1600年代が産んだ当時の作品はカディンスキーやキュビスムより早い,モンドリアンやポロックに負けない自信の日本仏教美術の最高峰,現在までに約5300体以上の像が全国から発見されている,「国民の芸術」も読みたかったですね

No.37

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🎌江戸時代7
No.37
•蘭語を解する人数
欧米が圧倒をアジアで始めた開国期に香港で○人,北京で○人,日本は○人,人数はwebでは拾えず昔「国民の歴史」読んだ時覚えていたのですが,日本がダントツ多いとだけで数字は忘れてしまったが印象に残っています,もともと新しいもの好き舶来好きで併用ばかりの日本人,蘭語を介しての技術導入は得意だった,非白人唯一の未来を掴んだ力,民族の素質は数字が物語っています

No.38

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🎌江戸時代8
No.38
•薩英戦争
大航海時代も遂に日本へ届くとその開国期のいざこざが交戦へと発展する,イギリス艦隊が7隻来て砲100門で攻めたが薩摩藩は陸上大砲11門で応戦した,そのうちの8門を失うもイギリス艦隊に大破1隻中破2隻のダメージを与えた,移動できる船が優位な常識に砲門数の差,戦国期に火縄銃を世界一保有しその強さを誇っていたが,同時期に伝わっていた大砲は機動力を好む侍からは避けられて当時はあまり使われなかった,その宿題を7つの海を支配するとまで謳われたイギリス相手にモノにした,彼らはその後薩摩藩と同盟し近代化を助けさらに時代が下ると日英同盟へと流れはつづく,強者は「支配するのではなく友人にする」べきだとサムライの国は欧米にそう見られたのです

No.39

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🎌江戸時代9
No.39
•ナンバの疲れない走り方

今ではわが国の文化芸術も評価が進みコンプレックスは薄れてきていますが,それでも建物から何から日本のは質素と言われる事が多い,代わりに日本には身体文化が特長としてあって武の達人技が有名だが,町人も歩き方から海外とは違っていて普通にも走れなかった模様,ただし飛脚になると1日に200～300kmも走る強者がいた,駕籠を担ぐ仕事の人間も似た才能はあったはずで,荷物を持っての身体文化を使う事も可能だった,開国期になると東海道五十三次にてお客を馬に乗せて横について走って休憩中には客と馬の世話までする,気の使い方もそうですがそのスタミナと足の速さに外国人が驚いていた記録もあるそうです

明治時代

No.40

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🎌明治時代1
No.40
•明治維新 ~途上国に先駆け①~
「富国強兵 殖産興業」のスローガンを掲げ他国が次々と欧米の植民地になるなか日本だけが近代化と西洋化を成し遂げた,扱いが違うのは和寇と山田長政がスペインに薩摩藩がイギリスに戦闘力を見せた証だがそのサムライすら棄てて四民平等の議会制民主主義に政体を変更し,弁論の政治家を始め警察制度や財閥やお雇い外国人など新しい力が台頭する,

それに合わせて国土も発電と鉄道などに代表される西洋化で様変わりし,既に就学率は世界一だったが尋常小学校で女子教育にも目が届き充実した,教育だけでなく帝国大学創設などで科学研究が本格化し社会ルールは腕力から六法に,そして石鹸と消毒液が庶民を洗いキリスト教が再び御加護を,これら各分野が見事に国力をupさせて対世界での戦争によった下剋上の時代へと日本を,極東の異端の存在そして国際社会のプレーヤーに日本を育てていく,欧米からは当たり前で普通に見えるが途上国にはいつか自分たちもと今も世界的な模範となっているのです

No.41

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🎌明治時代2
No.41
•ほろ苦が続いた軍医のデビュー戦は◎？(上)

台湾出兵にて熱帯病に悩まされた日本軍の損害は戦死8名戦傷25名と,戦闘そのものは先住民との小競り合いなので問題なく終わったと記録されるが,長期駐屯を余儀なくされたためマラリアなどの感染症に悩まされ,
出征した軍人軍属5,990余人の中の患者延べ数は1万6409人
すなわち一人あたり約2.7回罹病するという悲惨な状況に陥った
しかしそれでも太平洋戦争の頃になると最前線で次々と動けなくなり倒れていったが,この内務卿大久保利通公の時は半年の間に1人で3回もマラリアに掛かっている,一回罹患したら死ぬ病気だから世界中で撲滅の活動を現代でもしているのに,文献からは楽には直っていないのもはっきりしているのですが,安逸な後世からの印象では風邪に近いテキトーさも

劣悪な最前線とは言え太平洋戦争での南方の島々とは違って,隣の台湾への輸送ならば食べ物は足りていたのではとも,つまり昔の日本人は栄養さえ採れていたらマラリアも風邪みたく直るらしいと,現代でもコロナでアメリカが10万人とか死んでいるニュースを見て
「志村けんが笑いとって死んだくらいじゃねえの？」と目が点になる人ばかりで
日本では100人死んでいなかったのでは,欧米人だけでなく世界中を見回しての身体の頑丈さ,これは南方での感染症対策としてアメリカやオーストラリア軍が,物量で駆除剤を撒きながら進軍したのとは違うやり方として計算に入れれます,史実では食料が届かないから餓死していき戦えず負けたので,そもそも成り立たないとも言えますが,特にまだまだこの頃の日本は医薬品のレベルは後追いで,前線への補給が国内での製造量などで間に合わないのですから,わが国の独自な方法論として計画には入れれそうです


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No.
•ほろ苦が続いた軍医のデビュー戦は◎？(中)

軍医部の対応
1871年（明治4年）兵部省は陸軍省と海軍省に分かれるが
軍医寮は陸軍省に属し軍医頭は松本良順であった。
台湾出兵当時、軍医部は創立より日が浅く経験不足であったが総力を挙げて事態にあたった
出征軍の医務責任者は二等軍医正（少佐相当）、隊付医長は軍医（大尉相当）であった。
他に24名の医官を従軍させた。

医官は全員奮闘したが極悪の環境と猛烈な伝染病で
治療する係である自身が病臥する者が多く
西郷都督からは他の仕事は医官として臥せってしまって無理でも
薬だけでは兵士にもあたえてほしいと現地でのやり取りで要請された
医官の多くは漢方医で熱帯病の治療にはまったく経験がなかったという
かれらは交代の22名が到着したためようやく病身を引きずり帰国している

さらに宮内省からは漢方だけでは無理との事なので外国人医師が派遣された,今の東京大学医学部の前身にあたる,お雇い外国人医師レオポルト・ミュルレルの推挙であった,ドイツ出身のセンベルゲルは能力がなくトラブルを起こしたと言われるが,しかし彼とともに送られた6台の製氷機械は大いに役に立った模様で,熱出して額に乗せるだけで直っていたのかも知れません,薬を薬をと騒ぐのをよそに氷を額に乗せる基本を,製氷機という西洋の事物で大量に現地で賄えた,これも西洋医学の力であり医薬品でなく医療機器の方で,このドイツ人の先生は死者を530人に留めていたりもします


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No.
•ほろ苦が続いた軍医のデビュー戦は◎？(下)
軍属を含めると全体の1割を失うも

延べ人数の1万6000人のうちと考えたらば3%程度に抑えてもいた,見かけの数字での細工的な論法とも言われますが,それくらい罹患=死の病気なのに現地で3回も治っているのは,沈まずに何度も修理されて戦場に出てきてまた挑んできた米空母みたく,神さまは劣悪な備品と環境との戦いに出兵とはまた違う,統治のためのノウハウや南方の気候風土の研究として,細菌やウイルスを相手に試しをしていたのかも知れません

そしてこの台湾での経験と数字は敗戦まで続く戦争の世紀での日本軍として,常に兵器を優先して特攻や肉迫攻撃で人命すら軽視するのが当たり前な気風のなか,当然に医療などには予算もリソースも顧みられない状態で,後手後手に終わった軍医部としての力量が分かる事例でもあったりします

それを何も知らない駆け出しの頃に既に証明すらしていた
後は罹患する「まで」の確率を減らすため
もしくは食料や水が腐らないようにするために
形而上的に現地部隊にいる方が仕事としては重要で,実は日本より医官が充実していそうな欧米列強でもこれは変わらない,もちろん戦傷者への従事で駆けずり回ってはいるが,圧倒的にその能力はパンクするので,前2者の医者としての「出番前」の役割をしていたのを皆で知ると共に,一つデビュー戦で逸話を持っておくのも軍医部としては誇りになるかも知れません

No.42

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🎌明治時代3
No.42
•エルトゥールル号遭難事件
当時欧米との不平等条約に苦しんでいたオスマン=トルコの軍艦が境遇の同じ日本へ皇帝から友好の証として派遣され,帰国途中に和歌山県沖で台風に遭って座礁し沈没した,500人失うも100名ほどは地元串本町民の献身的な救助活動で助かった,

1890年に発生したこの逸話はトルコの教科書にも掲載され子どもでさえ知らない者はいないほど,歴史的に強い国が常に産まれキリスト教圏の脅威であり続けた上に,現代でもロシア戦闘機を撃墜してOKが通る,そんな希有な民族が後の日露戦争が原因で地政学的に親しまれる以前にも友好のきっかけがあった,「武」の面からだけでなく優しさで好かれたのも◎な話で,欧米だけでなく途上国の人もよく集まる日本の良い所が表れています

