前田和秋公式 crayon版

No.76

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 8
No.76
•世界最大の戦艦を2隻も隠し持つ
今の日本人には信じられない話だが敗戦後でもアニメにすらなった誰もが有名な一番強い戦艦を太平洋戦争当時の国民は知らない,その名前すら,「帝国海軍の旗艦は」と聞いてみると大和武蔵ではなく長門陸奥と答える,当然世界もそう認識していて此方の2艦が「世界のビッグ7」と注目されて,日本国民は皆その45口径41cm砲8門を誇らしく見上げていたものでした
この状態は1945年の終戦まで続いていたが一番艦大和は1942年12月
二番艦武蔵は1942年8月に完成して戦線に投入され,戦っている間も全く国民は知らなかった
日本武道は「暗器」はあまり使わなく中国武術の方が有名で単語を借りているくらい馴染みないのだが,軍人さん達は一隻約137,802,2000円もの(←当時の1億円は今よりかなり価値が高く国の負担は大きい)ヘソクリを国家予算から2隻分バレないように捻出して平然と艦隊決戦を喰ってやろうと意気込んでいた,

当然世界のビッグ7としてアメリカを背負っていたアイオワ級戦艦は長門級と似た40.6cm50口径砲を採用だが大和級戦艦は今も歴史上唯一の46cm45口径砲9門で撃ち抜いてみせる,
海軍軍縮条約で日本は米英の6割に制限され10x10=100vs7x7=49の辛うじて勝率五分五分の戦力比すらままならず6x6=36%にまでされても砲戦で勝つ理屈は整えていた
防御力の方も射距離30kmからの46cm砲に耐えれるつまりアイオワが何隻いても此方が6割でも砲戦はOKなように
さらに内部は1000以上の区画で魚雷20本急降下爆撃10発以上浴びた武蔵でもまだ中央機関は平気で,大和の方も米軍機300機が舵を壊してぐるぐる回る状態なのに未だ手こずる
航空戦の雷撃には時代の流れで無念に終わったが戦艦相手になら何隻でも水雷戦も含めて勝てたスペックを2隻も「隠して」アイオワ級を待ち構えていた

今でも海上自衛隊は潜水艦を毎年1隻退役させ毎年1隻就役させる,製造技術の維持の意味合いも兼ねてとの事だが18年で退役させてまだまだ使えるのに「スクラップで沈めるのか？」,訓練中に相手の米空母の真横に気付かれず浮上する能力がどこかに保管してあり開戦したら倍(?)の数で襲いかかるとか,36%で艦隊決戦を勝つにはベストな選択肢だと各国では語られそのノウハウも伝えつつ都市伝説は現代でも続いているみたいです

No.77

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 9
No.77
他国にない艦隊計画を重巡洋艦軽巡洋艦から

•「階級隠し」とメリハリの重巡洋艦
最上型4隻
軍縮条約の都合上15.5cm砲搭載の軽巡洋艦として完成し,条約失効後に20.3cm砲塔に換装して重巡洋艦となったことで知られる
その為に5500トン軽巡の装甲が舷側63.5mm甲板35-28mmなのに対し
本級は装甲厚が舷側100mm甲板35-60mmとして
始めからそれを計算して設計建造されている

ドイツは第一次大戦で負けてからの軍備に制限がかかるなか
将校以下軍曹に尉官の仕事を
尉官に佐官の仕事を覚えさせておいて
いざ戦争という時には一気に戦時動員しても,軍隊の質は落とさずに量を膨らますように設計していた,そのやり方を日本は巡洋艦でしていたみたいです

利根型2隻
日本は随伴する巡洋艦の持つ水上偵察機を重視していたが,その搭載機数3機はアメリカ海軍の巡洋艦4機を下回っていた,なので最上型を改良し主砲の門数を減らす代わりに水上偵察機6機を積める航空巡洋艦とも呼ぶべき本型の設計が開始された,つまり6x3=18機を主砲1門減らす代わりに最上4x3=12プラス利根2x6=12の24機に増やし,重巡洋艦の最新級だけの計算でも索敵能力を大幅に向上させる,

主砲を外してすら水上機を増やす決断を開戦前からしているのならば,戦後の批評の一つである索敵能力の軽視は間違いではないかとも,20.3cm連装砲が2つも減ってしまう戦闘力の面もアメリカ重巡にはない雷装の優位さで補える計算があったのでは

No.78

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No.78
•「詰め込み設計」とメリハリの軽巡洋艦
夕張型1隻
此方は軽巡洋艦になるのですが主砲・発射管を全て中心線上に配置し,2890トンの船体に5500トン型の軽巡洋艦と同等の砲備雷装を備え速力も同等だった,建造当時から世界の海軍に注目されジェーン海軍年鑑に特記項目付きで掲載されるなど,設計者の平賀譲の名を一躍有名にした艦で,条約を遵守しているなかトン数で米英と比較される為に徹底的に詰め込んだ設計をしています
重雷装艦
旧式軽巡の主砲を外して全てそのスペースを酸素魚雷の発射機に使う


※
存在すら秘匿して作った何隻と砲戦しても沈まない世界最大の戦艦とは違う工夫を,公開する必要のあるなか巡洋艦でもこらして,海軍軍縮条約で米英の6割に制限された側の勝率は36%という無理難題へ立ち向かう,やれる工夫は全てして国力が日本の10倍と言われていたアメリカとの開戦を待ち構えていたのです

No.79

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 10
No.79
ただし戦争中でも神さまはお召し上げすらしている

•速射自慢の60口径三年式15.5cm3連装砲
軽巡洋艦として国際的に発表していたころの最上型の主砲で,その後重巡洋艦として軍縮条約の破棄を見越して改装した時に外されているもの,砲弾1発あたりの威力では劣るものの単位時間あたりの投射砲弾重量では,20.3cm連装砲より勝っており用兵側の評判が極めて良かった,それを巡洋艦なら雷装で構わないと他の艦級と同じ主砲にし,速射3連装砲は大和武蔵の御守りにしてしまった

主砲が46cmでその補助として重巡のではなく軽巡のを採用する,重巡洋艦と違い雷装のない戦艦大和には近距離用には,軽巡主砲向けの速射が効いた15.5cm3連装砲が良かったかも知れないが,50口径三年式14cm砲が長門陸奥の副砲で欧米の同クラスも似たものなはず,これを軽巡洋艦の主砲にしていたのですが,艦隊決戦ではあまり使う機会も無さそうなのも確かで用兵側の評判を聞いていたら,重巡洋艦か軽巡洋艦で相手の同型と主砲戦した方が,配備する量も多くなり活躍してたのではとも

それを内身に使う,他国戦艦の副砲は単装砲だが大和武蔵は3連装,これはこれで凄いのですが,敵戦艦との決戦に想定していた距離を考えると,大和武蔵2隻の副砲で収めるか巡洋艦の主砲として使いまわすか,配備数も減らして矢弾の当たらない堅さにお召し上げする位に優秀だったのではと

ちなみに取り外された15.5cm砲の砲身は,最後の連合艦隊旗艦になる軽巡洋艦「大淀」の主砲や,大和型戦艦2隻の副砲に再利用されたほか,陸上設置の高角砲としても使用されているというが,海軍旗艦や大和武蔵の内身に使ったのなら本土防空の内身にも使う,首都東京か大本営のあった長野か,どの土地にいたかも興味あります

No.80

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No.80
•コルベットという艦種そのものすらゴッソリと

駆逐艦の保有制限が課せられた日本海軍は条約の項目「600トン以下は条約の対象外」に着目して,対象外の艦艇として水雷艇を復活させるが,フランスイタリアやドイツも水雷艇を復活させている,しかしこれらの国には駆逐艦の保有制限が無くコストの問題から簡便な駆逐艦として水雷艇を復活させ無条約時代でも建造を継続した,一方日本海軍のそれは中型駆逐艦(二等駆逐艦)の代用として計画され,無条約時代に入ると早々に800トンとフライング気味な鴻型水雷艇の建造を打ち切ってもいる,

戦艦大和もあってゼロ戦も量産しているわが国なのに,こんな簡単(←失礼)な艦級が作れていない,ここから下のクラスは意外に作れていない日本の限界も,国全体の工業力から垣間見える事例にも思えますが,とはいえ1000トン級の駆逐艦だともはや夜襲にしか使えなかったみたいなので,バッサリ切って大きな艦や航空機にリソースを集めたのかも知れません,

武装は千鳥型なら600トンというサイズに従来の二等駆逐艦(若竹型で820トン)を上回る兵装重量にして,何とかして軍縮条約の戦力差を埋めたいとの工夫になっている,鴻型は1943に初めて沈められ翌年5隻失うも,千鳥型は4隻とも1944まで健在で,同じトン数同じ兵装で後から作られた,戦時中の簡易型な16ノットしか出ない海防艦より速力で有り難がられたみたいです

※1943に海防艦として簡易型にして復活させてはいる(防空基幹船は名称ナシで配備し直してもいた)
※フリゲートは通報艦という名前で持っていたか？
※日露戦争からの水雷艇も多少紹介して日本海軍の伝統を

No.81

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 11
No.81
•バウハウス14年の短い活動期間に留学生を4人(上)

もともと対外的にアピール出来そうな話題に絞りかつ最近は戦争の世紀に紹介する部分が差し掛かっている,しかしそればかりなのも良くないので,平穏だったワイマール期に一世を風靡したドイツのデザイン学校の事でも,話題が軽くみえるのは戦争に挟まれているからだけで,欧州の文化がフランス一番に固まっていた時代に突如としてドイツで花開いたデザインのムーブメント,美術史や文化史では大きく序列を崩す貴重な機会だったのだが

すぐにまたドイツでも軍事優先の時代が戻ってきたので14年で閉校しチャンスを失ったが,今でも世界中で評価され日本でもお洒落雑誌などで頻繁に取り上げられている,そんなバウハウス,14年で育て上げた学生数は1300名ほどでその中の半分はドイツ国外からの留学生だった,

日本も男女2人づつの計4人をこの最先端な近代的デザインの学校へ留学生として送っている,これは東アジアのなかで唯一,現代でも🍻で話題になるように何処で何してるか分からない日本人は多数いる模様だが昔の世代も同じだったみたいです,

No.82

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No.82
•バウハウス14年の短い活動期間に留学生を4人(下)
40ヵ国から700名が入学していて単純に割り算すると17人は送れねば,そんな怪気炎も湧いてくる話ではあるが,当時の国力差や人種の壁を考えると4人に落ち着いたのではとも,40ヵ国には欧州以外からも割といる雰囲気はするが,これは世界各地へ入植した欧米の白人子弟かも知れないので,当時の有色人種の扱いを考えると日本の4人は健闘しているとも思えます

実は現在でも欧米の芸術大学や音楽大学ではそんなに留学生の中で日本人は目立った派閥ではなく,復活した現在の全世界全民族へ明るい理念のもと門戸を解放しているバウハウス大学へも14人くらいで,国家や民族としてのリソース配分はそう変わっていない

どの分野でも数人が持ち帰り一気に磨き上げ普及させて群れの力にする,日本は常に貪欲に吸収して世界での序列の階段を登っていった,明治以来の伝統から御雇い外国人での科学技術の話ばかり有名で最近はスポーツ海外武者修行を強調するが,🍻でも分かるように実は文化芸術でもかなり成果はあがっている,最先端の拠点から名門校まで気さくに入れてもらえる,日本の国力と格式は有色人種として稀有な機会と可能性を得る事ができる当時から別格の存在であったのです

No.83

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🎌昭和時代(太平洋戦争以前) 12
No.83
•嘉納治五郎は幻の東京オリンピック開催に奔走していた

昭和時代(太平洋戦争開戦)

No.84

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦)  1
No.84
•マレーの虎と言われる由縁は電撃戦にもあった(上)
ドイツ軍の代名詞とも言われる急降下爆撃機Ju88と戦車部隊のセットによる電撃戦,一般的なイメージでは強力な騎兵による敵への瞬間的な制圧作戦ととられがちですが,実はフランス戦車の方がドイツのより優秀だったらしく,定義としては強者の瞬殺は当てはまらなく,実は弱者による勢いでの敵司令部や首都攻略により,強い戦車を敵に使わせずに戦争を終結させる,身体を痛めつけ合わずに「神経を断ち切る」奇襲に近い

我らが豆戦車隊も主力中戦車がアメリカ軍軽戦車の側面を100mの至近距離から射撃しても,全く撃ち抜けないという性能差をものともせず,開戦初期にフィリピンやビルマ方面にいた,米英軍に配備されている合計220両以上のM3軽戦車を攻勢によりこれらの大半を失わせている,ただしドイツの電撃戦も敵戦車は急降下爆撃機に任せるケースが多く,わが国でも敵の損失理由は,その大半が日本軍戦車との交戦以外の要因である,日本軍側の火砲や歩兵の肉薄攻撃,故障や撤退などによる連合軍側の処分処置または放棄や降伏による鹵獲によるものであった

とはいえ
フィリピンの米陸軍第192戦車大隊と第194戦車大隊は降伏により全車損失
ビルマの英陸軍第7機甲旅団は戦闘または事故や機械的問題により約45両を損失
また日本軍により追い詰められた残存の約70両は鹵獲を避けるため自軍によって処分され
インド方面に渡河して撤退できたM3軽戦車は1両のみ(少佐の指揮官車両)であったとされる

No.85

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No.85
•マレーの虎と言われる由縁は電撃戦にもあった(下)
側面を100mからすら撃ち抜けない戦車を率いて,その相手220輌を指揮官車1輌のみ逃がして戦闘を終結させてしまう
「ブラッドレーでやれ！」と現代アメリカ軍の鬼軍曹が吠えたとか何とか
それくらい見事に電撃戦の定義にかなう仕事をわが国の豆戦車隊もしていたみたいです

ちなみに
ビルマ攻略戦において戦車第1連隊では鹵獲したM3軽戦車の研究を事前に行い,問題を把握し交戦前に対策を練っていて,近距離での待ち伏せや,600～1,000mの距離を保ちつつ小隊～中隊規模の戦車部隊で集中射撃を行う戦術を行い,苦戦しつつもM3軽戦車5両を撃破炎上・擱座させる戦果を上げたりもしていて,ビルマ攻略戦においてM3軽戦車との交戦による本車の損失は1両である,技量による戦車戦すらこなしていた模様です

No.86

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 2
No.86
•マレー攻略作戦では自転車部隊が(上)
まず戦場の説明をすると…
シンガポール北側のジョホール海峡側および同じく植民地であるマレー半島におけるイギリス軍の防備は手薄であったが,広大なマレー半島そのものが天然の防壁となると考えられていた,英軍のいない唯一に近い上陸可能地点であるタイ領内のシンゴラ（ソンクラ）からシンガポールまでは1100キロの距離があり,マレー半島を縦断する道路は一本道で両側には鬱蒼たるジャングルとゴム林が広がっていた,さらに半島には大小約250本の河川が流れ,南に撤退するイギリス軍が橋梁を破壊すれば容易に日本軍の進撃を阻止できて,その間にイギリス軍はシンガポール北側の防備を強化することができると考えていた

日本陸軍は12月8日の上陸からジョホール・バル占領に至るまでの55日間
95回の戦闘を行い250本の橋梁を修復
1100キロを進撃し
海上機動距離は650キロ
日露戦争以来機関銃が当たり前に敵にいるなかで無防備に自転車で高速移動しては,95回も関ヶ原から撤退する道の脇に森の中へ一人火縄銃を持たせて残す,島津軍みたいな時間稼ぎの死に兵であるステマガリをされているが,構わず橋を直しながら進撃している,1日平均2回はこれをされて橋は毎日5本直している,日本軍にそんな物資あったっけ？な凄さもあるのですが,イギリス軍もなかなかな撤退戦は見せているみたいです,これはやってみたかったなと,太平洋戦争後期の南方の日本軍には食料すらなく歩けない為に,機敏な後退すらできかったので

No.87

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No.87
•マレー攻略作戦では自転車部隊が(中)
話を進軍に戻しますと
ドイツ軍の電撃戦は戦車部隊に随伴できるように,歩兵にも装甲兵員輸送車があったのですが,わが国になると敵軽戦車の100m横から数台で連射しても,その装甲をビクともさせれない自軍の中戦車で進撃したのもさる事ながら,歩兵に至っては装甲兵員輸送車もトラックもあまり話題にならなくて,現地で自転車を徴発でかき集めて漸く組織的な歩兵の高速輸送？を可能にした,日本とドイツの電撃戦の風景を比較すると戦車の厳つさから歩兵からかなり違う,

銀輪部隊と言われて初戦の華々しい喧伝に使われたものですが,実は日本で自転車部隊を編成して侵攻したのではなく,わが国から輸出していたものを現地でかき集めて活用している,自転車だけでなく食料なども現地から徴発しつつ追撃しているのは,兵站部隊の弱かった日本の現実で,人口と生産力の無かったニューギニアとビルマでは,これが出来なくて戦線の維持ですら苦労してもいたみたいです

ポーツマス条約の後は世界中で一気に戦闘部隊の装備から駆逐されていった,トラックでの移動で編成された部隊よりも無防備な,騎兵というよりドラグーンの有用性がまだ廃れていない証でもあるのですが,さすがに馬は使わずにより安い自転車で代用している,日本も食料が無いから現地で徴発に踏み切る訳ではなく,兵站部隊がいないから前線に運ぶ事が出来ないかまたは遅れがちになる,これには大戦中期でも後方ではドイツでも普通に働いていた,貴重なガソリンを使わない馬車はまだまだ有効だったかも知れません

No.88

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No.88
•マレー攻略作戦では自転車部隊が(下)
作戦で進軍スピードもある程度予測されているのに,自転車を日本から持って行っていないのも不思議な話で,それを現場での司令官の判断力か,あらかじめ輸出されているのも計算に入れていた参謀の力か,杜撰さも構わず結果オーライにする勢いも腕力も日本は持っていたりもしています

マレーの虎第25軍は有名になりましたが航空機の方も陸軍がやっていて,その第三飛行集団は隼でバッファロー→増派されたハリケーン50機に毎回損害を出させて,戦うのを諦めさせて交戦地帯から飛行隊ごと離脱させてしまっている,加藤「隼」戦闘機隊の異名はさすがで,後には大戦最強機であるP51の初戦の相手を務めることにもなったみたいです

No.89

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 3
No.89
•要塞や国境線への強襲作戦の実力
共に勢いで襲いかかるのは同じなのですが電撃戦とは違う完全腕力の世界
日露戦争での旅順要塞は有名ですが
ここでの苦戦から近代的な要塞攻略のノウハウを侍の城攻めから進化させる
国境線にあった？自慢の防衛線突破から


•要塞攻略も進化したシンガポール要塞戦
旅順要塞の時は人を量埋めろという縄文以来のワザを命じられた遠因もあるが,弾切れするまで人間を撃たせて参加兵力5万1千名のうち戦死15400名負傷44008名と,ほぼ全滅に近い被害もお構いなしの力押しでなんとか陥落させたが,太平洋戦争の時は連合軍のシンガポール陥落では38個歩兵大隊と3個機関銃大隊という,日本側の2倍を持つ兵力差を覆して当時難航不落と言われたシンガポール要塞を10日で攻略,城攻めには三倍の兵力が必要とされる常識を6分の1でやってのけ,イギリスが率いる軍としては歴史上最大規模の将兵が降参した

長年イギリスの植民地支配下に置かれていたそのシンガポールは,日英同盟の破棄以降イギリス軍によって防御設備の強化が進められ,「東洋のジブラルタル」とも称されていた,海に面した南側には戦艦の主砲並みの15インチ（38センチ）砲をはじめとする,重砲群とトーチカ群が構築され,さらに多数の戦闘機群が配備されて難攻不落の要塞と言われていた

名高い大口径要塞砲として戦艦の主砲並みの5門の15インチ(38cm)砲も
東方海上からの攻撃以外には使えなく予め解体処分されていたり
要塞の機能も完全な活用は出来ていなかったりもするのですが
水を絶たれた為の降伏決断にしろ
日本側の幸運な一撃ではなく攻略の最終局面での話みたいで

第二次世界大戦における連合軍初の合同司令部である
ABDA指令部(米英蘭豪連合司令部)もここに置かれていて

No.90

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 4
No.90
•空の神兵(上)
今でも各国で軍隊内の地位は高い落下傘部隊,負けたドイツ軍で初期に暴れていたのと大戦末期にアメリカ側がマーケットガーデン作戦で大失敗したのとで,正直世界の大多数を占める途上国などではあまり印象が薄い,勇ましいのは確かだが着地後はただの軽歩兵なので強さがわかって貰えない,今でも実はエアボーンない国もまだまだあり理解はされていない,ただわが国の自衛隊でも7～8mからコンクリートの上へ怪我しない五点着地を身につけた空挺団員が,退役後職場のビルから飛び降りの実演を民間人の同僚にしてみせて昼メシを奢ってもらっていた,そんなエピソードなども持っていて一概に武装だけでは判断できない強さがある,

事実日本は太平洋戦争の時代からエアボーン部隊は保有していて,日本海軍空挺部隊のメナド降下作戦においては敵飛行場の真っ只中に拳銃一丁と手榴弾数発だけで乗り込み,高射砲と戦車もいた400名のオランダ軍守備隊を,戦死32名うち12名は友軍機誤射で失うも彼らを駆逐し占領している,これがわが国史上初となり1942年1月の事だった,翌月の2月には西ティモールのクーパン飛行場へ降下し占領,島々の国インドネシアを船の上陸では不可能な速さで奪取している,なかでも同じ2月にこちらはパレンバンへも陸軍第二挺進連隊が降下作戦を敢行し占領その活躍は空の神兵として日本国内に喧伝された,

投入規模では連合国側の3万6千人ものマーケットガーデン作戦や要塞攻略などの軍事的な戦果自慢はドイツ軍に分があるのだが,このパレンバンは蘭印最大の油田があり日本の年間消費量に匹敵する産油量を持っていた,そもそもハルノート蹴られた腹いせにアメリカが日本への重油を輸出停止にしたため,備蓄が尽きる前に開戦したのが太平洋戦争の原因で日本の空挺部隊はそのネックを確保完了した,

No.91

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No.91
•空の神兵(下)
戦略的な戦果は欧州戦線各国の落下傘部隊より重要な目標を達成しており,ドイツ軍電撃戦の戦車部隊はバルバロッサ作戦にて軍事上の整合性や優先順位を説く将軍へヒトラーが油田を求めて侵攻地域を曲げてもかなわなかった,それを各作戦300人ほどでこなし制海権のある間すでに他国から輸入の目処はない日本本土へ貴重な供給を続けた,空挺部隊の占領で当時いかに日本が沸いたかは容易に想像がつく,わが国は戦争での戦略目的も1942年には終了し日清日露のようにあとは敵主力を壊滅させ講和を目指す,その後も禁輸の圧力カードは使わせない,そういう勝利のパターンのお膳立ては着々と進んでいたのです

No.92

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 5
No.92
•史上初の米本土爆撃
都市への戦略爆撃といえばアメリカ軍B29の印象が大きすぎて一部いつか日本も経験値としてやるべきと鼻っ柱強いのが韓国爆撃を夢見ていたりするが,欧州でもB17が猛威を振るい生産能力を削って戦線の膠着を打破できた,この前の第1次大戦で塹壕戦を正面から異様な数の砲兵や毒ガスまで撃ち込んで甚大な被害を出して何回も頓挫しつつ突破せねばならなかった事情とはだいぶ楽にはなってはいるが,第2次大戦で危なくなったドイツですらあれだけ持ちこたえる塹壕を掘らなかったのはそれだけWW1がしんどくて欧米列強の塹壕戦禁止は不文律になっていたから,ナチスドイツに至ってはそれを守って滅亡していったくらい,戦車で負けたのなら東部戦線全域に溝を3本以上でソ連相手に歩兵戦なぜかやらなかった,

現代なら塹壕への精密爆撃使って第2次大戦なら戦略爆撃で壊していくのですが,その戦略爆撃,世界史上初は旧日本軍の重慶爆撃から,1938年12月から1943年8年まで断続的に218回,実はアメリカより先にやっていたのですが,1942年2月には伊-17潜水艦が長駆しアメリカ本土へ3回艦砲射撃を行い,伊-25に至っては零式小型水上機には史上初の米本土爆撃を敢行している,重慶爆撃での陸攻でも実は1機あたり60kg爆弾x6で潜水艦による米本土爆撃に至っては警察が日常で対処する犯罪発生とそう変わらないレベル,だが突然の日本軍機襲来と対空放火に驚いたアメリカ市民3人が心臓麻痺で死亡し,当時唯一アメリカ本土を爆撃した日本兵パイロットは戦後招いたレーガン大統領からホワイトハウスに掲揚されていた星条旗を寄贈されている,

イスラム過激派のNY超高層ビルへのジャンボ機の体当たりにお株を奪われて目立たなくなりはしたが,正規戦下で得た敬意は後年称え合い見事なもの,富嶽から風船爆弾まで何とかアメリカ本土に直接攻撃しようと企んだなかでは戦後まで使えた政治的には一番のシロモノだった,1944年には潜水空母とも戦略原潜の原型とも言われる伊-400級3隻が建造されていて潜水したままの航続距離が地球一周半,今では当たり前の感覚でも当時の最高水準で作り込めていた,「水上機3機分で空襲」かね？とは言われるが市民が死んでいる事は確認できていて使い方は一木支隊のワールシュタット狙いと同じ,油田という戦略目標は確保し主力艦の削り合いをこなすなか,国力が大きな相手を講和に引き出すために1942年時点で打った手,陸軍の人数使ったやり方とはまた違うノウハウとして意味のある事だったのです

No.93

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 6
No.93
•空母機動部隊も使命は果たしていた(上)
中華帝国そしてロシア帝国,極東の島国がアジアで一番の更には白人の先制国家にも勝ち序列を上げたが,実は相手国の領土に攻め込んでいない,属領で敵主力を壊滅させ有利な形で講和した,それくらい地域で帝国やっている強国との戦いは難しい,太平洋戦争でも真珠湾奇襲でアメリカ海軍の戦艦を壊滅させ南太平洋沖海戦の後には空母すら,この時点で太平洋上にアメリカ軍の主力艦艇は戦艦も空母もゼロになっていて本土に日本軍が攻めてくると米首脳部は騒いでいた,なので日清や日露戦争とパターン的には同じで攻め込んではいないが敵主力は壊滅させている,予定では目的は達成しているのでここで講和のはずだった,だが欧州でも平気で戦争は続きアメリカにその機運はなく再び来襲された,ただし日中戦争でリソースを浪費していなければそれも撃退出来たはず,2正面作戦は初で世界大戦というステージの違う戦争でもあった,そして日米の国力差は当時1:10とも言われていた,結果は講和のタイミングや雰囲気という海戦とは別の要素にも左右されたが,空母vs空母という激突の繰り返し,それを4回やったら敵艦がゼロになる,現代アメリカ軍でもパワーの象徴である空母部隊を追い詰めた好敵手として歴史に残っています

•対アメリカ戦劈頭の真珠湾攻撃
戦艦4隻沈没4隻損傷 標的艦1沈没 飛行機喪失約347という被害を受けアメリカ太平洋艦隊は行動不能となった

No.94

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No.94
•空母機動部隊も使命は果たしていた(下)
そして因縁の4番勝負
1.珊瑚海海戦 1942年5月
対抗する両艦隊が互いに相手の艦を視界内に入れずに行われた歴史上最初の海戦
この後ひたすら両空母部隊はこのめくら撃ちで決戦を繰り返す
日本 空母1沈没 空母1損傷 航空機97機損失
アメリカ 空母レキシントン沈没 空母ヨークタウン損傷 航空機69機損失