No.43

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🎌明治時代4
No.43
•ジャポニズム
19世紀後半から20世紀初頭にかけての浮世絵に代表される日本への熱狂的ブーム,扇子や茶碗さらには琳派すらも当時のパリには氾濫し,ゴッホは名所江戸百景を模写,モネはラ•ジャポネーズという作品を残し,セザンヌは富嶽三十六景の魅力に取り憑かれ,ルノアールもうちわを持つ少女を描いている

ドカやマネやゴーギャンへも与えたその多大なインスピレーションは,絵画のみならず音楽家にも波及していたりする,当時最も影響力を持ったドビュッシーは交響詩「海」の表紙に日本画を載せ,ラヴェルもサティも日本が大好きだった,

欧州各地でもそれは同じで例えば森鴎外はライプチヒからドレスデン,そしてミュンヘンを通ってベルリンへと独滞在中にどの街でも日本ブームに直面している,実は磁器が先に渡り19世紀前半からわが国への人気はすでに始まっていたという,

ブームに熱狂し市井に溢れていたジャポニズムの品々も時代と共に姿を消したかにみえるが,今も膨大な数の当時の日本美術が欧州各地のミュージアムにより「占有されて」いる,コレクターレベルの市民には渡さないくらいなのです

No.44

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🎌明治時代5
No.44
装甲艦「定遠」「鎮遠」を獰猛に非装甲艦で襲いかかる

•防護巡洋艦の世界的な花型として
先進国明治日本が古き帝国清王朝に挑み勝利した1894年9月17日の黄海海戦でも,イメージと違ってわが国の方が装甲の無い艦船でアジア最大の軍艦と対決した,近代的な装甲艦（定遠・鎮遠）が投入された最初の戦いとしても知られるが,清国海軍は大損害を受けて制海権を失い無力化されてもいる

わが方には戦艦がまだ1隻もなく,その下の巡洋艦,しかも装甲巡洋艦ではなく前近代的な防護巡洋艦が旗艦を務め,他の巡洋艦も全てこのタイプ
「開戦を決断するかなあ。この戦力比較で」とは言われもするのですが

この防護巡洋艦とは,装甲艦や戦艦や装甲巡洋艦が舷側に鋼鉄の装甲を張って防御としていたのに対し,主機室の上の甲板を装甲はするが
舷側には装甲を持たない比較的軽防御の巡洋艦をいう,大型の装甲巡洋艦1隻の費用で,小型高速の防護巡洋艦3隻が建造できるとされ各国が競って装備した,しかし実戦において防御力の不足が明らかになったこともありやがて廃れている
装甲巡洋艦が巡洋戦艦に進化し
戦艦が前弩級艦から弩級戦艦に移っていったのと同様に
防護巡洋艦も技術や環境の変化につれて軽巡洋艦へと変化していった

チリ海軍がイギリスに発注した1884年竣工の巡洋艦が世界最初の防護巡洋艦といわれる,同艦は1895年に日本海軍が購入して二等巡洋艦「和泉」となる縁も作り,速射砲が三連装まで進化して大和に納まり,最期の海軍旗艦も防護巡洋艦から発展した軽巡洋艦だった,神さまは好んでこの艦種で堅めようとしたのではとも

相手が止まって見える速力を優先して命中率から何から自分優位に変えたかったのと
建艦競争による負担を減らす目的と
ダメージを出す前に沈めてしまえば何隻でも計算上は相手に出来ることと
これを清国は戦艦という装甲厚と船体の大きさで出来るようにする最新の設計思想でやり
我が国は真逆の一つ前の艦種でやってのけた

装甲コルベット艦は1隻持って確認もしていて

No.45

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No.45
•神さまは更にセコく軍令部長を犠牲にして勝ちを拾おうとも
なぜか中央のエリートが直々に最前線へと発奮してふらふらと観戦武官みたくに,日露戦争の時には旗艦にイギリスの軍人が乗っていたのは事実だったりもしますが,同盟国とはいえ情報収集怠りない他国とはまた違う理由

何度も起こった国の存亡かかる戦争中は椅子に座らなかった明治天皇みたく,後ろでノンビリ出来なかったタイプを神さまは誘い出してもいた
連合艦隊の指揮と
軍令部長として戦略や兵器から隊の編成まで整える才能はまた違い
この場にいたのなら艦隊全部の指揮をとれば良いのにとまで言われもしますが,取り上げてそれをやったらまず負けていたでしょうが,まさか軍令部長が「てぇー」とは言わずとも,特設砲艦とはコルベットサイズの改造商船なので,そんなフネで連合艦隊司令官より上司なのだが,そのまま艦隊の後ろに若手艦長みたく参戦するとは,この偶然は神さまが一枚関わっていそう気配がプンプンしています


速度の足りない艦の戦い
「劣速で孤立しかねない本隊最後尾のコルベット艦比叡は
隊列を無視して進路を変えて敵中突破で横列陣を避けるも
14時に損害のため本隊と行動が取れなくなる
清国海軍はそのまま連合艦隊を狙い前進し後続の装甲コルベット艦が狙われる」
「そのため後方についていた督戦の2艦が敵中に孤立する
軍令部長を埋めて引き換えにとは一瞬考えたはず
警護の砲艦が横列陣の前に飛び出して艦長が戦死する被害を出すも機銃で応戦し
追尾してくる巡洋艦に命中弾を与えて虎口を脱するが
のちに14時40分には既に舵を壊している西京丸も接近した清国別働隊から
魚雷攻撃を受けるも2本をかわし
3本目は船底を通過し損害は無かった」

「その間も13時30分、東航して時計回りに北洋艦隊の背後を襲おうとした伊東司令長官は第一遊撃隊を召還する。
第一遊撃隊は左舷に16点回頭して15ノットに増速、南航して本隊と並航を図るも届かずやむなく本隊に続航する」
海軍軍令部長と参謀長を置き去りに平然と隊列を整えて狙いを定めていたりもします

No.46

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No.46
•二隊に分けた挟撃で艦隊決戦という世界の海軍への影響
12時52分～13:00
「旗艦の松島が戦艦定遠に対して発砲する。対する北洋艦隊は第一遊撃隊に対して射撃を開始する
第一遊撃隊は発砲せずに接近し12時55分、敵最右翼の2隻に対し砲撃を開始する。
北洋艦隊は連合艦隊本隊に対して衝角戦に持ち込むべく接近を試みるが
速力で勝る日本海軍に取り付くことが出来ず本隊と第一遊撃隊の連携による十字砲火を浴びてしまう」

北洋艦隊の丁汝昌提督はリッサ海戦においてオーストリア海軍提督が用いた横列陣で日本艦隊を迎え撃った,ただし日本は速さを優先した艦隊編成なので衝角にこだわる清国艦隊の
各艦の位置を変えれない網に包み込むような接近の仕方では,さっさと離れて隅の巡洋艦から平らげていく,この時点で清国側は第一遊撃隊により巡洋艦2を失ってもいる

戦術面ではこの海戦で示された単縦陣による速射砲を主体とした砲撃戦術の有効性が世界に広まり海戦の基本として定着した
日本海軍では高速・速射主体の部隊(第一遊撃隊)と
低速・重火力主体の部隊(連合艦隊本隊)とに分けて運用する形が
この海戦以降基本形となり海軍が消滅する1945年まで受け継がれた,海外でも第一次世界大戦で英独両国が戦艦部隊と高速の巡洋戦艦部隊とに分けて運用したりするなど,その影響がうかがえる

No.46-2

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No.
•国民性か文明開化の力か失敗でも日本と清国の差が
それでも日本の方も隊列を崩してはいけないのも確かであり,先頭の艦は躱せる転蛇などでも同じ位置で後からターンする後続艦とは,かなりニアミスをしていて勝機はあった,後ろの4隻が横列陣の射程圏に捕まってしまい,この後で軍令部長の2隻と敵中突破を果たしたコルベット艦が航行にも支障をきたして,清国艦隊に狙われたのですがこれを囮にする形で

14:00～15:00
「15時10分頃、本隊は東航して敵艦隊の東方に回り込み戦艦2隻を集中射撃。
第一遊撃隊も右舷に8点回頭
距離3,700mで本隊と共に敵艦隊を挟撃し十字砲火を浴びせる。
「定遠」「鎮遠」と巡洋艦2隻で火災が発生し隊形が大いに乱れる」

さらに別の巡洋艦2隻が戦場から遁走し旅順に帰還してしまう近代の海戦において唯一の軍艦敵前逃亡事件も起こっている,日本側もコルベット艦が独断で隊列から逃げるまではやっているので,この海戦での何かの流れみいなものが働いていたのかも知れません
日本のは隊列を乱すだけで再び戦闘は続行しようとし
中国のは完全に基地に帰ってしまっている
我が国は非装甲艦だが装甲のある清国海軍より崩れなかった,防御力とは何かを考えさせられる面も見せています,特に日本の神さまはこの辺りが得意みたいでもあったりするみたいです