2.ミッドウェー海戦 1942年6月
日本 航空母艦4沈没 艦載機290機損失
アメリカ 空母ホーネット参加 空母エンタープライズ参加 空母ヨークタウン沈没

3.第2次ソロモン海戦 1942年8月24日
日本 空母1隻沈没 水上機母艦1隻中破 艦載機25機損失
アメリカ 空母サラトガ参加 空母ワスプ参加 空母エンタープライズ中破 艦載機9機損失

8月31日サラトガが伊26の雷撃により大破し長期修理へ
9月15日伊19がワスプ撃沈、ホーネットも狙うも戦艦ノースカロライナを中破に
この時点で太平洋戦線で作戦行動をとれる正規空母はホーネットのみ

4.南太平洋海戦 1942年10月
日本 空母2損傷
アメリカ 空母ホーネット沈没
修理したばかりの空母エンタープライズも再び中破しサラトガは未だに修理中
アメリカ空母ゼロという「史上最悪の海軍記念日」 になり
わが国にはまだ高速正規空母なら2隻残っていた
だが日本側もこの後司令官は既に旅順以降の乃木第3軍に近い南雲→小沢に交代

日本側は6隻失いアメリカは3隻失う,沈めきれない向こうの防御の堅さと,こちらは腕あるパイロットと新鋭機もなく機体の補充が効かない,押していて勝っているのに被害が日本の方が多いのも特徴で,相手側は仕留めたはずなのに蘇り何回も使いまわされた,この時点ではまだ分からないが,当時国力比10倍のアメリカとこの後回復力の差を思い知らされる,それでも講和のお膳立ては出来ていた,これが修理中2でなく損失2だったら撃沈スコアもイーブンで米大統領の心理も変わっていたかも知れない,それ位の迫力は見せつけれたわが国だったのです

No.95

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 7
No.95
進出の限界点で

•艦砲射撃も日本が先
•ポートモレスビーへエースパイロットは今日も


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進出の限界点で

•同時期大陸重慶への戦略爆撃は…
中国空軍は一式陸攻が帰ってから重慶上空を飛行して見せかけの誇示をするのみなほどの,2200kmも付いてきてくれるゼロ戦の直掩が初めからいた日本なので,ボマーの気概は欲張らずにアメリカから戦後学んだと謙遜しつつ,世界初の戦略爆撃の方に価値をおく

伊号潜水艦といい直掩したゼロ戦といい酸素魚雷といい,とにかく長射程を実現して,戦争前の形而上的なストッピング,もしくはパワーのプロジェクション能力でアメリカを威嚇する,当然に開戦前から政治的にはフル稼働の状態でもあるので,いざ戦場へと持っていったら,少し悔しい戦果に終わったものもある

それでも働きとしては十分で,届いていないと国内リソースの効率は落ち,それでは力が沸かずに新兵器の開発も進まない,例に出したなかで特に配備の早かった伊号潜水艦の仕事の一つでもあったのですが

似た仕事を日中戦争の重慶へ1機あたり60kg爆弾を6コしか落とせないにも関わらず,何回も繰り返し戦略爆撃へと出撃している,当時重慶は抗日戦争としてのゲリラ戦の司令部でもある,また中国側にも正規の軍隊はいるのですが,便衣兵の群れに手を焼いた日本軍の認識としては,相手の装備や練度の弱さも相俟ってこれに近い

それでも燃料を使って長距離を飛行して,その割には都市全体を目標にどこかで何か壊れるだろうと60kg爆弾を6コ落として帰る,被害を考えると意味あるのかと考えもするのですが,何かが壊れて吐いたり倒れたりするのは民間人が多く,正規の兵隊でない彼らで構成されたゲリラへのストッピングとしてならば,政治的な中枢である重慶へ掠すれさえすれば,中国側リソースの効率は落ちて,それは当時では前線での戦闘力に現れていたのではとも,そんな机上での破壊能力でのみやっていた,開戦前の伊号潜水艦みたいな働きはしていたみたいです

あとは実際に戦場への影響はどうだったかなとはまた勉強を,アメリカのB29みたく実際に国家の継戦能力を破壊する量の爆弾は,とても落とせてはいなかったのですが,正規兵140万人以外にも(含めて？)中国側は300万人はゲリラとして失っているので,重慶爆撃を取りやめる1943年ごろからの陸兵の被害を見てみたら,人の海である便衣兵の活動を政治の中枢への「空砲」で,どのくらい抑えれていたのか分かるのではないかなと

アメリカ本土へ講和を促した伊号潜水艦の爆撃と艦砲射撃みたく,中国政府へ降伏の要求が目的で,分かりやすいメッセージとして繰り返したのが定説ではあるのですが,応じないならば応じないで,60kg爆弾をたった6コ重慶にてきとーにばら撒いていた意味は別にあったのではないかなと,
部隊運用の現場でも
司令部や大本営の将校たちも
敵首脳を嚇かし続けながら気が付かないでやっていたこと,特に効果薄そうなものを好む癖もある日本の神さまは,先に中国空軍にビラを九州に撒かれて一瞬力が抜けて気が付いたのか,便衣兵の群れを観察しながら焚きつけ続けたのかも知れません

No.96

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 8
No.96
アメリカ空母がゼロになった日米4番勝負の続きも考察


•戦史的にはマリアナ沖～レイテ沖への海軍後半の三連戦が静かに始まるなか
1.第3次ソロモン海戦 1942年11月
砲戦が主体の戦いであり日本アメリカともに空母1づつ投入するも双方被害ナシ
再び修理して戦線に戻ったエンタープライズは必死に逃げ回ったのでは

この後の1年間 1943年は双方の空母による大きな海戦はしていない

海では勝てなくなった砲戦と
陸ではガダルカナル島のジャングル戦と
空では機体と熟練パイロットを失い続けた消耗戦と
この辺りはまたいずれ

No.97

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No.97
•神さまのメリハリで削られた小艦艇を率いた軽巡洋艦という艦種 -総括1-

戦艦と空母で稼働しているものはワシントンを除いてゼロになったが,軽巡洋艦や駆逐艦はあまり沈めれていない

かたや日本側は
フリゲートやコルベットは建造を中止して駆逐艦以上の排水量の艦に注力し
魚雷艇は性能すら満たせないまま数だけ揃えて前線に送り
さらに小さい特攻モーターボートは40ノットの駆逐艦に20ノットで体当たりを挑むも,ヤバくなれば全速前進するのみで逃げられる
国力が10倍のアメリカ相手の戦いには,実は小さな艦種の方が負けていたりする

軽薄短小が得意な日本人という世界的な評価は実は戦後からのもので,船舶エンジンなどは大型化するほど強度で失敗する事もあるが,安定しやすい面もある,この時代の日本人はこちら寄り,軽薄短小みたく部品を詰め込む技術は航空エンジンにすべてを注いで,それでも欧米の半分の馬力しか実用化できていなかった,
それで前半はアメリカ軍を圧倒し
後半は後半で終戦したあとでの試験では米軍機を上回る速度性能だったりもする
国力の差からくるリソースも「足りないから作れない」というよりは,足りないのは確かなのだが「なんかヘンな偏り」をかけていないかみたいな,海軍さんの小艦艇を酷い状態にしてまで達成をしていた

その現れの一つとして酸素魚雷で鍛えに鍛えた駆逐艦の1943の負け具合や,それすらない軽巡洋艦の損耗になっているみたいです
「かなり軽巡さん達は悔しそうな」
水雷戦隊の旗艦として駆逐艦を率いる以外は地方隊みたく配分されていたのか,またここも勉強して華を持たせた供養の話題にしてみたいなと思ってはいます

No.98

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No.98
•全体重を乗せたカウンタードクトリンを工夫して海の電撃戦として遠い南方で -総括2-

短期的な決戦によって敵主力艦隊を撃滅したならば,残りの小艦艇はどのくらい残っていたとしても,アメリカ軍は講和に応ずるだろうと,自分のより優秀な戦車を使わせないうちに相手の首都を陥落させて,戦車部隊が意味なくなる国ごとの降伏で終了させてしまう,ドイツ軍の電撃戦と同じ発想で

すると神さま達の頭になれば当然に,重巡洋艦はともかく軽巡洋艦と駆逐艦など何隻残っていても,講和させるのだから無視すればよいとまで,極端なリソース配分に走り出す,もちろん海軍軍縮条約で6割の制限ある日本の事情で,これとは全く逆の思考回路も働き
重巡洋艦でアメリカの戦艦を
軽巡洋艦でアメリカの重巡洋艦を
駆逐艦でアメリカの軽巡洋艦を喰えないかと
必死に知恵を絞って作ってもいる,それでも下の排水量のクラスから手を抜いて,神さま自身や主力艦艇にリソースを注いでもいた

上下から大物食いを狙って,さてどちらで討ち取れたのか,小艦艇の土台がカスカスになっている事はかなり戦闘力としては苦しく,航空派にしても戦艦などの砲戦の部隊がいないと,武道の負担はもの凄くなったりもしますが,陸軍さんも戦車から始まって小さな兵装ほどサボりにサボりますが,それを歩兵戦などでのキルレシオは体術で補填していた,海軍もかなり無理しているなあと,このカスカスさを体術でバランスとって,さらに陸軍だと航空機や海軍だと大型艦艇に,見切りをつけたこれらへのリソースを集めて強さにしている,結果は数字としても表れていたりします

No.99

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No.99
•二元論というよりは量子論を眺めて愉しむような -総括3-

開戦前に配備された米軍艦艇のうちで沈んだもの一覧を作る,太平洋に配備されたうちの%だと艦種ごとにこのくらい
1942の空母全滅の時点にするか
1943の重巡洋艦での打ち合いに勝てたまでにするか
ここから後は日本側は全て沈みアメリカ側は全く沈まない,この統計のみ市井に出歩いてもいるので,あまり神さまの海の電撃戦理論には気がつかないようになっているのですが

お互いに排水量の小さなクラスはあまり沈んではいない,見事に日本軍は電撃戦のように36%しか勝率のないなかで,戦艦による艦隊決戦をする前段階の,空母と重巡洋艦での漸減作戦で達成していたりします

戦果に乏しくなるほど神さまに手を抜かれた軽巡洋艦や駆逐艦でも,日本軍の関係者には一切サボらせてはいない,これすら計算に入れた極端なメリハリのつけ方でもあるので,あまり二元論的な良し悪しを言わずに,
体術で下の排水量はサボって神さまと主力艦艇を強くし
その状態でも一つ下の艦種で格上の大型艦を戦艦全滅後でも喰えるようにし
両方の力が曖昧にテキトーな配分のバランスな海軍全体に働いて
調節しながら接触している各交戦で力を発揮して出した結果であると
力の出所が複数ある多神教的な,かつ実際にはビタ一文出さずに責任とらずに済む形で,不可抗力とイレギュラーなパーセンテージを散りばめた,海軍全体としても各交戦での各艦の奮戦としても人間の努力を要求する,日本の神さまらしい仕組みでもありそうな

もう少し文章はまとめて読みやすくするつもりです

No.100

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 9
No.100
•夜戦で重巡洋艦が負けている雰囲気も意外にない
海戦名 日本側の損害vsアメリカ側の損害
a.第一次ソロモン海戦 1沈没3損傷vs4沈没1損傷
b.サボ島沖 1沈没2損傷vs1損傷
アメリカ側では1942年7月以降から索敵にレーダーを用いて夜戦を行う,人的な戦闘力では依然問題があるものの,この方式が間違っていなかったことが証明される形とはなり始める
c.第三次ソロモン海戦 1沈没vs2損傷
日本の方は空母と似てこちらはやられ向こうは壊れるが沈まない,また同じ構図を繰り返すのかと思ったら,駆逐艦と航空機で戦果を上乗せし誤魔化して,結局3沈められ6沈めている

その二つの戦いとは
d.ルンガ沖夜戦 駆逐艦の戦場だがvs1沈没3損傷
e.レンネル島沖 航空機の戦場だがvs1沈没
そしてガダルカナル島撤退後はこの海域で,わが国の重巡洋艦が再びアメリカ同型艦と会戦する事はなかった

レーダーの勝ちを躱して済ませた神さま,日本は光学式の照準装置の方が得意で大和の超大型のが自慢,代わりに夜中は全く使えない,酸素魚雷に近いアウトレンジをここでやられかけたが,少なくとも重巡洋艦戦では逃げ切っている

No.101

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 10
No.101
活躍している現役を内地に持ち去る人事も神さまの企み

•戦史的には意外に命中してない酸素魚雷を夜戦で重巡洋艦4隻全てに当ててたりも(上)
ルンガ沖での田中第二水雷戦隊司令官は流石で,旗艦を先頭にではなく中央に配置して,そこから指揮をとる,批判も多かったが冷静沈着に夜中なのに駆逐艦8隻で,輸送作戦中に攻撃を受ける不利な態勢から,アメリカの重巡4軽巡1駆逐艦6を迎え撃ち,重巡洋艦全てを戦闘不能にしている,弓兵に近い性格の持ち主なのかなとも推察されるが,その分ロングランスを当てるのは上手かった,

初戦の三川軍一中将は帰り道に米潜水艦の意地の一撃で1隻失うも,本戦ともいえる夜間の重巡洋艦同士の砲撃戦は完勝している,そんな接近戦が得意な上官とは不仲説も出たようなその後の内地？への転出は,神さまがお召しあげにしたとの噂もあったりします,だとしたら田中少将は変わり種としてかなり優秀だったのではとも

国力10倍の相手との総力戦のさなか
「こんなに優秀なのに。この人たちは結局終戦まで何していたんだ？」と
空母機動部隊の南雲さんもマレーの虎山下さんも世界的な戦果をあげているのに,何故か途中で前線を離れていたりもしていて
さらにアメリカ極東陸軍司令官をしていたマッカーサーをフィリピンから追い出した,本間さんと前田参謀もやはり内地へ人事異動している
この辺りはアメリカの抜擢人事とはかなり違っていたりもします