No.47

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No.47
•ただし相手にはのちに日本海軍の一部となる実力も

清国の意地
しかし15:30鎮遠意地の一発な30.5cm砲弾により旗艦「松島」が大破する
三等水兵が重傷を負いつつも「まだ沈まずや定遠は」と尋ね
副長は「戦い難く成し果てき」と答えた
また北洋艦隊と分離し単艦で本隊へ突入する巡洋艦も出てきて,日本側の集中砲撃を受け一弾が喫水線下に命中し浸水が発生する,それでも衝角戦を仕掛けるべく突入を続けるが第一遊撃隊の集中砲火を受けて沈没した

追撃
旗艦松島は火災が鎮火するも旗艦機能を喪失。伊東司令長官は不管旗を掲揚,これを見た本隊の他の艦艇は旗艦援護の為周辺に集結する,第一遊撃隊は追撃にかかる,北洋艦隊は四分五裂となり「定遠」「鎮遠」を残して北西に退却している,この追撃で巡洋艦が1隻大火災となり艦首より沈没した

装甲艦の強さ
「定遠」「鎮遠」も日本の追撃で先に逃げた巡洋艦が沈んだ20分も後になってようやく,17時40分頃より旅順目指して退却を開始する,この時まで日本の本隊と撃ち合いをしていたのではとも考えられます,戦艦2隻分ではなく清国艦隊全体でかも知れませんが
700発被弾しても
味方巡洋艦が先に逃げ散っても
まだまだ戦場にいた,日本側も北洋艦隊の横列陣に捕まった4隻のうち,装甲コルベット艦は戦闘不能にならずに助かっている

定遠鎮遠は鹵獲艦として我が国海軍の一等砲艦になり,珍しく名前も日本風に変更なくそのままで,太平洋戦争でも仕事をしたりしていた,他に沈まなかった装甲巡洋艦の広乙や広丙も,神さまは装甲艦の戦艦の実力を理解していて
記念にそのまま持っていたりもします

No.48

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No.48
獰猛に翌日もウロウロしている
第一遊撃隊は更に追撃戦をかけんとしたが,本隊からの本隊復帰命令を受けて反転している,連合艦隊が部隊の再集結と再編をしている間に清国海軍は旅順港へ帰還している,しかし日本側は翌18日に再度北上し敵艦隊との再接触を図るが叶わず,そのまま海戦は終了,開戦前の戦力比較と決戦後の安堵感もナシに,…まだ砲戦しようとすらしている獰猛さを見せてはいたりも

その後
このあと旅順港に逃げた北洋艦隊は陸側から旅順を攻囲される形勢となり,更にそこを撤退し威海衛に逃げ込み水雷艇による攻撃と地上からの攻撃とにより全軍降伏した,日本が制海権をほぼ掌握した事で大陸への派兵が円滑に進むようになり以後の作戦行動が順調に進むようになった


指揮官
連合艦隊伊東祐亨
第一遊撃隊坪井航三
戦力
防護巡洋艦8
コルベット艦1
装甲コルベット艦1
特設砲艦1(海軍軍令部長と同参謀長が督戦のため乗船)
砲艦1など(その護衛)
損害
沈没艦なし4隻大破

清国
戦艦2
装甲巡洋艦3
防護巡洋艦5
巡洋艦1(清国初の巡洋艦との表記の「広甲」は乙と丙と同じく恐らく装甲巡洋艦なのでは ※要確認)
水雷艇
損害
巡洋艦5隻沈没や大破座礁

No.49

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🎌明治時代6
No.49
•日英同盟(上)
「栄光ある孤立」という他を圧倒する工業力や植民地を所有していた時期の他国と同盟を結ばない外交政策で,強大な経済力と海軍を中心とした軍事力が背景のそのイギリスは,ロシアのトルコやアフガニスタンでの南下政策と覇権争いをして,シベリア・アラスカへのロシア侵攻後は極東でも中国権益が絡んで両国は火花を散らした,それが日本との同盟を選んだ理由でもある

光輝ある孤立を棄ててでも決断させイギリスの唯一の盟邦という立場は国際法上の日本の立場を重くした,厳密にはポルトガルと長年同盟関係だったみたく自慢をさせない新情報として,後から知らされてもいるのですが,それはイギリスにとっても世界的な評価として損にはなるので,日本としては気にせずに誇らしい事実なのは変わらない,この同盟によってロシア以外からはほぼ全く狙われなくなったほど

相互の中国権益の承認を始め当時最強の海軍から最新鋭の戦艦などを購入できた利点は大きく,これは日露戦争の勝利に有利に働いたものです,イギリスが世界各地でヘゲモニー争いをずっとしていたロシアの3つある大艦隊の2つを壊滅させ,特に日本海海戦での撃沈の印象は絶大で同盟の役割も見事に日本側は果たして恩返しもしている,そんなわが国の旗艦三笠は産みの親である造船の街英国バロー・イン・ファーネスで,今も街の誇りとしてミカサストリートと街中の通りに名が冠されてもいたりします

No.50

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No.50
•日英同盟(下)

一般的に日本は第一次大戦では中立に近く,遼東半島を掠めとって後で三国干渉にて返還させられたと盗っ人ぽし説明をされがちではあるが,同盟に応じてドイツに宣戦布告して地中海にまで水雷戦隊を派遣している,マルタ島を基地に地中海で連合国側艦船の護衛をイギリス軍艦21隻を含む延べ788隻している,これ以外の戦果など不明な脇役ではあるのですが欧州での軍事活動という金字塔的も獲得した,ヨーロッパという主戦場で働いていたのですから盗っ人という自虐史観は×とも言えます

この後で東アジアでフィリピンをはじめ力を強めたアメリカも,この日英同盟を破棄させてからようやくわが国との戦いをまず政治外交面から開始できるようになった,明治日本の栄光と共にありその成長を支えた当時の覇権国家との良き絆は今もその歴史的な評価と,世界を見回して現存最高の格式を持つ王家王国との関係として続いています

No.51

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🎌明治時代7
No.51
•弓張嶺夜襲作戦
日露戦争で両軍主力が初めて激突した遼陽開戦にて1個師団2万人による夜襲を敢行し敵陣を制圧した,当時世界史上最大規模での成功例で中には発砲をしない無声突撃を決行し闇夜のなかを的確に2時間半で敵を撃破した旅団もあったとか,既に銃の時代になって長いのに他国との正規戦争の場で「…(ナイフで)刺して刺して」を？,もしそうなら昔のアサシン部隊や現代の特殊部隊も顔負けです,

アメリカはベトナムで夜襲に破れたがなぜ日本はしなかったのか皆考えるが,ノウハウは日露戦争時点の早い段階ですでに保有し戦果もあげている,ならば原爆投下で未遂に終わったが本土防衛戦のどこかで準備していたはず,内身とは奥が深い構えです,

ベトナムも各地で同時多発的な夜襲を繰り返したがわが国は隊の規模がまずアピールポイントに,中国軍の例でも分かるとおり後ろで見張って逃げる味方兵を射殺する隊がいたり,そもそも足を鎖につないで逃げれなくして戦場に配置するケースもあるが夜襲なら尚更サボる,それを日本人は見事な規律と戦意のなせる技で1万人規模でやる,サムライとは違うニンジャの世界がわが国にはありナイトビジョンなしでは無敵かも知れません

No.52

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🎌明治時代8
No.52
•海軍陸戦隊
基本的にフネが敵に沈められて暇になった海軍が編成するものと勘違いされているが,本来は乗り込んだ敵の沿岸で,停泊している味方艦艇を守るために船員から人数割いて陸にあがって交代で見張る,それが上海事変での2度に渡る防衛成功から都市での市街戦を意識した部隊に,カービン銃になかなか変えず野戦に強い突撃銃を手放さなかった,旧陸軍から陸自までの流れと違い,特殊部隊の先駆的存在でもある

No.53

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🎌明治時代9
No.53
•日本海海戦
ロシア極東艦隊は結局旅順港に閉じ込めたあとで陸上からのカノン砲で沈めたが,諦めずに世界最強と言われるバルチック艦隊を遠路派遣してきた,それをも迎え撃って敵前大回頭と丁字戦法によって30分で片付いた世界の軍事史的に有名な海戦だが,30cm砲の命中率は日本が40%前後でロシア側は5%前後,実に8倍の開きがあった,

猛訓練による命中率は後の九九艦爆による急降下爆撃でも海軍は自慢にしていたが,それは今のF-15戦闘機乗りの腕前など自衛隊でもしっかり受け継がれている,結果史上まれにみるワンサイドの戦いになり夜戦時の友軍同士による衝突事故で魚雷艇を3隻失ったのみで19隻のロシア軍の戦艦巡洋艦を沈めた,

薩摩藩が幕末に陸上砲台で海防能力を証明してみせたが我が国は砲戦での艦隊決戦にも強い,四方を海に囲まれた日本は日清戦争で他国艦隊との海戦に勝てる事を示したが,欧米列強の艦隊をも陸上砲台と比較をして日本のさらに遠くで退けれる力を獲得した,ここで活躍した日本海軍連合艦隊はイギリス製の最新式軍艦を順番に揃えていたのだが,それより更に強い下瀬火薬と伊集院信管をわが国は開発し日露戦争に投入した,

これは現在でも自衛隊がF-15にアメリカ軍のと併用して自前の国産AAMを装備させていたり,日本企業も有機ELなど隣国独占の輸入品しかない場合でも,画面を映すための各種ソフトウェアを自前にして部材は同じでも日本メーカーとして差をつけたりする,物理的な世界レベルに日本スペックの強さを爪の先にチョコッとだけで自らは疲弊せずに勝ちを狙う,神道武道が根付いたいつものわが国がここにある,民族の存亡がかかった対ロシア相手の戦争でコレ,本土での陸戦にまだ何か隠しているのかとも言われてはいる「日本」とは奥深い守りを敷いています

No.54

🎌

🎌明治時代10
No.54
•永沼挺進隊(上)
挺進騎兵が軍総司令部に具申されるも却下されたが第二軍司令官より秋山支隊に配属され支隊命令で永沼挺進隊を発足する,司令官に反対されてもコッソリ脇の部署に作ってもらう,数から考えると許可を出した将官もいたみたい,主の意に反しても良いものは使う気概ある人材のおかげて発足した,失っても大勢に影響はないとの判断もあったが,総司令官が反対したように決戦の前に一兵も陽動に出せない圧力があったのも確か

挺進騎兵は敵地深く侵入し後方撹乱する戦法であり,指揮下の176騎と雇用した満州馬賊2000騎←!で,ロシア戦線後方600キロにある橋を爆破し半壊には成功をする,しかも176騎の隊を過大評価をさせ,騎兵団を含む3万の兵を後方警戒へ回させて奉天会戦への参加を阻んだ,1月9日から3月24日の2ヵ月半で日本騎兵の優秀性と存在意義を全軍に認識させたという

未だに梁山泊のノリを好むウーシューやその界隈を酒の席で言質とって引っかけたのか,先進国同士の総力戦,しかも陸での決戦のさなか日本側の176騎という数もどうかと思うが,参戦した満州馬賊もハンパない頭でわが国とトータルウォーをしているロシア領に攻め込んでいる,2月20日から3月10日まで日露ともに60万人の正規兵が決戦の為に集結するなか,この2千の満州馬賊はロシア領に唯一攻め込んだ中国人なのではとも

No.55

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No.55
•永沼挺進隊(下)
軍隊の運用としては今の空挺部隊,つまりエアボーンから特殊部隊のヘリボーンまで続く,奥地に潜入して破壊活動をするエリート部隊の走りなのですが,意外に決戦では陽動部隊として戦史に残るか,満州馬賊みたいな場外乱闘型がどちらの国とか関係なくまわりで略奪するかで,挺身騎兵としてはあまり歴史家は記録をしていないかも知れない

すぐに思いつくのはロシアを東へ東へと進みシベリアからアラスカまで領土に加えた交戦相手のコサック騎兵が有名なのですが,これは戦場での挺身騎兵というよりは国としての長期的な領土拡張策の一つで,豊臣秀吉の朝鮮出兵でも各大名に朝鮮半島や中国大陸の土地は切り取り放題という,奪った領土は日本のものであるがその中での各大名領ならば自由に支配して良いとの餌を与えて外征反対の意見や負担を抑えている,これを事例に入れるとモンゴル帝国の西進がより早く一番派手なものになり,戦場での理論としての挺身騎兵とはまた違うのではと

降りて戦う騎兵隊が日本の代表格みたく扱われるほど欧米の騎兵には勝てないとの認識が軍部にはあったみたく,そのような近代的騎兵では後追いのままの日本として,正規の軍隊の騎兵としての活動では歴史上何番目か,どのくらいの早さかだったかなとは気になります

No.56

🎌

🎌明治時代11
No.56
•不平等条約の改正(上)
江戸の開国期に外交の作法を知らない日本人が結んでしまった不平等条約,後々になってそのせいで苦しくなり仕組みを理解した日本政府はその是正を目指した,とは言え大航海時代の欧米列強は世界中で植民地支配を始める破竹の勢い,後追いの日本は全てに優勢な相手に,しかも複数の相手にどう動いたか

a. まず1888年にメキシコと平等条約を締結,日本にとっては初めてのアジア以外の相手との治外法権が無く関税自主権のある平等条約,対等の外交の仕方をここで練習した,
b. 同時に国内でも1868年の明治維新からわずか20数年で鉄道や電話や郵便といったインフラを整備し西洋化を着々と進める,
c. さらに1880年代の半ばから日本は工業化も始まり,劇的に他の地域を圧倒した欧米発祥の産業革命での差も埋めていく,
d. その自信からか1888年には国内治安重視の鎮台制を外征可能な師団制へ移行する,軍備も外向きに切り替えた,これは欧米化で彼らからの圧力が国内に届かなくなった証ともいえます

すると彼ら同士の対決関係から日本に好意的だったアメリカドイツロシアと1889年に新条約,これは不平等さの改正という目標達成には至らない内容だが,当時は不平等どころか非白人は占領されていた地域の方が多い時代に平気で山を動かしてもいる,不平等な条件は恒久的なものではないという確信を欧米相手に持った件ではあった

さらに手は止めず1890年には1.大日本帝国憲法の施行と2.帝国議会の開催が始まり,法治国家と議会制民主主義を採用して欧米諸国と同じ政体で勝負する土俵を選ぶ,対外的な植民地経営を欧米並みに派手にわが国もという,日本の指導者の思考回路は既に受け身では無くなっていたりもします

No.57

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No.57
•不平等条約の改正(下)
すると即座に試される機会がやってくる,1894～95年の日清戦争で勝利して遊牧民族以外では初の華夷秩序の塗り替えに成功しアジアでの立場を変えた,東洋史的なステップアップなのですがその直前に日英通商航海条約を欧米は既に持ってきていたりもする,
治外法権の撤廃
関税自主権の部分的回復
最恵国待遇の相互化
この時点で有色人種唯一の扱いを欧米列強は決定していて,向こうもしたたかに世界のパワーゲームの駒にと指導者層は日本を「格上げ」していたりもする,

事実そのまま1902年には日英同盟まで条約は発展し,
イギリスの清国における特殊権益
日本の清国と大韓帝国における特殊権益
これを相互に承認した,わが国がイギリスを「承認する」事が国際的な意味を持つ,何を言っても無視が常識,味方としても敵としても価値すらない,それが大多数の民族だったのですから,非白人国家としてかなり衝撃的な事績ではあったのです

もちろん駒として各国の思惑のなか働かされ1904～05の日露戦争をイギリスの代理として極東で戦った,歴史上初の総力戦=トータルウォーを当時欧米帝政国家に唯一非白人として勝利し今度は世界史的に立場が変わる,実際に戦ったロシアはすぐに理解し1907年の日露新通商航海条約にて関税自主権の完全回復を最初に認めている,この流れは江戸幕府が結んだ条約の期限切れのチャンスに活用され,1911年にすぐアメリカを始めとする他の列強は日本と新しい通商航海条約を締結し,これで不平等条約の相手である15ヵ国すべてとの間で条約改正を成し遂げた

戦争に勝つことで一気に話が進んだのは授業で先生がチラッと言う場合もあるが,前半の内政でのビルドアップによる治外法権編も頭に入れておく,戦争のない今の時代にはこちらの自信のほうが大切になる,日本の先達はしっかりやり遂げていますよ

No.58

🎌

🎌明治時代12
No.58
•非白人唯一の国(上)
欧米と遜色ない近代化を果たして植民地化を免れただけでなく,自らも植民地経営に当然そこを欧米も狙う中での鍔迫り合いを退けて乗り出したほど,その異様な国際社会での目立ち方は何故日本人だけが自分たち白人と同じ能力を持ち国家を運営出来ているのか,今ではどの国でも努力で実現できる当たり前の話ですが,当時は好奇と感心の眼で「遺伝学上の謎」とまで言われたほど,

この時代の常識として非白人はあまりに植民地化された影響で人間扱いされていない,そんな中で本人のいつもの感覚で日本の植民地で有色人種の横からレジを済ませようとした白人に,日本人は順番待ちで並んでいた非白人の現地人が先だと案内を提示して驚かれていたりもする,

特に日清日露から第1次大戦までの大陸への進出過程では「極東の憲兵」と称えられた程の,戦場ですら発揮するルールとマナーの遵守精神は民族の出自で価値を決めるのではなく欧米人も列に並ばせた,それを平凡な勘定係が当たり前の事と考えていたりもする,

No.59

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No.59
•非白人唯一の国(下)
日本列島は次々大陸から雑多な民族が逃げ込んできてそれを大らかに受容した経験をそのまま海の外でやろうとしたとも,自分たちだけが白人でなかったので仕方なく始めたのかも知れないが,組み込んだ土地や人間ともども日本が発展するにはどうしたら良いかも理解していた証拠でもあり,現代社会の理想とも言える国家像の一端を実はわが国は先取りすら出来ていた,