No.102

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No.102
•戦史的には意外に命中してない酸素魚雷を夜戦で重巡洋艦4隻全てに当ててたりも(下)
欧米だと開戦初期の将軍たちにはそのまま進軍させ,もう押されて戦果を挙げれなくなっている中で,田中少将みたいに派手に暴れたら,
「よし。ここからはオマエでいけ」
と抜擢してやらす,実際この戦争でもアメリカは何人もそれをやっては,パットンなりカーチス=ルメイなり,部下が恨み節を言うエピソードを作っていたりもする,体格差から優勢に開戦して,そのまま勝った米軍ですら途中の戦局に不満を爆発させて,劇薬人事でようやく日本やドイツを追い返したりもしている,

それなのに日本は戦力のコア人材を引っこ抜いて内地に持って帰ったりすらした,かなり真似したがる他国の軍人はカクンとパワーが落ちる自軍に恐がったりもしますが,国家存亡かかった総力戦の最中でも神道は何も変わらない,その状態で力を発揮できねば日本人なれないような無理さにしてあったりもします,開戦初期の評価の大きな上官たちとは違い,田中少将は特に戦局が苦しいなか戦果自体が日本側にない中で,そんな神さまのお召しあげの選別にかなったのは凄いのではと,
「田中は変わり種だから貰った」
「カラーの統一で戦力低下にはなりにくいから」とも
引っこ抜く割には意外に艦隊決戦の邪魔まではしていない,裏切る青魂とは違い日本の国教として聖属性している理由だっりもします,空振りに終わったと常に酷評もされた,水雷戦隊と酸素魚雷にもよい鎮魂と慰霊にもなりますね

No.103

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 11
No.103
•金剛型戦艦による夜戦(上)
まず今は1942年の話をしているのですが…
35.6cm砲は大正4年当時世界最大の巨砲であり,金剛の竣工は同砲を搭載するアメリカ海軍の戦艦ニューヨークよりも早かったため,誕生時にはまさに世界最強の巡洋戦艦であった

就役時は高速軽防御を特徴とする巡洋戦艦であったが,ユトランド沖海戦の戦訓に基づく第一次改装によって戦艦となった,しかし1930年代の第二次改装によって,主機関の換装や船体延長などが施された結果就役時を上回る速力を獲得し,改装に改装を重ねて速力は30ノットを超えた,太平洋戦争時にはその快速を利して機動部隊に随伴した,戦記などでは「高速戦艦」と呼ばれることも多い

開戦初期は基本的に空母の護衛として横にいたので戦果はあまり立てれなかった,その中で探してみたら,
金剛榛名ではすぐ復旧されてはいたのですが,火の海にしたヘンダーソン基地に対する艦砲射撃と
比叡霧島では新鋭戦艦のアメリカ指揮官を2名戦死させていたりする
サウスダコタが重巡洋艦とWikipediaにあるが大戦直前に建造した最新鋭の戦艦だったとも,サイト同じで違うページにあるマリアナ沖の米側損失も17機とアメリカ戦艦の項にはあり確認は必要なのですが,もし新鋭戦艦が事実ならば,1915年建造の巡洋戦艦2隻で夜戦を挑み沈められるも艦長などは討ち取っている,空母の頃からの悩みを抱えつつ斬り込み隊の仕事を終えています

No.104

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No.104
•金剛型戦艦による夜戦(下)
正確には
第一夜戦で比叡が身を挺して軽巡洋艦アトランタと重巡洋艦サンフランシスコの司令官2名を戦死させ
第二夜戦では霧島が身を挺して新鋭戦艦サウスダコタを中破させた

35.6cm砲と203.2mm装甲厚の巡洋戦艦で
大和と同世代艦である新鋭ノースカロライナ級戦艦ワシントンとサウスダコタ級戦艦サウスダコタに夜襲する
2隻が搭載する計18門の40cm砲と渡り合う
14インチ砲に対応した防御しか施されていないが305mm厚あるノースカロライナ級と
垂直防御を採用し310mmと大差なくてもサウスダコタ級の対16インチ砲用の装甲

周りが見えないなかで敵の探照灯が旗艦を照らすと火砲が昼よりさらに集中する,第一夜戦では舵さえ壊されなければ比叡は生還出来ていた感が強く,この艦を楯に残りの狙われにくい駆逐艦などがかなりの敵艦を大破中破小破させている,艦のサイズで圧倒的に敵を威圧していそうな印象と裏腹にサンドバッグに耐えて味方を勝たす,水雷戦隊の旗艦軽巡も敵駆逐艦隊相手に同じ役割で1つ上の排水量を配備されているのですが,そんな支援艦としての戦艦の仕事は見事に果たしていた

第二夜戦ではさらに僚艦を失った霧島のみで新鋭戦艦2隻に同じ仕事をする,性能差は前述の通りなのに,同じ楯の仕事をしているサウスダコタを見事に中破させて戦闘不能にしてみせたが,伏兵みたく後から襲ってきたワシントンには為す術なくやられている,夜戦ならば巡洋戦艦で格上相手に砲戦で勝ちを狙える証明であり,それは雷装も加えた重巡洋艦と水雷戦隊で本来は戦艦部隊に仕掛ける予定だったが,日本海軍が策定した戦闘ドクトリンの正しさを見せていたりもします

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🎌昭和時代(1943)
No.
ただドッシリしていただけ？とは言わせない

•明治維新の西郷さんみたいな
戦果は全て南雲さんに持っていかれて,後ろで戦艦乗ってノンビリ構えてるとしか見て貰えない,直接見る機会ある部下にしか分からない提督としての強さをどう伝えるか
•1943年4月に最期を遂げた山本五十六連合艦隊司令長官
暗号解読した米軍機がチャンスは15分間というのも構わずに決行した,ブーゲンビル島,この短時間ならば躱せるはず,埋めて何の為にわざわざ戦死を選ばせたのか
•ラバウルが放っておかれたのは五十六さんの仕事だったか
持論ではアメリカ相手に持つのは2年間のみで事実講和には至らなかった
「もう俺は霊になって戦うと」
ダラダラな1943のソロモン諸島での負け放しの海戦は神さまがしていたとしても,連合艦隊司令長官を戦死させてそこに投入しただけでなく,グリーン諸島占領後は神さまは本土に引いて構えるので,そこから何故か終戦までラバウルだけが陥落しなかった
敵である日本海軍の進出拠点だったのに
なぜかもうフネいないのに
アメリカは島にやって来なかった,政治宣伝上占領は絶対的に有効なはずだったのに,かなりな謎でもあり,それ位堅く作り込んでいたのかなと,その秘密の一つとして連合艦隊司令長官が戦死して人柱になる
戦艦ではなく空母を
さらに空母すら無くなって小艦艇の量産へ
この時期の見切りも神さまは流石ですが,さらに容赦なく司令長官に戦死を命ずる,その結果としての終戦までの固守だったりします

No.105

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 12
No.105
•妙に駆逐艦が負けているが…(上)
一方的に沈められ続けてヤケ起こしたのか悪名高い大本営発表はこの頃から,輸送任務あるいは輸送船の護衛か,夜戦を仕掛けては消えていく,アメリカも攻め込んでいるようないないような,しかもガダルカナル島からの印象なのですが戦略的にはアメリカが攻め込む段階なのだが,戦術的にはいつも日本側から仕掛けているような,なんかテキトー

日本側のやり方は各島に分散配置のまま結集せずにいる,1000人以下でポツリポツリと,米軍が来たらそのまま玉砕だが,1回で主力を撃滅とはいかず相手も面倒くさい,フィリピンでは水際撃滅戦略を採用して破れたその後でも,終戦しているのにまだ抵抗していましたが,ここでは上陸に備えた増派する部隊すらケチって,初戦に前線との中継地帯となるこの辺りを抑えるために,現地に派遣した仮押さえと見張り役に細々とやらせた

特に駆逐艦は可哀相なくらいの負けをしているが,…神の「アレ」か？,お宮お社を攻める時に最初はやけに弱い雑兵がポツリポツリと現れてはやられていく
目視が極度に困難で
速度52ノット (96km/h)
射程は22km
それを公的には速度で実際より10ノット遅く射程は実際の半分で発表していた
自慢の酸素魚雷を振りかざし,艦隊決戦に向けて練りに練って作った駆逐艦が弱い訳はないが,遠い南方で,しかも神さまや軍首脳部が力を込めていないならば,個々の艦艇が奮起しようとも勝てる事はないのも事実

No.106

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No.106
•妙に駆逐艦が負けているが…(下)
さらに攻めようとすると段々強いのが出てくるのが神さまのやり方で
「存亡のかかった実戦でいつもの戦力の逐次投入をしている…」
呆れるばかりではあるのですが,事実その後の激闘はアメリカはおろか世界に喧伝されるほど,最初はワザとこれを神さまはやる,自慢の水雷戦隊を犠牲にしてでも,アメリカ大陸での各種兵器の大増産とか見えていたのかな,見切りのつけ方とやり方でいつ判断をしたのか何となく伝わります

それでも現地の駆逐艦や少数で駐屯していた陸軍部隊はサボらず戦いを挑み続け,しかしそれでも,一般の人でも聞いたことある日本海軍が進出した拠点ラバウルの隣にある,グリーン諸島の占領まで1年以上時間は掛けさせた,
ガダルカナル島撤退後の主な損害は
軽巡洋艦2隻に駆逐艦17隻
陸軍部隊80000人
確かに敵の損失が少ないのは不満だが,碌に援軍を派遣しないなか,失った地域と稼いだ時間を考えると多いか少ないか,主力での押し合いなはずの1943年日米唯一の接点な最前線,かなり謎な持久戦はしていたみたいです

No.107

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 13
No.107
•魚雷艇に「たけうち」さんがいる…(一)
日露戦争でのバルチック艦隊への夜襲は印象とは違って水雷艇がしている,機関が外燃から内燃になり滑走船の形をとるようになると,
魚雷艇と呼ばれるようになったみたいです,第一次世界大戦の魚雷艇の活躍から日本海軍は大正時代に数隻を輸入したが,それ以降の開発は停滞したままだった

一号魚雷艇1939～ 6隻
甲型魚雷艇1941～
前型の一号型は20トンクラスであったが本型はドイツ魚雷艇の影響を受けて一気に80トンクラスの大型魚雷艇とした
速力29ノットを目標に
航続距離で28ノットで410海里
16ノットで1,200海里
また竣工後に判明した欠陥の改良を工事中の艇に反映させたため,後続艇の竣工は更に遅れた,ローリングが激しくまた計画速力に達せず24ノットに終わった艇もあったという,結局この大型魚雷艇は8隻の建造のみに終わり,次型の乙型は20トンクラスと一号型魚雷艇と同じ大きさに戻った,この一貫性のない建艦計画と建造着手の遅れを強く非難している者もいる
乙型魚雷艇
戦時中に大量建造を計画したが専用エンジン製造の遅れから,多種の航空用エンジンを搭載した多くの型が存在する,建造の問題点としてはそれぞれのエンジンを船舶用に改造する必要があり,それに多くの労力が費やされた,それら航空用エンジン搭載艇の多くは魚雷艇としては低速の30ノットにも満たない速度であり,中には20ノット以下の艇も建造された,
1942年後半からのソロモン諸島方面での反攻では米軍の魚雷艇が活躍し,日本海軍でも魚雷艇や上陸用舟艇の建造が急務となった,そこで小型魚雷艇の急速建造が計画され1943年に2年間で1,500隻建造の計画が立てられた,また魚雷艇建造の優先順位は潜水艦と同じ海防艦に次ぐ2位とされた,しかしこれは当時の日本の工業力では到底不可能な数字であり特にエンジンの生産が追いつかなかった,
結局日本海軍が建造した魚雷艇は（隼艇を含め）全部で約500隻,船体のみ完成して放置されたものや雷艇として竣工したものを含めると約800隻となった

No.108

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No.108
•魚雷艇に「たけうち」さんがいる…(二)
建造の中心は横浜市鶴見区みたく曹洞宗の二大本山の一つが,明治期に能登から拠点を移して力を込めていたのだが,「いっこくやま」とまでわが家の仏壇に梵経あげるだけで迷惑もかかっている,近所の光明寺さんも鶴見からの系統みたいです,開国期にイギリスの新聞に占領された写真をさらして,日本でも教科書に載っている長州前田砲台以来の恥をかかされたとも,単語や土地の繋がりだけでボヤいている人たちもいるみたいですが

漁船くらいのサイズになる20トンよりもさらに小さい,沈没時の避難用カッターほどの◯レになるとまたエンジンから,トヨタ自動車のを流用して規格も統一的に数を揃えれてもいる,この魚雷艇での右往左往のノウハウからも学習しているのではと,そしてこのテキトーなてんわやんわ感丸出しの素人集団で構成した,部材から毎回違うものが来るつぎはぎ状態も,江戸期までの職人と同じすり合わせの職能システムまで活用して,数だけはできるだけ達成して,魚雷艇部隊は質の足りなさもOKに雑に800から500隻を,前線に運んでいっては何処に埋めていったのか,

がらくた部隊は棄て兵としては楽な部類だが,規格を統一して近代的な工業化により駆逐した明治以前が戦争でタガが緩めば必ず国内で悪さをする,それならばお前たちも一手出してみろと参画させてしまえば,あとは元締めの神さまに多少カネを包むだけで国立は平穏になる,そのリソースの浮きでまた主力艦隊へ集中するのも一つの仕事ではある,

1943年にはアメリカの同型は補給船の破壊から活躍していたが,日本のには望むべくはない,ならば敢えて魚雷艇は奴らにやらせるのも手かと神さまは考えたのかも,むしろ低速でも海上の一点に陣取って,隼艇でテキトーに機銃向けて米国PTボートを威嚇して抑えろとも,まあ性能を満たせていないフネでは無理でも計算は立てていたかとも思えます
※アメリカのPTボートは何隻作っていたか

No.109

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No.109
•魚雷艇に「たけうち」さんがいる…(三)
「ドイツ軍の魚雷艇Sボートは極めて高速の艦艇であり40ノット以上で巡航でき、またその木製船体は磁気機雷原を無傷で横断可能であることを意味した。
この艇は丸底船体などでの工夫で外洋によく適合し、また約700海里とアメリカ海軍のPTボートやイギリス海軍の高速魚雷艇よりも相当に長距離の航続能力を備えていた。
その結果、イギリス海軍もフェアマイルDの船体設計を用いてEボートに近い性能の高速魚雷艇を開発のうえ対抗した。
シュネルボートは通商破壊などを行っておりUボートに次ぐ戦果を挙げたと言われている。

高速時にリュールセン効果として知られる状態を作り出した。
より高速を出すことが容認され、また艦尾波の減少はSボートの視認を困難とした。
特に夜間には難しいものとなった。」

日本だと酸素魚雷で視認と遠距離射撃を獲得しているのですがドイツは違う切り口で発射する小舟に似た能力を与えていた,夜間に限るが見にくい状態を魚雷でなく艇に与えて近づいて撃てば同じだろうと,高速性と航続距離も此方に渡していた模様で日本より獰猛な感じも,ただしウチの新鋭戦艦すら沈める目的と仕様ではあったりもしますが,向こうも侮れない工業力を見せつけてはいる模様です

日本だと日露戦争時代の152トンの隼型水雷艇が10ノットで2000海里
一番の出来だった木製20トンの一号型魚雷艇が速力38ノット航続距離210海里(30ノット時)

No.110

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No.110
•魚雷艇に「たけうち」さんがいる…(四)
1943の謎な最前線とは別な工業力と技術力と生産力の戦い
空母同士のめくら打ちより
さらに距離の遠い準備のし合い
または脅し合い
この物量を支える国土での負けとは別に,お構いなしに戦場での規格も満たせない劣等な集団をそのまま最前線に投入する,個々の戦闘では負けに負けるが,南方で対峙する人間のかたまり同士として,相手も連られて質を落として,果たしてどこが転げ落ちたか,国力が10倍あったアメリカ側にはあまり無い人材と発想でもあったりしています

このやり方は建設現場やイベントスタッフでの暴力団の人足を届ける生業とノリは同じ,経済はこれでできるんだよと嘯いてもいますが,戦時中はカミカゼなどの一部を除いて国内でヤミ市の管理に忙しい,マジで物資のないなかでの奪い合いなので,儲けの粗さとともに稼業に全力投球だったのでは

だから戦場へは,現代でも同じ事をするが本音は暴力団のこのやり方を止めるか潰すのが仕事の,バンブー竹内に神道がやらす,武内宿禰という古代の天皇の側近だった武神とは名字が一文字違うが,鎧を着た小具足と素手での取手という捕縛に重きを置く柔(やわら)という
どちらも戦場では武器としては小さすぎ
柔術としても戦いそのものとは一線を画すスタイルにして,キャラ立ちと棲み分けの頭ばかり働かす,
この分家の方で古武道の流派紹介に必ず2つセットで現れて,開祖は天覧試合を朝廷に呼ばれて達人ぶりを見せていたりもする,

折しも宮本武蔵が天下無敵と世間に喧伝され,柳生家が徳川家康に抱えられて後の一大流派への一歩を歩み始めるのと同じ時代に,天皇の方へ行って名声を博していたりもする,
「信じらんない。アイツらのテキトーさからみたら」
とも言われてはいるのですが,最近海外までこの手の日本が流行って,これなら真似できると乗っ取りすら仕掛けてもきますが,けっこうセンスと実力は必要になるみたいです,なので題はそうしているのですが,もう少し読みやすくまとめる予定ではあります

No.111

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 14
No.111
クセのある神さまの撤退行 ~日本の陸軍歩兵機動力~

•サケラワット越え
「凄いぞ。南極みたいだ」と海外からは揶揄もされるのですが
それくらい過酷な環境を突っ切って
敵が追撃出来ないように撤退をした
そもそも弾より食べ物の補給がなくて
体力が足りなくて戦闘が出来ない
この為に守り切れなかったのですが
隊全体がこの状態なのに山頂付近はマイナス20℃にもなる地帯を通って逃げ切った
「なんで赤道直下でマラリア相手に戦っててこんな所があるのか」
「ボロボロ過ぎて寒いとすら考えなかった」
さすがに準備不足で戦闘では楽に勝ったアメリカ軍も
手前の都市や地域の確保で満足せざるを得なかった模様
この撤退により生き残りがどれだけ山の北側に持久して
何年までそこで足止めの仕事をする事になったか
ニューギニア戦線は最終段階でも5万人はいて人減らしの突撃すらしたのですが
後からの増援もあったかも知れないので
この辺りはまた勉強してから書き直しますね
※ビルマなどでも川を渡るたびに味方がいなくなる撤退戦とは違う合流の為の移動とか
※ソロモンでも川の方はあったか？

No.112

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 15
No.112
我らが誇りの豆戦車隊(上)

•なぜ豆戦車でノホホンとしていれたのか
運用と戦術
従来から日本軍戦車は歩兵支援重視の考え方から榴弾威力が高くかつ軽量な短砲身の戦車砲を装備していた,戦車の目的は陣地突破や火点制圧や追撃といった歩兵支援であり,リソースの節約や短砲身の取り回しを優先していたのではとも,対戦車戦闘は歩兵連隊や独立速射砲大隊中隊などに配備されている連隊砲や速射砲が行うものとされていたためである,

これはローマ帝国の騎兵と同じ運用の仕方で,かつ現在の陸上自衛隊も未だに此方を好んでいそうな気配もしています,それくらい歩兵の戦闘力に自信があると有効な方針ではあるが,その後勃発した数次にわたる日ソ国境紛争（ノモンハン事件等）の際に,長砲身45mm砲を装備したソ連軍戦車や装甲車との戦闘を経験したことで,戦車開発委員会の認識方針が正しかったことが証明されてはいる


他国との優劣
九七式中戦車でも出現当時の外国製戦車（初期のIII号戦車やBT-5など）と比較して装甲厚や主砲口径などは同程度で,イメージ的にはもっと劣勢な性能差だったので,戦車も意外に拡張性や新型の開発などゼロ戦と同じ問題を抱えて負けたのではと

但しもともと対戦車戦闘能力を主眼にした設計ではなく,その想定した敵は37mm級の対戦車砲や歩兵砲,機関銃を装備した歩兵および陣地であり,その後の重装甲重武装化した新型戦車やバズーカを装備した歩兵などには対応することが難しかっただけとも言える

以降は九七式五糎七戦車砲搭載型と並行する形で一式四十七粍戦車砲搭載型の量産が進められ,攻撃力ではM3軽戦車には優越するようになったものの,戦争中盤からアメリカ軍は75mm砲を装備したM4中戦車を投入したため,その後の対戦車戦では苦戦を強いられた


戦車兵の練度
発射速度は標準10発毎分であるが熟練した戦車兵は15発を発砲した,肩付け式の砲の長所は目標への追従性が高く行進射（動きながらの射撃）が可能な点であった,日本陸軍の戦車兵（機甲兵）は低速の行進射と機動→停止→機動の合間に行う躍進射を徹底して訓練して,動目標に対しても非常に高い命中率を発揮した,

熟練度の一例を挙げるならば,八九式中戦車の搭載した九〇式五十七粍戦車砲の半数必中界は,1.距離500m2.行進射3.中程度の技量という条件下で上下155cm左右83cmであった,日本側が交戦距離と設定していたのは500m程度の近距離であるにせよ,スタビライザーと火器管制のない戦車で行進射を行い得たのは戦車兵の熟練度を示すものである,なおM3軽戦車の戦車砲も肩付け式の砲であった

フィリピン戦のルソン島の戦いにおいては戦車第2師団重見支隊の戦車約60両他が,リンガエン湾に上陸してきた上陸するアメリカ軍の3個師団戦車400輌相手に迎撃し,ドイツ側約2,800輌vsソ連側約3,000輌の合計約6,000輌の戦車が,戦闘に参加したクルクス大戦車戦と比べてこぢんまりしているが,太平洋戦争最大の戦車戦が戦われている

九七式中戦車の57mm砲や九五式軽戦車の37mmはM4中戦車に命中しても,まるでボールのように跳ね返され一方的に撃破されることが多かった,日本軍の戦車兵はそのようなM4中戦車を「動く要塞」と称して恐れたが,逆に言えば命中弾は先に当てているので戦車兵の技量としては,劣悪な評判の陸軍兵器とは別に当時の列強間で比較しても遜色はなかった,ちなみに長砲身47mm砲を搭載した新砲塔チハはしばしばM4を待ち伏せ攻撃で撃破している

No.113

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 16
No.113
我らが誇りの豆戦車隊(中)

•完全に負けていそうで粘れたメカとしての機能値
エンジン
各国の陸軍が採用する戦車の多くがガソリンエンジンだった時代に空冷ディーゼルエンジンを搭載していることが大きな特徴で,ディーゼルエンジンは燃料に揮発性の高いガソリンでなく,軽油を使用するため爆発的な火災発生の危険が少ない利点があった,ノモンハン事件でもピアノ線トラップでの擱坐後でも,その間こちらもやられまいと砲撃は続けるのでソ連軍の砲弾が命中しても発火せずに,なかなかトドメを刺せなかった事が証明されている,また満州ではオイルシェールや大豆など軽油の代用燃料使用が想定されていたこともあり,燃料事情が悪い当時としては調達補給の上で非常に有利であった


通信機器
九七式中戦車では夜間の無線封鎖下での隠密行動用に3色に切り替わる発光方式の「信号灯」という無線機とは別の通信手段も用意された,当時の九六式四号戊無線機は通信距離が1km程度しかなく,発光信号ならば無線より条件さえ良ければ夜間にかなり離れた位置からでも視認できたという,

車内右上の操作板のスイッチで発光点滅するため,点灯を制御することでモールス信号も打電可能であり主に夜間の部隊内の指揮や連絡に用いられた,信号灯には砲塔用と後部用があった,その有効性からか砲塔用の信号灯は日本海軍が開発した水陸両用戦車の「特二式内火艇」にも搭載された


砲の進化と変遷
九七式五糎七戦車砲
九十七中戦車の主砲,対戦車戦闘は前提としていない砲であり,あくまでも軟目標やトーチカ銃座破壊のためのもの,1942年ビルマのラングーンにて鹵獲したM3軽戦車に対する射撃試験を実施したところ,側面でさえ射距離200mはおろか射距離100mでも貫通はできず,3輌から5輌が集中射撃を加えたところようやく装甲板が裂けた,という程度の威力しかもっていなかった

そのため戦車第一連隊ではM3軽戦車と交戦する際には徹甲弾ではなく敢えて榴弾を使う,相手はリベットやボルト止め接合による装甲であったので榴弾射撃は効力があり,後の交戦でM3軽戦車の擱座撃破にも成功している

一式四十七粍戦車砲
改良型の九十七式中戦車や一式中戦車の主砲,M4中戦車の車体側面後面（装甲厚約38mm）や,M3軽戦車の正面装甲に正撃に近い形で当たれば射距離1,000m以内ならば貫通できた,1942年の同じ射撃試験では射距離800mにおいてM3軽戦車の正面装甲を9発中6発貫通,同1,000mにおいて6発中3発貫通している

No.114

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 17
No.114
我らが誇りの豆戦車隊(下)

•もはや戦車としては使っていなかったりも
フィリピンの戦いでの戦車特攻
戦車第2師団は質量ともに勝るアメリカ軍戦車隊を果敢に攻撃し激しい戦闘の度に戦車を失い壊滅状態となったが,ルソン島の戦い末期の1945年4月12日わずかに残っていた戦車第10連隊第5中隊に属する57mm砲搭載型のチハ車1輌と九五式軽戦車1輌の車体前部に,先端に20kgの爆薬を装着した長さ1mの突出した棒を取付け敵戦車に体当たりする特攻を敢行した,
既に連隊には対戦車能力を持つ戦車は皆無であったことから窮余の策として行われた攻撃である,准尉以下11名が出撃志願したが,2輌の戦車内に搭乗しきらなかったので残った4名の戦車兵は自爆攻撃をする覚悟で,各々爆雷を入れた雑嚢を抱え手榴弾数発を腰から下げて1輌に2名ずつタンクデサントで出撃した

4月17日午前9時イリサン橋そばの曲がり角で擬装していた丹羽戦車隊が奇襲する,不意の出現に慌てた先頭の陸軍M4中戦車は操縦を誤り50mの崖下に転落してしまう,さらに後続車に体当たり攻撃を仕掛けるため突進すると,M4中戦車の砲撃が丹羽が搭乗する九五式軽戦車の砲塔に命中し砲塔が吹き飛ばされたが,それに構わず2輌の日本軍戦車はそのまま体当たりした,
タンクデサントをしていた戦車兵らも直前に飛び降り戦車が突入すると同時にM4中戦車に体当たり攻撃をした,生き残った日本軍戦車兵は脱出しようとするアメリカ軍戦車兵に,手榴弾を投擲したり軍刀による斬り込みを行った,双方の戦車4両が爆発炎上して,その残骸がアメリカ軍戦車隊の侵攻路を妨害することとなったが,
イリサン近辺の道路は狭隘であったために戦車残骸の除去は難航,アメリカ陸軍は約1週間の足止めを受け,その間にバギオの第14方面軍司令部は,大量の傷病兵や軍需物資とともに整然と撤退することができた
※欧米はすぐに廃止した外装爆雷だった初期の水雷艇を彷彿させるが,当時の日本人はこれが当たり前で旅順閉塞戦みたいな働きをした
※出撃日時と攻撃日時のタイムラグも前線が離れていたか
それとも地形を選んで見つからずに進出したか逆に来るまで待った日数か