江戸の開国期にすでに来日したイギリス人に向かい「お前たちの英語発音はなっていない」と,渇を飛ばした日本人学者もいたほどコンプレックスは持っていなく,近代化と戦争での勝利した軍事力でそれを現実的な国際社会でも証明できた,稀有な有色人種の国という刷り込みは今でも優秀な人材を多数産み出す大切な資産となっています

大正時代

No.60

🎌

🎌大正時代1
No.60
•世界の五大国として(上)
世界大戦を初めて経験し傷痕に疲弊しきった各国がようやく作った地球レベルでの国家間の調整機関,その常任理事国にイギリス•フランス•イタリアと並んで日本が加盟42ヵ国=地球のトップ4に,昔は植民地で国ではない地域も多く現在の国際連合より加盟国数が少ないのは当然なのですが,それでも加盟国で世界地図に色を塗っていったら地球のカバー率は一目瞭然だったりもします,

この42ヵ国に非白人は何ヵ国あったか,その中で常任理事国にまでなった,江戸の開国からスタートした明治政府は見事に頂点の一角にまで勝ち上がったのです,強いが敗戦したドイツは勿論,アメリカとロシアも入っていないまだまだ弱体な国際連盟だったが,戦争の連続とはまた違ったステージを目指して人類が試みた夢,そこで日本も次の国際的な戦いを始めていた,実際に何人かの外交官は動いていたのです

軟弱者と笑いはするがこの頃からイギリスを抜いて内心は腕力でまだ世界に対していたがった,アメリカとロシアは実はあまり植民地を持ってはいない,奪い合いを狙ってくる両国に対して地図の広さだけならば立派に2ヵ国を凌駕していたので,国際連盟は世界を新しいやり方でコントロールできるはずだった

No.61

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No.61
•世界の五大国として(下)
しかしロシアが加盟する事態になり60ヵ国になったものの腕力志向が伝播して日本を始め脱退する国を量産し解散した,そしてそのまま人類は2度目の世界大戦へ,なぜか日本が負けてから今度は国際連合として現在世界各国は次のステージを行っている,間違ってはいなかったが国際連盟の提唱だけして自らは参加せずにロシアを放り込んで潰したアメリカの勝ち,日本人はまた江戸の開国期以来の宿題を抱える事になっています

それは現代でも続いていてそろそろかなと,先達に習えと📄⁉️🍻📦🎌🔰で既に土台作りから始まっています,デモクラシーの印象しかない大人しい大正天皇の時代,実は世界のトップに立ち現代にも通ずる次の戦い方を模索していた,如何にもこの天皇らしい欧米や世界に対するアプローチをした時代だったのです,そして戦争が出来なくなった現代ではこちらが主戦場になる,トップ4として草創期から参画しこの時代で先鞭をつけていた事は日本には自信になります

No.62

🎌

🎌大正時代2
No.62
•八八艦隊は大正年間に各国と競争して始めていた(上)
戦艦8隻重巡洋艦8隻と一般には流布されているが,巡洋艦ではなく巡洋「戦」艦8隻の計画であり,アメリカはこの頃全廃していて戦争中も計画倒れに終わっているのに,日本はまだ持っていた,ユトランド沖海戦「後」に推進を試みている事から,気の強さと戦闘力に相当自信があったのでは

日露戦争でも主力戦艦はイギリスから買ったもので勝利しているのですが,イギリスのライオン級をコピーして1番艦の金剛は海外の造船所で建造されている,技術的には日本は後追いでまだ無理だと判断し輸入する代わりに1隻ぶんカネを支払った,残りの3隻は日本で建造されていて,就役時に火力は世界最強の金剛型の速度は27.5kt（竣工時）でライオン級を若干上回っていた,比べての欠点は装甲厚が若干下回っていることだが,英艦がそれまでの巡洋戦艦よりも高い防御力を持っており,コピーした時に多少崩したが大きな欠点とはみなされなかった,またこの金剛型は当時高速な巡洋戦艦を欲していた軍令部の悲願でもあった,日露戦争以来,英海軍のフィッシャー提督の提唱と同様に日本海軍でも「速度こそ最大の防御」とする考えが強く,結果として装甲巡洋艦（巡洋戦艦）4隻の建造に踏み切ったと言われている,ただし巡洋戦艦にしては極端な装甲防御力の軽視には至っていない

この金剛型での説明では高速軽装甲を巡洋戦艦としているが,軽装甲で火力が大きいも巡洋戦艦,とは言え就役時では世界最強の主砲だったので基本的には両立しているみたい,ただし新造艦と比較しての経年劣化により,火力は凡庸なものとなり高速性しか残らない,これだと装甲の薄さは危ないので他国に発注→友好的途上国への売却という,更新サイクルを速める工夫も考えてみたのですが,アメリカは戦争中に作った高速戦艦ノースカロライナ級と並行して,低速重装甲？のタイプの戦艦も計画している,速力のリソースを火力に向けるの方法論もあるがどっちだったかな,「戦艦」の定義が片方にあるのならば装甲か火力の反対の方は,ユニーク兵器として友好的途上国へも,この辺りはレガシー軍事論の話になるのですが参考になるかなとも

No.63

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No.63
•八八艦隊は大正年間に各国と競争して始めていた(下)
戦闘機では顕著ですが速度の遅い方は止まって見えるのが,日本海軍の「速度こそ最大の防御」とする考えの理由であり,そこへ次々と砲弾を叩き込めば,命中率から変わってくるので相手を優位に沈めれる,ならば更新サイクルはそれほど急ぐ必要はないのではとも言われますが,戦艦に勝てないので随伴する護衛くらいの役割で対抗馬として考えていなかった重巡洋艦はもっと速く,止まって見えたのは此方,すると防御としては成り立たなくなり,薄い装甲は標的艦みたく敵の小さな主砲で沈んでしまった,火力は戦艦なのでそれでも大丈夫だと建造時の設計はされていたのですが現実はこうだった,空中戦だとヒット&アウェイを得意とするタイプは各国から何機種もいましたが,戦闘機には戦艦から駆逐艦までの体格による階級ではないので,下の速い階級にやられる事はなくて多少感覚が違うみたいです

それとは別に巡洋艦への対策さえしっかり考えたならば,速度による命中率の差で先に沈めてしまえる優位性は,装甲厚というコスト的な負担も大きい建艦競争から抜け出た世界でもあり,生産力にまだまだ劣り,完成品すら米英と比較して6割に制限された日本としては,少ない資産で何隻も沈める可能性も追える,僕はレガシー軍事論で世界のセオリー通りに脆弱性の方をとって,軽装甲だが火力が大きいタイプの巡洋戦艦を想定して,最後尾に安く大和並みの主砲を足せるプランで再利用を考えたのですが,無理に徹甲弾にこだわらず,比較して劣勢になった旧式主砲でも甲板上の設備全てを破壊するならば可能なので,高速軽装甲のもので正面から撃ち合っても獰猛な日本海軍には勝算あったのかなと

No.64

🎌

🎌大正時代3
No.64
•既に大正年間から射程距離に入れて動きを牽制していた

第一次大戦が終結した時,当時世界最高だったドイツの潜水艦技術を各国は競って取り入れた,潜水艦を艦隊決戦の補助艦艇と位置づけていた日本海軍は当時最大最新の巡潜として計画されたU142型の図面入手を図った,これには訪独した後の川崎重工業になる,松方コレクションで有名な社長の努力により実現したと言われている,川崎造船所はまたドイツから潜水艦技術者を招いて指導を仰ぎ技術の習得に努めている,軍属や民間企業の戦いでもあったのですが

海大1型
大正13年に建造された海大型潜水艦の系列の最初のもので,水上で高速を発揮し艦隊と共に行動して敵艦隊と対決することを想定して建造された,想定されている敵戦艦部隊の巡航速度15ノット個艦の速力21ノット程度に対して,それ以上の水上速力23ノットが要求されている,これは追いつかれない速力で位置をとり直し再びこの時代は水中から近づき,酸素魚雷の完成後はアウトレンジでも何回も雷撃をする,繰り返しつけ回す能力も追加して数以上の脅威にし戦艦の牽制を狙っていたみたいです
実際には18ノットにとどまるのですが,水上の航続距離は10ktで20,000海里と既にアメリカ西海岸へ行き雷撃する能力は得ていたりもします,なので先にこちらで戦略的な牽制をしていたのではとも,ちなみに水中だと4ktで100海里なのですが,新型の伊号はもっと速いノットでの航続距離で60や80海里と表示されていて,低速で構わない状況ならば,なかななか長距離を水中で航行できたのではとも

巡潜1型
伊1から伊3までの3隻は1926年（大正15年）に竣工し,やや遅れて建造された伊4は冷却機を装備するなど設計を若干改め1929年（昭和4年）の竣工となった
巡潜1型改
5隻目になる1927年（昭和2年）の竣工で水上機の搭載能力を付加している,海大型は1型以外も全て練習艦として運用され,太平洋戦争前に除籍されているので,この巡潜型の5隻が伊号潜水艦で最も古く太平洋戦争に参加した,航続距離は2万4000海里（4万4450キロ）と,無補給で日本から米西海岸を往復できる能力を持っていた


終戦までに180隻
開戦するまでには何隻いたか
実戦が始まる前に到達できる可能性だけでアメリカを牽制して寄せ付けないようにしていたのです

昭和時代(太平洋戦争以前)