•土に埋めたら対等以上に戦えるのか？
沖縄戦では戦車第27連隊に配属された新砲塔チハが14両実戦投入された,1945年5月4日の日本軍総攻撃の際に出撃したが,砲弾幕に前進を阻まれ大損害を受けたのちに後退し,首里防衛線の石嶺丘陵の西部130高地陣地チョコレート・ドロップ山において,残った6輌の戦車の車体を埋めトーチカとしてアメリカ軍を迎え撃った,
戦車第27連隊は機動的反撃戦闘を想定した特殊な編成で,戦車連隊ながら重機関銃や速射砲を装備した歩兵中隊や九〇式野砲を装備した砲兵中隊も配備されていたため,進攻してきたM4中戦車を埋まった新砲塔チハの戦車砲に加え速射砲や野砲で次々と撃破擱座させその数は10-20輌にも上った,
攻撃してきたアメリカ軍を撃退したのち戦車第27連隊はアメリカ軍の残していったバズーカや重機関銃など多数の兵器を鹵獲している,
戦車第27連隊は沖縄戦開始よりこの攻防戦までに敵戦車30輌を撃破,敵兵員2,200人を死傷させたと記録しているが,5月26日までにすべての戦車を失ない,27日未明には連隊長も戦死して他の日本軍部隊と撤退した

No.115

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 18
No.115
2.マリアナ沖海戦(上) 1944年6月
艦上戦闘機なのに航続距離2200kmという,アメリカ側にはない利点のあるゼロ戦を爆装させた小沢のアウトレンジ戦法,アメリカ正規空母が42年11月の1→8になるも日本は2のまま,日本側が基地航空隊も加味しての498機に対しアメリカ側は901機で,わが国は正規空母の残り3を全て失い,相手は小破2に留まるほど結果は惨敗した

そう総括をされているのだが,実は潜水艦に2隻やられているのでありこの海戦による航空戦での損失は1隻で済ませている,大和と似た目的である数をはね返す工夫としての意味はあったし,実際に戦闘初期は全く距離があって敵機動部隊は航空隊すら近づけていない,1隻失った理由は帰ってくる味方の攻撃隊を収容する必要で海域に留まっていたからであり,この点はしっかり学習もしていて次のレイテ沖では発進後に周りの味方地上基地に着陸をさせて,アウトレンジの距離を保てるように修正してある

机上の空論とは言われるが,頭で分かっても身体が動かないスポーツ選手は幾らでもいてマリアナ沖はそんな感じ,しかも訓練度が足りない事実と,制空権の重要性からパイロット至上主義者は使い捨て感を批判し,機密で理論すら知らない部下は海戦の負けから悪口しか言わない,これも現実でアメリカ側の新鋭機と刷新された対空防御の充実という,戦局優勢になった上での更なる相手の努力の話もあり評価は今に至るが

マリアナ沖を損害1で終えてあと2回同じ規模の海戦をいなせたら,名将にはなれた戦法の持ち主ではないかなとも,これでイケるのなら6割だと100vs36になる戦艦対決を覆す大和並みの無茶を狙った,2:8だと2割5分だから勝率7%くらいしかない迎撃目的の空母同士による艦隊決戦だけではなく,こっちから1943年時点でもどんどんテキトーに各個撃破狙いで仕掛けたらよい,相手の反撃は絶対に届かないのだから「…ロンメルみたい」とも言えるし,退却用に毎回違う地上基地に帰還しても飛行隊は陸伝いにラバウル？に移動し,空母もそこへ艦載機ナシで戻って合流する,そしてもう1回敵は遠くて触れないアウトレンジで攻撃をしに行く

好き勝手されてキレたチャーチルの意向で自身より強いイギリス最新鋭戦艦を派遣されても,速力で触らせず通商破壊戦をB海域で遊び続けたドイツのポケット戦艦と重巡洋艦の名コンビ,アドミラルヒッパーとプリンツオイゲンみたくとも言える,ただし敵艦攻撃時の航空機の消耗度とその補充を考えると,マリアナ沖でアップアップだったので艦載機はすぐ足りなくなる,こね回したあとでも机上の空論かも知れないが,批判の多いアウトレンジ戦法を磨き上げるとこんな感じになります
※末期に中立を止めたスペインの軍港から帰還しようとして沈んだ2艦がこれに当たるか,本文の艦名だとどちらも重巡洋艦なので要確認

No.116

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No.116
2.マリアナ沖海戦(下)
そして七面鳥撃ちとまで揶揄された敵空母到達後の航空隊の負けも,此方が400弱送って消滅したのは確かだが実はアメリカ側も100機は損失を出している,1942年頃までは重慶爆撃からダーウィン爆撃まで護衛に長駆して,その疲労込みで空戦までして勝って帰還する日々だった経験も日本にはあり,航空機の数と新鋭機の投入とパイロットの練度に加えて,それを補充し続けるというアウトレンジ戦法の条件を,1944年ではもはや国も用意が出来ていないがそれでも「やる」のが軍人の仕事で,小沢治三郎はそれを百も承知で実行し破れ批判も甘んじる,有能だが負けた側の将兵には仕方のない一面もあります

相手の空母直掩が攻撃隊がヒマなので倍いた問題も,レイテ沖みたく戦艦部隊のみを前に出してワザと手を出させたら守りは薄くなり,サンドバッグだった栗田艦隊の頑丈さをみると囮で飛行機おびき寄せて,すぐ逃げる分にはなんとか問題もなく,その間にアウトレンジでアメリカ機動部隊を狙うと,空戦のキルレシオと敵艦撃沈の成果も変わってきそうです

1944年だとアメリカ側はF6Fなのかな,こちらが零戦のままな問題も1942年でしていたらF4Fだと,だいぶ爆装のゼロ戦でも空母まで届きそうな,2200kmの航続距離は1941年から零戦はやっているので,当時の常識からは南雲さんのやり方で主力はよくても,第2線の空母で編成した艦隊でこの戦法をするなど,数で勝る護衛空母すら無傷で全滅できる理屈はもう少し評価されても良いかも知れません,押される戦局でも論理は用意してそれに賭けた将兵の鎮魂と慰霊を兼ねて,酷評のなか眠るアウトレンジ戦法にも少し光を当てておくのもよいかなと

No.117

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 19
No.117
•最後の海軍旗艦は軽巡洋艦
大淀を1隻改装して指揮に当たった,この艦級はもともと巡洋艦の中で潜水艦隊の指揮艦として設計されていて,戦局が傾くにつれサブマリン戦を意識し始めてもいたのでは,長野を疎外先にした大本営も地理的に奥地にあるだけでなく,真田十勇士の藩庁や戸隠流忍術の里が側にあるのもその理由,大淀も呉の軍港に最後まで居座って終戦の前の月である1945年7月に沈められたのですが,かなり戦後のゲリラ戦まで神さまか軍部かは不明ですが頭にあったのではとも

ただし実際には原爆を2発落とされてその破壊力をみて早期降伏し,却ってドイツや朝鮮みたいにソ連とアメリカとによった分割統治を免れ,かつ5年をまたず朝鮮半島での米ソの代理戦争のおかげで,自立した国家運営とF-15を200機も持たされる軍事力の回復も手にしてきた

アノ神さま達のことですから,しんどいゲリラ戦での独立回復よりも,さっさと終盤の戦局にてサブマリン戦のパワーを投入し,かつ矢弾の当たらない内身の力で国土にも触れさせなかった,この辺りも忍者やサブマリン戦をそのまま使うのではなく,もっとテキトーにサボりながら,変テコだが結局は最善の終わらせ方に仕立て上げた,1944年春にまだ大和武蔵も残っている(←?)にも関わらず軽巡洋艦を日本海軍の旗艦にする,ニッポンの神さまは滅亡寸前でも相変わらずの働きをしているみたいです

No.118

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 20
No.118
•ある意味リソースに余裕が空いてようやく(上)
民間船での輸送だと敵の弾が命中し過ぎるために,戦闘をしない輸送任務に駆逐艦を駆り出して本来の目的以外で沈められ,足りなくなってから建造している一等輸送艦と二等輸送艦,
工程数も単純にして4ヶ月にし,船体強度を計算して鋼材の量ももっと減らせたと述懐すらあるのですが
曲がれなくして更に速力を追うとか
商船は大きい船体に何ノット
駆逐艦は40ノットあるが運べる量は少ない
輸送艦は間をとって16ノットだが
次々沈んだと説明にあるので中途半端だったかとアイデアを,商船と駆逐艦とのキャラの違いから考えてみたのですが

史実を見ても1回で全てやられたのではなく,参加のたびにやられていくのは,日々同僚パイロットを失っていった消耗戦での戦闘機部隊でも同じで,民間船ならば容赦なく7000隻も沈んだ我らにしては終戦まで半分ほどの損害で済んでもいる,高射砲1に機銃2の割には,かなり立派な防御力を制空権も制海権もない状態での強行輸送で発揮していたのではとも思えます,防空基幹船で高射砲8とかなので,こちらは改造商船で何ノットだったかなとも

No.119

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No.119
•ある意味リソースに余裕が空いてようやく(下)
軽巡洋艦にも関わらず潜水母艦を意識した大淀を連合艦隊の旗艦して,主力艦艇を失い小さくなるなかでの輸送艦の新設は,
陸軍の求めに応じて駆逐艦を減らしているのか
先にリソースを専門に割り当てて輸送任務での駆逐艦の消耗を減らしているのか
この頃には南方での撤退から戦訓として海軍は理解もしていた,今のネイビーとマリーンを分ける用兵思想を,物資を運ぶ駆逐艦と輸送艦として試す,すると艦の数は減っているが決戦以外での沈没は輸送艦に押し付けれて,海軍本来の目的である制海権確保の為の,戦闘任務に臨む駆逐艦の数は損耗のなかでは多く残る,上陸作戦担当のアメリカとは違い艦隊決戦の為に多く艦を消耗から残すのが仕事,史実ではそれでも次々と駆逐艦たちは沈められていっているが,沖縄への艦船特攻すら大和のみで済ませて何故か他は動いていない,残存艦艇での以降の突入で機会は残していたりもします

まだ戦艦は大正時代に建造した2隻しか沈んでいないなか,早々と見切りをつけて艦隊旗艦になった軽巡洋艦での新体制は,ようやく1943から予算ついた輸送船団護衛用の海防艦も含めて,小さな艦でしかもはや作れはしなかったのですが,軍事ドクトリンの進化した形として,残るわずかな空母と戦艦の1日で勝負をつけてしまう艦隊決戦の後を見据えて,ネイビーとマリーンの分化という進化したドクトリンも取り入れて,準備をしていたのかも知れません

不利になる戦局を必死に押し戻そうとする海軍軍人そっちのけで,本土の頃には大きな艦は残っていないだろうと,神さまは既に此方をしていた,内実は食料を届ける事が全てに近い,輸送船団の護衛部隊にがむしゃらになっているようで,したたかに艦隊決戦用のリソースを保存する,駆逐艦を始めとする艦の数を確保するのと,陸軍にはマリーン担当の一等二等輸送船と海防艦に,協同作戦でとことん付き合わせる代わりに,自由になった主力艦艇で完全に海軍の都合で勝負をする,これで逆転劇をして決してやろうと考えていたみたいです

No.120

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 21
No.120
まとめて潜水艦部隊の戦いを

•通商破壊戦を実はしていた
アメリカ合衆国は潜水艦を317隻を保有し52隻が沈没した
日米潜水艦の撃沈戦果比較
艦艇撃沈 船舶撃沈
日本 13もしくは15隻 171隻（84.9万トン）
アメリカ 189隻 1150隻（486万トン）

互いの通商破壊戦の話になると,攻め手が潜水艦で守り手が輸送船団になる,なので先に徴発した民間船の話になるのですが,日本が沈めた米国のフネを輸送船の基準にしたらアメリカの戦果は8000万トンくらいに,わが国は船舶の1隻が小さかった,これはリスク管理の面としては意外に助かった話でもある,制海権も制空権も失い,その結果アメリカ潜水艦が好き勝手待ち構えるなかで,非効率さで陸軍はイライラしていたかも知れないが,魚雷1発では最低限の補充の兵員や食料などの物資の損失ですんでいたかも

とはいえ日本側の被害が主力艦艇の負け以降に膨れ上がっているか,戦果が激減しているか,これは戦局によるもので潜水艦乗りの腕の話とはまた別になる,150隻以上通商破壊戦で戦果をあげている事自体誰も知らない事実なので,1942から43までに頑張っていたのならば,かなり米国潜水艦部隊とは張り合えていたのではとも,確かに伊号は本来の艦隊決戦に向けた艦艇撃沈数で悔しい思いもしていそうですが

これだけ航続距離から酸素魚雷から準備して戦艦や巡洋艦を狙う用に設計したのに,この伊号潜水艦は180隻はいたにも関わらず,空母漸減作戦→水雷夜襲→戦艦部隊砲戦による決着のドクトリンに,ワザと入れてすらいない,相手は強大なアメリカが想定されるのでイレギュラーの要素すら加味する,事実空母の激突4番勝負ではギリギリの押し合いで,少しヤバい気配の3回目の激突時に,空母の戦果がゼロで日本のみ損害を出しているなかで,潜水艦の魚雷で空母を1隻沈めて,拮抗した状態を保ってもいる,そんなサブマリンの面白い賭けを採用すらしています

No.121

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No.121
※拡充用保存メモ
•
ただし呂号と波号の仕事はもっと普通の潜水艦の任務を想定した設計,会敵すらできずに戦争前半を終え,後半はソナーで丸裸にされて一方的に沈められた,そんな印象すらあるのでまた勉強して文章にしてみたいなとも,それでも伊号を含めて潜水艦部隊全体で要するに1隻も沈めれていないとの,そんな世間の評価からは150隻も通商破壊戦で沈めていた事実は,段違いでもあったのでは

•日本軍がアメリカ潜水艦を52隻撃沈している
_(…なにで沈めた？,わが国自慢の水雷戦隊と同じほど伊号呂号波号の各種潜水艦は会敵すらできず沈められ,一方のアメリカ潜水艦は日本の船を次々雷撃で仕留めたワンサイドゲームとの常識ばかり先行するが謎の検索結果をみかけたので,日本は潜水艦で連合国商船を184隻=907000総トンを撃沈しているとも,また調べます,まずはここまでに)
•
伊10 撃沈総数は14隻、計81,553トンにのぼり、帝国海軍潜水艦の中では撃沈隻数、トン数ともに第1位を誇る。また、商船2隻、計16,198トンに損傷を与えた。
伊27 撃沈総数は13隻、計72,449トンにのぼり、帝国海軍潜水艦の中では撃沈隻数、トン数ともに第2位を誇る。また、哨戒艇および商船5隻、計28,147トンに損傷を与えた。

•陸軍が作った輸送潜水艦の話も
アメリカの重爆撃機乗りが
「俺たちは弱い者イジメの代名詞になってはいるが」
「相手の方が強い状態で丸腰で敵地に乗り込む事から始める仕事だ」
「強いヤツに譲るような気概のないヤツには務まらない」とも
重爆撃機はあまりこの状態にはならなかった日本ではあるが

代わりに兵装ナシの潜水艦で孤立した島にいる味方に食い物を送りに敵地を通過する,陸軍が潜水艦まで保有する島国らしい努力と,思ったより気概のいる仕事,その戦場での一定レベルの有効性から,触発された海軍も訓練中に終戦を迎えたが呂号で試す,もう島嶼は敵の手に渡り本来的な用途はない,神さまなら何に使っていたかなと考えてみると,敗色濃厚な中で保有する艦艇もほぼ失ってすら,必ず沖縄を始めとして南方まで取り返す
「その為の手段は用意してもいる」
との意思表示をひたすらするのみの如何にもなお宮お社の部隊だっりもします,何故か沖縄戦では必要性が叫ばれながら呼ばれなく,これ以降はあまり使い途はないと分かっているのに,温存されていたのはその為かも知れません

No.122

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 22
No.122
3.レイテ沖海戦(上) 1944年10月
日本海軍最後の戦い
マリアナ沖よりさらに差の広がるなか海戦の目的も空母や戦艦の壊滅ではなく,フィリピンにいる陸軍を守るため上陸用艦艇や補給船が狙い,その目的も果たせず日本海軍は大部分の艦艇を使い果たしたのだが,意外にアメリカの軽空母1護衛空母2を撃沈している,こちらが壊滅と引き替えではかわいい被害としか言えないとも批評はありますが,…まだ空母を沈めていたりもします,

日本の戦艦主力部隊は航空援護ゼロのまま3日間断続的に空襲12回を受け続け,発進のみで艦載機もいない囮の空母はこちらも別枠で空襲を4回耐えて,攻撃に熱中するアメリカ空母を釣り出して戦艦から遠ざけ,+水上艦とも交戦1回して時間を稼いだりしてはいる,しかもここで米軍は駆逐艦初月単艦を撃沈するのに巡洋艦4隻を含む13隻の艦艇で,2時間もの時間を必要とし巡洋艦の4隻だけで主砲弾1200発を浪費している,このタフさをレイテ沖ではまずクローズアップして鎮魂と慰霊の美談にするのですが

日本の戦史研究家や小説家はレイテ沖の勝機を弾薬数に着目して議論を進めてもいるが,アメリカの砲戦主体の第77.2任務部隊の戦艦砲弾残数については,スリガオ海峡海戦後でも6艦合計でも,300発しか使っていなく残弾を考えると現実的ではない

ただし基本的にこのレイテ沖はタフネスさを証明した負けの美学から入っているので,科学的な予測にがっかりすることなく,戦艦部隊は3日間ひたすら12回も急降下爆撃機や雷撃機に一方的に攻撃されても突き進み,囮空母を護衛する駆逐艦は1隻で敵の弾薬を1200発も浪費させる,この点で日本側の奮闘を期待する論法はあるみたいです

とは言ってもアメリカ側も数時間後に到着した弾薬補給艦より徹甲弾148発高性能弾1,000発の補給を受け,さらに艦隊の他艦にも補給は行われていて,旧来の研究でも砲弾について述べた文献では日本艦隊の圧勝を予測しているものはない

ないのではあるが,スリガオ沖で西村艦隊が壊滅と引き替えに砲弾300発,同じ方角から続いて突入するはずだった志摩艦隊を撤退させずに玉砕でもうひと消耗,このあと栗田艦隊の突入で圧勝は言い過ぎだが勝機は掴めなくもない,西村艦隊や志摩艦隊とは主力部隊らしく艦船の戦闘力に違いもあり,それに念を入れての弾数をその身で受けて削る作戦,これは旅順要塞を弾切れするまで攻める人命の山で受けきった乃木第3軍みたいなやり方も仄かに見えていたみたい

まずは負けの美学と神さまが描いた作戦の狙いから

No.123

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No.123
3.レイテ沖海戦(中)
ただし弾の足りない自覚があったアメリカ側で巡洋艦は50斉射は可能で戦艦は130斉射は出来たらしく,5インチ砲弾は定数の20パーセントしかなかった駆逐艦も大多数はまだ5から10本は魚雷を残していた,かたや日本の方は途中で武蔵はやられたがまだ大和が残っているので,46cm砲で撃ち合っても貫通しない装甲厚を振りかざして突入したら戦艦数の差では敵は勝てない計算もあった,

結果は戦艦ビスマルク撃沈後からはベルリン陥落まで残っている事に意義をおき出港すらしなかったドイツ海軍みたく,戦艦対決の決戦を避けて日米どちらも強いままにしておく神さまの都合を優先したのか,陸軍航空隊の実際は戦果ゼロだった誤報で意気あがり無謀に出撃の,しまった(←?)な沖縄戦での沈没まで同じ理由で温存される事になる史上有名な「粟田ターン」により海戦は終結をしています

タフィ3を追いかけ回して逃げられたサマール沖海戦でも分かるが,護衛空母相手の砲戦はそれでも逃げながら発進した艦載機を躱しながらで難しそう,これはレイテ湾突入後の砲戦主体の敵部隊とは別に苦労しそうな要素だが,弾のない水上艦と航空機ならシブヤンから栗田艦隊は慣れてはいて,砲撃する時間の粘りは見せれるはず,その為やはりアメリカには正規空母がまだ18いて,全滅確実でも補助艦艇1500隻をどれだけ焼き払えたか,弾のない水上艦を砲戦で仕留めれたか,敵戦艦の数の差をものともしないその為の設計な大和1隻もあり証明したかったとの声は常にありそうです

そして何故かレイテ湾に突入しなかった謎の「栗田ターン」の原因は,作戦の根回しで事前に輸送船団より空母部隊を狙うとの約束があり,その通り突入寸前に付近に敵空母を発見の誤報が入ったから其方を潰しに行ったとも,戦略目標の敵輸送船団目前でそれを狙うチャンスを放棄するとは,余りに連続で航空機に狙われて腹が立っていたのかも知れません,まだまだ不明な点も多いそうですが,これも名誉の為に

弾数以外の要素や意義も考えるとこんな感じになります

No.124

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No.124
3.レイテ沖海戦(下)
さて弾数の話を整理整頓して鎮魂と慰霊の足しに出来ないかと考えましたが,先人に華を持たせるのなら
シブヤン海海戦（栗田艦隊空襲5回の中ただ進軍のみをする）
スリガオ海峡海戦（西村艦隊敵地突入後壊滅）
エンガノ岬沖海戦（小沢艦隊囮を果たす）
サマール沖海戦（護衛空母を追いかけまわす）
といった四つの海戦の他に,基地航空部隊による交戦も頻繁に行われていて

艦船は最後の戦いらしくサンドバッグでの粘りしか大多数は見せれないなか,100機出撃させた主力を全滅させられた基地航空隊から少数で奇襲した別働隊の彗星9機が軽空母を1隻沈め,やはり基地からの初めて編成された神風特攻隊は,護衛空母に迫った1機が被弾後でも執念で目標を替えて別の護衛空母に突入し,飛行甲板を貫通して内部で爆発し誘爆と大火災を発生させ沈没させる,この日の攻撃により護衛空母1隻を撃沈し3隻を撃破したりもしています,神風特攻隊のデビュー相手タフィ1は護衛空6隻編成ならば,その中の4隻に損傷を与え艦隊1コ丸々を追い払えていた計算になります

虎の子の空母を囮で沈めさせてまで突入させようと進む戦艦部隊の栗田艦隊がサン・ナルベルナジノ海峡に達したと聞くと,固唾をのんで海戦の経緯を見守っていたマッカーサー司令部には絶望感が蔓延したという,マッカーサーの幕僚の1人であった先任海軍参謀は「我々は弾丸も撃ち尽くしたも同然な状態にあり、魚雷もつかってしまい、燃料の残りは少なく、状況は絶望的である」と当日の日記に記しているほど,航空支援ゼロでの艦船突入作戦に相手の状況は切羽詰まってもいた

しかも潮目が去った栗田ターン翌日にも関わらず10月26日に四式戦闘機｢疾風｣が11機で出撃し,海軍艦載機に加えて多数のP-38も駐機していたタクロバン飛行場を攻撃し,搭載していた新型の「タ弾」も威力を発揮してアメリカ軍機約100機を地上で撃破して士気を上げた第4航空軍の例もあり,

栗田艦隊は反転しマッカーサーの危機は去っていたのに「アメリカ軍部隊をレイテの海岸から追い落とそうという日本軍の決意は、実際に成功の一歩手前までいった」,「豊田提督が立てた計画は、みごとな着想に基づいたすばらしく大きい規模のものだった」と戦後に評したていたりもするほど,結果の彼我の損失の差からは分からない重圧は与えて,楽には勝たせていない戦いでもあったみたいです

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🎌昭和時代(1944～1945)
No.
•敵前逃亡扱い第四航空軍司令部も供養する

100隻近く被弾する,この被害を分からなくさせるためにアメリカはどんどん進軍したらしく,この辺りは武道でなく格闘技の西洋の良さでもあるのですが,予想外の被害にアメリカも気が立ってたみたく無理な進軍で誤魔化したほど,なので上陸間近になりカミが抜けて錯乱するほど敵も迫力を出していた,台湾に行ったあとは憑き物落ちたみたくになったのもその為か

ガソリンですら血の一滴とケチる中の,当時では常識外なパイロットや航空機の使い捨ては,血気盛んに鼓舞して出撃させて戦果をあげるも部下を投げ棄てる憔悴も酷く,その責任から山奥に退避すると主張する陸軍の意向を無視して,水際で自らも戦死するとの気迫で陸戦隊を勝手に集めてすらいたみたいです,しかし陸軍主力が山に籠もると米軍の怒りがモロに集中して,いきなりカミが抜けたのか錯乱してフィリピンから台湾まで無断で撤退した

敢闘を台無しにしたとの最後に失敗した司令官一個人としての評価は覆らないのですが,暴力団山口組総本部の裏山と同じ名前をつけた重巡洋艦摩耶に,実は先にドーントレスに体当たりされて戦線離脱しキレて思いついた
任侠の神さま？を自らの事を考えずに逃がして運んだのかも知れません
武人の神さまならば戦地散らして華にもしそうですが
この辺りはさすがに戦闘専門との違いもあったりしそうでもあります,バンブーさんに近い雑なしまい方とはいえ,この後米軍を苦戦させた神さまと人間のコンビは劣勢のなか,無茶な働きで相手を恐れさせていたりもします

No.125

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 23
No.125
なぜ必ずアメリカ人が日本人の横に立つようになったか(一)

•悲劇のタラワ
アメリカ軍が行った近代戦史上初の正面からの水陸両用強襲作戦と言われている,4800の根拠地隊という基地などの地上勤務の人員から選抜された海軍陸戦隊はほとんど最後の1兵まで戦った,水陸両用車両のほぼ全てが被弾し上陸第一陣5000人が3分の1戦闘不能に,コンクリートすら無いが丸太で壁をつくりその間を土と石で満たすトーチカなどで効果的に戦った,米軍戦車榴弾の信管が鋭敏なのを逆手にとれた模様,結局数の差で押されたが日本軍水際防御部隊の貴重な健闘例に,米軍は35000投入し10%の戦死1000戦傷2200の損害を出している,彼方は「海兵」で此方は「水兵」,この辺りもミリタリーのプロならば考える事もあるのではとも

普通は上陸成功ならば被弾なしで浜まで到達しているものだが,艦砲射撃から爆撃から制海権も制空権もあちらの中で,上陸してくる車輌ならば水兵の根拠地隊で全て命中させれているので

No.126

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 24
No.126
なぜ必ずアメリカ人が日本人の横に立つようになったか(二)

•ペリリュー島_(3日で終わる作戦の予定を1か月半かけさせアメリカ海兵隊最強の第一海兵師団は壊滅したほどの敢闘を日本守備隊はみせた,死は確実な戦局,日本人が好きで共に戦うとしつこく志願するパラオ人を「土人呼ばわりまでして」ワザと突き放して死なないように残した,指揮官の覚悟は堅く普通部隊は3割戦死で軍事学的には終了だが完全燃焼の籠城戦で,日本人の生き残りは37人しかいなかったという…;昭和時代)

※拡充用保存メモ
a.海軍さんの水兵でなく陸での白兵戦が任務の陸軍が籠もるとここまでになる
b.陸軍中川司令官のもと関東軍方面の精鋭部隊が投入されて陣地を構築し待ち構えた
c.塹壕戦ばりの弾を使わない銃剣と手榴弾での夜間斬り込みで多大な被害を与えている
d.賛否はあるがパラオ本島からの援軍で士気をあげる「漢の話」も
e.「海空で圧倒的優勢であり莫大な量の艦砲射撃やナパーム弾を含む爆撃と4倍にもなる兵力差であったにも拘わらず､日本兵1名の戦死ごとにアメリカ兵1名の死傷と1,589発の重火器および小火器の弾薬を要した」とアメリカでは日本兵の勇猛さを評された。
f.和製フロッグマンが戦い終わった後も筏(←!)で隣の島から弾もないのに斬り込みを繰り返していたりもする

No.127

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 25
No.127
なぜ必ずアメリカ人が日本人の横に立つようになったか(三)