No.65

🎌

🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 1
No.65
•わが国らしい植民地支配
一般的には植民地支配=悪で語られるのが世界の常識で,実際に欧米系の植民地では南米の文明を滅ぼしたり東南アジアの王族を下級階層に嫁がして抹殺したりと怖い話はよく聞く,かたや日本は滅んだ中国清王朝の皇帝を満州国のトップに政治的思惑も込みとは言えしていたり,終戦間際の原爆投下で至近距離での直撃を受けて李氏朝鮮王族末裔が,西日本の軍隊全てを統括する司令部付きの大日本帝国陸軍教育参謀中佐として戦死するなど,けっこうな厚遇を受けて活躍していたりもする,この違いは収奪したか否かの明確な判断基準の一つにもなり,台湾も南洋も満州すら未だに日本を慕う,政治的な必要性で反日を吠え続けている韓国ばかり目立って忘れ去られている一面です,

満州は日本統治後,経済的に潤い人も流入しアメリカが目をつけてハルノートから始まる太平洋戦争のきっかけになった程だし,日本統治時代にパラオ人は人口が2万から5万人まで多くなっている,現在また2万人まで戻っている所をみると収奪などせずに善政した証,戦後独立を果たしても国旗を日の丸の色違いにし公用語の一つに珍しく日本語が採用されている,わずか5年に満たなかった太平洋戦争中の東南アジアでも現地人に法律を教える時,西洋と日本と自国のを3つとも学んで良し悪しを把握し自分たちの法律は自分たちで作りなさい,そんなエピソードに事欠かない,

だから現代でも自衛隊が海外へ,特に途上国へPKOなどに行くと当時の東南アジアの記憶からか,他の地域も含めてやたら好意的に追い掛けまわされる,これらの人たちへも丁寧に対応するように防衛省は隊員に指導を徹底していた位,走っている日の丸ジープに興奮して子どもが飛び出してくるとか,軍隊が慕われ怖がられていない事実が,植民地=収奪でなかった日本を今でも証明していたりもします

🎌

🎌昭和時代(太平洋戦争以前)
No.
•重爆をまるまる満州に待機させてソ連邦を止めていた

伊号潜水艦でしていたのと同じく,戦後の常識ではアメリカと違って重爆を作れなかった日本と喧伝されている,この航空機種も実は帝国陸軍はしっかり作っていたりする

国内の技術力からはリソースが無理との判断で神さまはウキウキしつつ,フリゲートとコルベットを艦種ごと海軍軍縮条約の失効後は
さっさと建造をゼロにして,大型艦と自分たちを堅くするのに使っていましたが

重爆撃機に関しては戦後は誰も知らない状態にして同じ目的を達成し,戦争中は中立条約しているソ連邦への備えにまるまる機種ごと注いで,なかなか日本への宣戦布告やお得意のまじないが届かないように備えをしていた模様,同国人の味方を生贄にしてすら自分が強くなれば良いとの発想がそれなので,中立条約相手の非白人ならば餌にして反対方面の主戦場の糧にしてしまえと,なぜかマレーの虎も緒戦以降は世界的大戦果も？なヒマを満州でしていたように,

神さまは自らの邪魔になるものとして,本来はミリタリーの物理よりまじないを嫌うので,思い切ったメリハリをつけて対策をしていた,戦力の逐次投入以上に,フルセットの軍備から一つ二つ外して無しで戦わせるという,阿呆としか思えない発想も俯瞰的に見てみたら凄いような凄くないような,そんな日本で国力10倍のアメリカと,それに全力で手薄になる周囲にすら「最大の力」を発揮して戦争へと臨んだ

やはり伊号潜水艦みたく政治的戦略的な開戦前までの仕事も,重爆撃機たちはこなしていたのかも知れません,華々しい戦果を得られず,戦後は日本にはなかったとまで忘れられていたそんな彼らへの,これは鎮魂と慰霊の発想になればとも


ーーーーーー
No.
•てんやわんやの部隊誕生

九三式重爆撃機キ1
1930年代中期の大日本帝国陸軍の爆撃機,1932年4月に陸軍は旧式化してきた八七式重爆撃機の後継機となる新型重爆撃機の試作を指示した,三菱ではドイツから輸入したユンカースK37双発軽爆撃機をベースにこれを大型化する形で3月に試作第1号機を完成させた,本機の部隊配備は1934年春から開始されていたが,初陣は1937年7月に勃発した支那事変で,その後陸軍機として初めて500kg爆弾を使用するなど各地で使用された

非白人のなかで唯一対等になった日本は人種から仲間外れされがちで,国際的に立場の悪いこの頃はなかなか欲しいものも貰えない,輸入出来たのは軽爆撃機だったがお構いなしに重爆撃機のサイズにする,カスカスになって苦労もしているのでは,その為に日本の苦手な馬力から問題はさっそく噴出し,エンジンの出力不足により双発機にもかかわらず片舷飛行が出来ない,しかもそのエンジンはトラブルにより稼動率が低かった,片方アウトだと飛行は×でよく壊れるならば単発機の方が遭難しない,かなり常識とは違う双発機だったりもしたりします

乗員は4名なのに銃架は4つある不可思議さも,単座戦闘機vs複座戦闘機の差は基本的には人間一人ぶんの体重60kgを節約出来たかどうか,それくらい設計とはキツキツな計算の世界でもあるのですが,神さまはハンパないメリハリをつけて爆撃機の能力をあげている,エンジン出力が足りず片舷飛行が出来ないほどなので,人数も2人減らして120kg浮かして何とかしたとか,するとこの時点ではまだリソースで神さまらしさを出すのではなく,移入してものにする四苦八苦の状態を力技で実用化する働きに,神さまのアレはなっているとも言えます

「人間の数削っただけで効果あるのか？」
というのもヒト一人60kgは爆弾1コぶん,それを2コぶん浮かして航空機のリソースに当てる,一式陸攻はこれを6コ自身の性能の全てをかけてはるばる重慶まで運んでは落としていた,これを8コにする,または4コにして爆撃機には関係ないが空力や防弾に当てる,欧米エンジンの半分しか馬力の無かった日本で効果は如何ほどだったかは知る人ぞ知る史実だったりもします

海軍が遭難対策で双発機を好むのは今でも同じなのですが,それすら出来ない癖に,なんで双発機しているのか？とまで言われるなか,重爆撃機ぶんの爆弾搭載量を積んだ仮想としての単発機扱いで構わないという発想で割り切って,しかしそれでもエンジン1基ではこの1500kgの搭載量は無理なので,レーゾンデートルは確立されてもいる
※ここまでは欧米の物まねで開発思想としてのオリジナリティやローカライズはされていない
ただし向こうの設計思想での性能は追っているはずで爆弾搭載量 最大1,500kg
リソース少ない日本としては同時代の他国とは搭載量同じか？


ーーーーーー
No.
•間に合わないならば日露戦争中に戦艦をイギリスから購入したみたく

性能的にも旧式化が目立ってきたため
より高性能な新型爆撃機を望む声が強まってきた


イ式重爆
これらのことから、キ21（九七式重爆撃機）試作機に目処がついた1936年には、本機は製造中止となった。総生産数は118機であった。219機の説もある。
九三式重爆は性能が不足しているうえ1936年に製造が中止され増産も期待できなかった
繋ぎとしてイタリアからBR.20を購入し
爆弾やメーカーの技術者と共に大連に直接送り現地でイ式重爆撃機として実戦配備するという半傭兵部隊みたいな手段をとった

九七式重爆は日中戦争当初は配備が遅れており
その生産が追いつき現地に届くようになると速度性能を活かして重爆部隊は活躍した


ーーーーーー
No.
•開発思想

九七式重爆撃機
帝国陸軍の爆撃機に対する設計思想は
爆弾搭載量や航続距離を多少犠牲にしても
敵戦闘機の邀撃を振り切れる程度の高速性能を確保する事を重視し
爆弾搭載量の不足は反復攻撃を行う事で補うという思想だった
1930年代中後期以降の陸軍が重軽を問わず爆撃機に第一に求めていた任務は
飛行場の在地敵機を捕捉し破壊する航空撃滅戦にあった

航空撃滅戦とは爆撃機や襲撃機や戦闘機などによる制空権の確保であり
ノモンハン事件で行われたタムスク爆撃は妥当性の是非はともあれ
陸軍重爆隊として最も典型的な作戦実施要領であったのである
従って敵が邀撃準備を整える前に飛行場上空に到達している必要があった

帝国陸軍の仮想敵国はソビエト連邦の労農赤軍であり
また想定する主戦場は中国大陸で
航空部隊の攻撃目標はソ満国境のソ連軍前線基地であり
長大な航続距離はそれほど必要はなかった
当時の飛行基地は横に百機単位で野ざらしに並べられていただけなので
滑走路の破壊にはかなり威力は小さくとも60kg爆弾を
手榴弾ですら待機中の航空機に当てたならば大抵はもう飛べなくなる
在地敵機攻撃のため爆弾倉には小型爆弾を多数搭載し
死角なく爆撃火網を構成する思想のため
ペイロードベースでは最大搭載量が低く抑えられている本機はそのような思想のもとに開発が行われた

九三式
最大速度 220 km/h 航続距離 1,250km
爆弾搭載量 1500 kg
九七式
最高速度 478 km/h 航続距離 2,700 km
爆弾搭載量 750 - 1000 kg
百〇〇式呑龍
最大時速 492km/時 航続力 3,000km
爆弾搭載量 750～1,000kg
四式飛龍
最大速度 537km/h 航続距離 3,800 km
爆弾搭載量 1000kg以内


ーーーーーー
No.
•そして完成された部隊としては

結果九七式重爆は出現当時の世界的に見ても馬力が半分の割にはかなりの高速機であり
ソ連空軍のIl-4（初飛行1939年、最高速度430km/h）
イギリス空軍のビッカース ウェリントン（初飛行1936年、Mk. ICで最高速度378km/h）
アメリカ陸軍航空軍のB-25（初飛行1940年、エンジンを換装した最終量産型であるB-25Jで最高速度438km/h）など
欧米列強の同時期ないし新型の双発爆撃機と最高速度を比較しても
一型（キ21-I）で432km/h
二型（キ21-II）478km/hと優れたものであった
それでも戦闘機より速度は遅く追いつかれて次々と撃墜されていくのですが,速度の目的が対戦闘機の生存ではなく基地から迎撃機を発進させない為のものとして,戦略的な価値としては見事に性能を達成はしていた

しかしこうした点は対ソ航空撃滅戦のみを見据えていたもので,太平洋戦線の実情にはあまり適合するものとはならなかった

一〇〇式重爆撃機
開発思想として九七式重爆撃機の後継にあたる本機は戦闘機の護衛を必要としない,高速性能と重武装を併せ持った重爆撃機として設計された,対ソ戦において敵飛行場を攻撃する航空撃滅戦に用いる構想であった,しかし敵戦闘機に比較して高速と言える程の性能を持つには至らず,実戦においては常に味方戦闘機の護衛を必要とした

爆弾を出撃ごとに倍でしかないのですが,重慶爆撃を一式陸攻の60kgx6発でするよりはるかに効率的に,投下できる機体をもっていたのに,満州に張り付けっ放しで活躍は限定的なものと紹介されていたりもします

キ67四式重爆撃機飛龍
この頃になると敵を離陸する前に攻め込んで
滑走路脇に並べられている敵機のかたまりを破壊する機会はほとんどなく
曲技飛行や急降下性能で600km/hを出せるようにして生存率を高めてもいる

そして南方では航空撃滅戦をしても
次々と敵戦闘機などは補充が来るので嫌気をさして
1943辺りで先に滑走路を壊すのに躍起になってきたりもするのですが
小爆弾を多数撒く発想に特化している日本側には爆撃機には対応する設計思想がなく
艦砲射撃の依頼を海軍に引っ切りなしにしていたりもします

No.66

🎌

🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 2
No.66
•世界初の強襲揚陸艦神州丸(上)

1920年代より上陸戦に関心のあった帝国陸軍はその研究に力を入れており,30年代初期にかけて機能的な上陸用舟艇である小発動艇・大発動艇の各型を実用化し,それらが投入された32年の第一次上海事変は成功裏に終わった,しかし戦間期当時の母船は一般の貨物船や軍隊輸送船と大差無いもので,
泛水時の舟艇は空船で
将兵は後から母船の縄ばしごを伝って舟艇に乗り込み
火砲や車輛馬匹等はデリックで吊り降す
この方式は舟艇が多数の場合に時間が掛かりすぎる上に,波の高さは直撃し梯子からの落下事故も発生する

その反省点から計画開発されたこの舟艇母船は,これら従来の単なる輸送船とは全く異なる特徴があり,先進的な設計意図の揚陸艦として極めて高い上陸戦遂行能力を備えていて
大発（上陸用舟艇）12隻
小発（上陸用舟艇）26隻
装甲艇（護衛砲艇）4隻
高速艇甲（高速偵察艇）4隻を
搭載し出港した日中戦争での初陣でも,台風接近中のため2mもの波浪が襲う悪条件であったが,舟艇泛水設備により安全・迅速に一挙に多数兵員搭載状態で連続発進し,かつ全舟艇の収容を短時間で完了している,日中戦争最初期から太平洋戦争末期に至るまで数々の上陸作戦や揚陸作戦を成功に導いた

神州丸の起工の約9年後である1942年に,イギリスで起工進水された世界初のドック型揚陸艦があるが,スターンシュート型としてそれより先に日本が輸送船から進化した形の揚陸艦の制式化に成功している

No.67

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No.67
•世界初の強襲揚陸艦神州丸(中)
後のドック型揚陸艦と構造的に大きく異なるが同様の能力を有していて,日本以外ではイギリス海軍が類似のスターンシュート型揚陸艦を運用しているが,やはり防御力の低さが問題視されて前線使用は制限された,しかし日本では自信あるのかそのまま太平洋戦争でも最前線で使用されている

ただし船体内に舟艇格納庫が存在するため水中防御力についての懸念は理解していて,就役後に対魚雷防御のため25mmのDS鋼板を舷側に二重に追加する改装を受けている,このおかげか友軍に誤射雷撃され大破着底しているが,防雷隔壁は第1層こそ破られたものの第2層で浸水は食い止められていた,炸薬量が欧米よりはるかに強い酸素魚雷にも耐えれるようには工夫されてもいる,ドック型揚陸艦まで手が回らない分は自慢の酸素魚雷ですら沈まないほどの防御力を,改修で与えて怖がらず最前線に投入していたりもします

日中戦争から作戦に参加した神州丸は1940年9月以降の仏印進駐にも従事していて,陸上からの進軍とともに海上から近衛師団などを乗せて,華々しくフランス領インドシナに派遣されている,太平洋戦争が開戦してもマレー作戦から蘭印作戦まで最前線での揚陸作戦をこなし,揚陸作戦はほとんど無くなった太平洋戦争の戦局後半でも,必ず届ける必要のある最精鋭の部隊の輸送作戦を常に担当していた

No.68

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No.68
•世界初の強襲揚陸艦神州丸(下)
連合艦隊200隻ほどいる海軍艦艇とは別に,
陸軍特殊船として陸が別に保有していた試作艦
1943から強行輸送を任務とする一等輸送艦22隻二等輸送艦69隻を慌てて作っていたが
実は戦争初期の輸送船は民間からの徴発が殆どで
この辺りもリソースの節約をしていたのでは
そんな中で陸軍は自前で11隻の大発小発の母船としての揚陸艦を建造している
酸素魚雷に耐えれる舷側の鋼板と陸軍の特務艦と役割を重ねた
防空基幹船としての重武装化により
改造商船ながら海軍の輸送船より作り込みどの艦もなかなか沈まなかった ※要確認

しかも搭載航空機による上陸部隊の支援攻撃も可能な設計で,実際に九一式戦闘機6機と九七式軽爆撃機6機の12機を搭載したことがあったという,陸上機をカタパルトからの射出するため使用機は別に基地へ帰還する必要もあったが,戦局での航空機の発達により使用出来る場面がなく使われなかったものの強襲揚陸艦として世界初でもあった,

この為もあり11隻のうち7隻は「神州丸」の実績を踏まえた輸送揚陸能力を備えつつ
外観は一般の貨客船・貨物船に似せて陸軍特殊船甲型と称され
あきつ丸など残り4隻は輸送揚陸能力に加えて着艦能力無しだが航空運用能力の付与を目指し
「神州丸」で実現しなかった全通飛行甲板を備えた丙型として計画された
こちらは船型においても現代の強襲揚陸艦に近いものになっている

No.69

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 3
No.69
•ゼロ戦は日中戦争の戦闘機
世界史的に日本の戦闘力と言えばsamuraiにninjaそしてゼロファイター,それくらい有名なレプシロの傑作戦闘機で全盛時は欧米と空戦しても敵無しで,だから彼らの記憶に残り単語が使われている,欧米の感覚だと第2次世界大戦での日本軍の主力戦闘機とよく言われるのですが,日中戦争での重慶爆撃が1937年,この年に陸軍97式戦,前年に海軍96艦戦が戦線に投入されていて,その後1940年=皇紀2600年に制式採用され「00年」の戦闘機の意味でゼロ戦と言われている,陸軍は前の型の97式戦で1939年のノモンハン事件にて大敗北を秘匿した話しかしない癖に,空中戦ではソ連軍機を総計1300機撃墜し,わが方の損害は爆撃機込みで120機と圧勝している,

同じノリでゼロ戦も1941年からの太平洋戦争初期では大活躍したが基本的には後継機で勝負出来ねばならなかった,米軍相手の初期の作戦では零戦のキルレシオは12対1と突出し,その伝説的な格闘戦能力はゼロとは戦わないよう前線の戦闘機パイロットに命令が出たくらい,もう勝てなくなってきた1943年時点でも豪ダーウィンまで攻め込んでバトル•オブ•ブリテンを勝ち抜いたイギリスの誇りスピットファイアを相手に損害3機vs撃墜38機だった
この作戦でも600km程度
重慶爆撃でも800km程度を飛行してから
巴戦=ドッグファイトを疲労ナシの敵機相手に仕掛ける
単座戦闘機が編隊を組んでの長距離飛行は重慶爆撃時点では全世界航空史上例のない話で,それプラス燃料を気にしつつ疲労もあるのに航空戦という殺し合いを圧倒できた,

戦争後期では旧式化し簡単に撃墜されたのも有名でそれは兵器の常だが
出現当時脅威の高速性500km/hと航続距離2200km
それに格闘戦能力や20mmという重武装で世界最強の戦闘機と名声を得た
日本独自開発の「落下増槽」と「沈頭鋲」に
防御を限界までナシにした名設計技術者堀越二郎の徹底したリソース配分なども加えそれを可能にしたが
後継機の紫電改が1945年採用でこの間まったく新鋭が出てこなかった,本当はこの機体か「烈風」が1942～43に完成し太平洋戦争の主力だと言われていたはず,実は旧式機を引っ張り抜いて米ソ英機を撃墜し暴れていた日本なのです

No.70

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 4
No.70
•未だに謎のノモンハン事件
先に九七式戦闘機で圧勝していたと書いたのですが,そのぶん陸上でソ連軍に完敗していて秘匿をしたのかなと考えていたのですが

九七式中戦車を調べていたら隊長用の最新鋭戦車として4輌のみが参加し,残りはそれより旧式のもので二個戦車連隊が編成されて
戦力は戦車73輌
装甲車を加えて合計92輌
ソ連軍の戦車は速度は速いが装甲が薄いBT-7やBT-5といった戦車が主力であり,1939年のノモンハン事件においては
日本軍側の戦車の喪失は29輌だったのに対して
ソ連は255輌を失っており,装甲車を合わせると損失は397輌にもなり日本軍側の損失を大きく上回っている

やはり空と同じく陸の戦車戦でも10倍は敵に損害を出させているのに
歩兵が派手にやられていたのか？
航空機も戦車も10倍壊しているのに？

また機会があったら報告しますね

No.71

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 5
No.71
•ボルトアクションの突撃で10倍の中国軍は逃げた(上)
旧式で平気なのは陸兵もで日露戦争時の三式歩兵銃を未だに生産し最前線に供給する,これが太平洋戦争の終結まで続いた,今でこそ製造業のニッポンとその生産力とノウハウは世界的な名声を持っていますが当時は裾野まで調べるとまだまだの国,製造機械の方も足りなくて棄てる事が出来ず戦場での不利とは別に,旧式でもいいからとにかく数を確保する苦肉の策として特に歩兵などの小さな装備になると露骨にその傾向があった,

そのためか実は戦車も航空機も米ソから供給の中国の方が上,なのに地雷担いで履帯に体当たり,海軍さんの「カミカゼ」は世界的に有名人だが戦果を考えると陸軍の肉攻=肉迫攻撃の方が同じ人命を1使った差し違え狙いでもはるかに有効だった訳で,特に大陸の中国軍戦車は米ソ製のものでもこれで全部片付けた,「ルクルスでもしてみたかい？」と欧州ではまず無理なやり方で,戦車も動いていたら体当たりなど出来るかなと素人的には考えるが,中国という国は当時まだまだで日本軍がこれで対応出来てしまう拙さが近代化の差であった,昔でも個人の凶暴さは日本人より露骨だったのに前述の三式歩兵銃で10倍の相手を突撃で余裕に蹴散らした話は大陸の中国戦線では事欠かない事例で,此方が1発撃ったら次撃つためにガチャンとレバー引く間に残りの中国人9人が撃つだけ,これが何故か全くできなかった,昔は文化や学問の力など中華帝国は持っていた方だが近代化による恩恵の差は戦場にも運用から末端のメンタリティまでモロに結果に出るみたいです,

日中戦争の前線で陸軍は散々味をしめノモンハンは秘匿されていたから反省とかはなく当然南方でアメリカ相手に同じノリで襲いかかる,ただアメリカと中国は近代化に差があり弾薬などの物量自慢にも任せてマシンガンを乱射し,双方の陸兵同士が初めて接触したガタルカナル島でのイル川渡河戦で精強さを自負する一木支隊が瞬間的に消滅し,当時のタイム誌かニューズウィーク誌に累々たる屍の山が写真で表紙か巻頭に載りアメリカで話題になっている,やはり近代化した相手には難しい面もあるが実はロシア相手にも旅順要塞などでこの戦訓は持っていて,迫力だけは凄かったとやけにワザとらしい精鋭部隊の使い切り方は異様な犠牲の上に大将を病死させ無敵のモンゴル軍を撤退させた,ワールシュタットの再現を狙ったのか？と勘ぐりたくもなります,するとこの後終戦まで続く部隊全滅の儀式的なバンザイアタックも同じ目的で神さまはしているはずだとも推察ができます,

No.72

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No.72
•ボルトアクションの突撃で10倍の中国軍は逃げた(下).
それはさておき大陸の日本軍はそんな事情はつゆ知らずに終戦まではるかに多数いる中国軍部隊を蹴散らしていたし,実はアメリカ軍も面での制圧は欧州とはかなり勝手が違う戦いを,南方の各島で攻略したとの発表後も既に補給もない日本側相手に苦労させられている,兵器の進化は戦争での勝利には絶対で近代化による運用面や末端のメンタリティも戦場では必須だが,意外に日本人はそれがなくても年式遅れの戦闘機といい戦えるパラメータの高さには自信を持っていい,これで戦争を仕掛けるのは論外だが相手が列島に攻め込むのを躊躇する要素の一つにはなる,しかもこれを考える時は兵器の進化もメンタリティも敵軍優位の状態が多いはずで,島国であるのと同じくらいに案外本土を守る目的には重要になる概念とパラメータかも知れません,わが国はこの点でも世界最強の部類なのです

No.73

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 6
No.73
•合気道部隊に至っては会敵すらせず復員(上)
以前に日露戦争の話題で師団規模の夜襲をして「てっぽー」の時代なのに,白人の軍隊相手に刺して刺してして陣地を奪った忍者さんの力みたく,近代総力戦の舞台でも各種武道団体は刀と槍が本職なのに平然とその力を発揮していたが,時代は下って日中戦争から太平洋戦争では合気道で構成された若しくは隊長が合気道の高弟だった部隊が
中国大陸で全く会敵もせず損害ゼロで
激戦地の東南アジアへも配属されずウロウロしていて
終戦間際のソ連の南下も難なく躱して復員している
忍者とはまた違った合気道らしさを発揮した籐平先生の「護身」であり,御自身の著作で披露されている逸話でもある,

戦争中に善し悪しはある事例ではあるが武道経験者は何時までも旧式の隼を好み,ひたすら小回りの効く旋回をはるかに新型の米軍機相手にし続けて闘牛士みたく楽しみ生き残りを図った,国家関係ないネコ型はどうしても癖がでるが,自身の機銃では絶対に命中しても防弾板で無理なのに平気な顔して数合わせと囮役をこなしていた,

No.74

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No.74
•合気道部隊に至っては会敵すらせず復員(下).
大戦末期のゼロ戦が「七面鳥撃ち」とまで揶揄され続けたのも,もう練度的に無理な新兵は真っ直ぐ飛ぶ事だけを教えてこれを囮として狙わせている,そこへベテランの猛者が横から襲撃して腕なら負けないがどうにもならない数の少なさをカバーしていた,特攻隊向けのゼロ戦とはまた別の現実だったが,これに近い役割を使い棄てではなく毎回生き残りこなしていた

役に立っていないような働いているようなサムライと武芸者の違いが,今は両者混じっていますが一部現れていたみたいです,「護身」の色が特に強い合気道は戦場では生き残りやすいが会敵すらしないのは戦争参加の意味からは？に,使い方はいつか📄にupの予定ですが,殺し合いの厳しい環境でも不思議な力と機能を発揮できるのは本物な証,ニッポンの戦闘力として未だに一翼を担っていたりもします

No.75

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 7
No.75
•杉原千畝の命のビザ
1941年の日本が参戦する直前に,ナチスドイツ占領下のリトアニアからアメリカ？へユダヤ人を逃がした,当時は人道の観念も薄い非白人の民族は2等以下の世界のなか,勢いでロシアを蹂躙している最中のドイツ軍政下の非白人でもあるユダヤ人狩りの意向も関係なく,いかに同盟相手の総領事館が舞台とはいえ一個人の文官の裁量で外交官が気骨を発揮できるなら,世界中で対立する2陣営の両方から来る圧力なども無視は出来る,国家として意外に永世中立は可能であるという気もします,

政治家はユダヤに恩を売れた美談を強調したがりますが続いて起こる負け戦でもWASPを認めさせて,いまだに日本人の横には世界のあちこちでアメリカ人が何故か隣にいる,世間的には昔から我々が小判鮫をしているとの共通認識だったが,この🎌を始め🍻などを知るともう少し違った意味をアメリカ側の視点から垣間見ることもできます,それはさておき不羇独立の気概と国際法規を遵守する姿勢は矛盾しつつもどちらも永世中立に必要なもの,そのメンタリティを垣間見る話でもありますね