•サイパン島
九七式中戦車11輌と九五式軽戦車3輌が上陸してきたアメリカ軍海兵隊に応戦している
まだM4中戦車が揚陸未済うちに
装甲の薄いアムタンクとの戦車戦となったがこれを撃破して
海兵隊の幕僚が搭乗していたアムトラックも破壊している
アメリカ海兵隊の連隊指揮所まで突入する活躍を見せたが艦砲射撃も含めたアメリカ軍の反撃で全滅している

No.128

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 26
No.128
なぜ必ずアメリカ人が日本人の横に立つようになったか(四)

•硫黄島_(死者と負傷者を足した人数は実は米軍の方が被害甚大,死者だけで見ると案外負け戦だがアメリカの負傷者は回復したか？そうならば対等以上の戦果は出せていた;昭和時代)

中戦車11輌と軽戦車12輌を装備する戦車第26連隊を機動兵力として運用することを計画したものの熟慮の結果待伏攻撃に使う
移動トーチカとしては事前に構築した複数の戦車壕に車体をダグインさせ運用し
地中に埋める固定トーチカとともに上空や地上からわからないよう巧みに隠蔽擬装
丸万集落周辺で防御陣地を構築して米軍と激戦を交えた
同陣地はのちに第9海兵連隊の大隊長の名前から取り「クッシュマンズ・ポケット」と呼ばれ忌み嫌われた

防御陣地へ突入しての激戦になるが戦車第26連隊に「包囲されて」大損害を被りアメリカは全滅の危機に陥る
兵員数の差も歴然のなか興味ありますが
しかし実際には至近距離での戦車戦を行っていたという目撃証言も残されており真相は不明である

No.129

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 27
No.129
本土決戦の前に休息としての話題を（一）
•他の異名は「鋭」「強」「尚武」「秀」「剛」などなのに
第七方面軍 / 岡集団（シンガポール）3軍4師団
近衛第2師団も麾下にいる実に神道っぽい部隊といえば言える
もちろん戦時中の厳しい環境ですから名前くらいのものなのですが
ビルマに「森（音読のシンで神と読み換える）」もいましたが
この2つくらい

朝鮮で要塞や防御力を連想させる「築」を使うあたり
日本軍は終戦間際でも被支配民族に優しかったり
タイの部隊に「義」もその思い入れが伝わり
沖縄戦の激闘は世界的に有名になりましたが
司令部は台湾にあって「湾」って何かな？
大陸を始め向こうの名字には王=ワンさんも多くそこに音を重ねてもいるかも
今でも親日国なほど統治も上手くいっていたので
台湾には上陸させずに楽をしてもらう代わりに中華系の神仙から借りて
本土決戦の第一戦は日本の武神たちはサボってたのかも知れません

あとは九州の「睦」くらい戦闘力を連想せせないのは
朝鮮を突破された後に女かます予定だったとか

「睦」「岡」は1月の睦月と岡（音読のコウは甲乙丙の1番目に読み換える）でもありますが
岡山県と言えば竹内さん
バンブー一族は駆逐艦だけでなくこういう戦場には必ず出張ってきています

「オカってなんすか？」と下っ端はすぐにブーたれるが
「（意外に）強ぇ」「強いっすよ」と

No.130

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🎌昭和時代(1944～1945)
No.
本土決戦の前に休息としての話題を

•メリハリは相変わらずだった
松竹梅で勝てるか
駆逐艦がそうだったのですが

海防艦か水雷艇になると
ハトとかシギとか名前にしている
小さな艦名をワザと弱くみせてサボって戦艦や空母にリソース集めたか
弱い動植物名で敵の大物食いを狙ったのか

海防艦というものは基本的に敵に遭遇したら負けて沈められる
自軍の主力艦艇を倒した相手が巡洋艦や駆逐艦でやって来るのだから

だからと言って「受け」扱いで小鳥にやらせているのではなく
日本が勝っている間は
本土に残って近海を警備したり
主力艦艇の前線との中間の海域に空白地帯を埋めるために進出したり
この状態でも任務で敵に出会う事もなく
たまに見かけても他の戦闘力ある艦艇や航空機がそれを撃退する
勝っている戦局ならば実はハトやサギで問題なかったりする
それでいて戦場の一任務をしっかり任されて働くことで小鳥たちはかなり強くもなる

お社で使いたくて神さまが鍛えていたのかな？
そういう意見もあるみたいです

鳥の名前の水雷艇
隼型水雷艇と白鷹1896～ 15隻
千鳥型水雷艇1931～ 4隻
鴻型水雷艇1937～ 8隻


※本文の役割はまた別の艦種になるみたいです
海防艦だと船団護衛任務の砲艦=コルベット扱いで
水雷艇だと艦隊決戦用向けた排水量制限のなか二等駆逐艦を水増しする為のもの
なので敵のいない海域の警備になると改造商船が妥当かなとはリソース配分から言われてもいますが,哨戒機で済ませてしまうのと,実際の戦史では艦の種類ではなくかき集めた旧式艦を色々と,海域を埋めるために配置して同じ任務に当てていた,二等駆逐艦にやらせるならば水雷艇で間違ってはいないとも,この辺りはまた整理整頓して書き直そうかとも思っています

No.131

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🎌昭和時代(1944～1945)
No.
本土決戦の前に休息としての話題を

•VT信管 対 操船の腕
ついでにミッドウェー海戦のWikipedia説明でも,空母vs空母は西部劇のガンマン同士の決闘みたく,お互い向き合って先に1発撃ったら相手がパタッと倒れる様なではなく,3隻同時に失うアメリカ艦載機到着までにも,前日の島への攻撃時点から,何回も何回も南雲機動部隊は反撃の爆弾も魚雷も落とされて,無傷で躱しきっている,一太刀で決まる斬り合いと言うより格闘技みたいな打ち合いなので,やはり路上での個人の強さと違い,軍人という集団の強さはスタミナとタフさを忘れてはいけません,

われわれはマリアナ沖あたりからのVT信管で敵を沈める効率が味方機の多い被害の割に悪くなって困っていたが,アメリカはアメリカで日本海軍艦艇の操艦により命中していない,「下手くそ」とは勝って余裕なアメリカ市民側から発言が飛び出していたりする,躱せるのか？という疑問とVT信管いらねーのかという疑問と,気合いで国力差技術差を縮めて敵主力艦ゼロまで追い込める,日本のチカラとは見事なものではあったのです


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No.
•近接信管は無くても時限発火で連続的に散弾は撒いている

二十八連装噴進砲
試製であり正式採用された兵器ではなかった。そのため正しい名称は『試製十二糎二十八聯装噴進砲』という。

四式焼霰（しょうさん）弾（ロケット式焼霰弾、通称ロサ弾）を発射する多連装ロケット砲である。
ロサ弾はロケット弾の一種で着火すると1.1秒燃焼し飛翔,5.5秒後(1,050m）もしくは8秒後（1,500mか1,700m）に爆発し,周囲に60個の焼霰弾子をまき散らすものである
マリアナ沖海戦の戦訓により急遽発射台が製作されて正式採用された,12cmロサ弾28本を装填する架台には25mm3連装機銃の架台を流用,また射撃指揮装置も九五式機銃射撃指揮装置をそのまま使用した,砲員は防炎服に身を包み砲の発射に際しては発射台より待避する必要があった,そのため1度発射すると発射炎の高熱が残る中の再装填に2分から4分ほど時間が掛かるという,対空砲として致命的な問題もあった,さらに乗組員の回想では一斉に発射すると高熱で砲身が変形して使えなくなってしまうため,隣り合わない砲で2発くらいずつしか射撃できなかったとされている

高射砲の弾が破片をまき散らすように
それを28連射する
ロシアのカチューシャがこんな所に
日本兵は腕に頼って
アメリカ軍は近接信管に活路を見いだした
命中率とは違う発想の1080の弾幕で撃墜を狙った
ただし2回は使えない
上手く当てたら歩兵が部隊ごと消える現代アメリカの散弾地雷クレイモアみたいなものか

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🎌昭和時代(1944～1945)
No.
本土決戦の前に休息としての話題を

•呑龍や飛龍など愛称すらない地味な九七式重爆撃機だが…
大日本帝国陸軍の重爆撃機,1937年に制式採用され
日中戦争中後期
ノモンハン事件
太平洋戦争初中期までにおける
帝国陸軍の主力重爆として活躍した,緒戦の南方作戦各戦線では航空撃滅戦や要地爆撃に参加し,同世代の海軍九六式陸上攻撃機と比べて爆弾倉 / 爆弾倉扉・機首風防 / 機首銃座・防弾装備を備えるなど,より近代的かつ本格的な日本初の爆撃機である

多少の問題点を含みつつも日本初の近代的な爆撃機としては成功作たる傑作機であり,実戦部隊からの評判や信頼性も高く,本来の重爆撃機の任務とは別に,海軍の九六式陸攻ともども重慶爆撃の戦略爆撃にも使用されている

次の呑龍さんは1940年から仕事を始めて,今の通常戦争中も待機して睨みを据える核武装している部隊みたく,満州に張りつけで開戦以前からの日本伝統の重爆本来の任務を続行していた,この辺りは同じ戦略的な仕事をアメリカにしていて戦線へと投入された伊号潜水艦より,通常の部隊と役割分担と待機の仕方が一機種まるまると徹底していたのですが,一つ前の世代になるこの型は,アメリカの物量と対するためにその対ソ連邦専門から様々な戦線へと派遣されている,

アメリカと開戦してソ連邦と中立だから伊号潜水艦が戦場へ行って重爆撃機はこうなって
もしソ連邦と開戦してアメリカと中立だったなら重爆部隊は全機出撃で伊号潜水艦が待機していたのかなとも

1943年夏以降からは旧式化のため夜間爆撃や次第に後方任務に回されるようになったが,人員や物資の輸送連絡哨戒グライダーの曳航などの任務で終戦まで全戦線に従軍した


•九七式重爆撃機は開戦時からマッカーサーとも戦った機体
ただしこの時点で最新鋭機ではなくなってもいて日中戦争からの連戦部隊という位置づけ,重爆撃機は対ソ連邦専門と言いながら実は部隊も専門の機体もアメリカ戦の前年にようやく整備出来ていたりもする,ここから外せる一世代前の機種なぶん戦場経験と練度の高さでアメリカ総司令官と勝負した
在フィリピンのアメリカ極東陸軍を相手とするフィリピン攻略戦では
飛行第14戦隊の九七式重爆17機が開戦日である1941年12月8日午前4時半（日本時間5時半）頃に台湾を出撃
ルソン島バギオへの爆撃行成功（全機帰還・損害無）を筆頭に
以降1942年の第二次バターン半島戦とコレヒドール島戦においては重爆・軽爆の大規模集中運用がなされ
地上の集成重砲兵部隊郡である第1砲兵隊とともに勝利に貢献している

•2年経って転用された任務での対潜機としての撃沈王を？
対潜哨戒機として二型乙を使用していた第14戦隊はニューギニア戦線において,呉海軍航空隊で対潜戦講習を受けた冨永武大尉が1944年3月10日・4月25日・4月27日にそれぞれ敵潜水艦1隻を撃沈する戦果を挙げている,計3隻の実戦果はアメリカ側からは不明だが,なお冨永機には潜水艦を模った「撃沈マーク」が描かれた

•1944年だと旧式化してる機体に鞭打って逆に爆弾を落とし返しに行っている
夏にインド中国方面からのB-29による日本本土への爆撃が開始されると,第5航空軍指揮下の飛行第60戦隊が本機を使用して軽爆部隊とともに成都方面のB-29の中継基地に対する夜間爆撃を実施した
またサイパン島の失陥により日本本土各地へのB-29の襲来が本格化すると,浜松教導飛行師団にて編成された第2独立飛行隊が,本機をもって1944年11月2日4日6日と12月7日に浜松陸軍飛行場を出撃,硫黄島を経由してB-29の拠点であるサイパン島およびテニアン島のアメリカ陸軍航空軍飛行場を,タ弾により夜間奇襲爆撃し戦果を挙げている,
この活躍によって第2独立飛行隊は防衛総司令官東久邇宮稔彦王名の部隊感状を拝受
さらに功績は昭和天皇の上聞に達し飛行隊長新海希典陸軍少佐は個人拝謁の栄誉を受けた

調べてみたら皆無では無さそうですが
バトルオブブリテンの時に英軍機が欧州大陸に爆撃し返しに行くようなもの
ドイツ軍もロケット兵器が有名ですが戦局終盤に制空権取られて戦略爆撃されるなか事例はあるのでは
自身の経験から任務の厳しさと隊員の気概は分かるのではと,圧倒的な戦力差を手前で迎撃して敢闘していた高射砲塔やゼロ戦のカミカゼよりも奥に撃ち込む,勝ちは目前だと自領内に寄せてくるよりも戦闘機も爆撃機も沢山待ち構えているのに,数多いる日本軍将兵のなか極少数の謁見を許された理由もここにありそうです

•最後年の1945になると爆撃ではなく着陸斬り込みとかもしている
5月24日には沖縄戦を経てアメリカ軍の占領下になった沖縄の北飛行場（読宮飛行場）
に挺進し破壊活動を行なった義号作戦にて
義烈空挺隊の空輸強襲に用いられたのは
第3独立飛行隊所属の二型（キ21-II）改造輸送機であった
本作戦で部隊4号機が挺進に成功し搭乗隊員らが戦果を残している

こうして見るとかなり重爆撃機として以外にも特に色々こなした,B-29みたくエンジンが4つもないので,わが国には「無い」とすら思い込まれている重爆なのですが,発見される=戦死という状態になってからも誰も知らない中で様々な激闘を,航空撃滅戦が出来なくなってからもしていたみたいです

No.132

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 29
No.132
•沖縄戦
_(島の形が変ったと言われた程の米軍の艦砲射撃の後,ノリノリの上陸ファーストアタックを日本兵100人で8回撃退した,意気上がる敵精鋭の突撃を撥ね付けて初戦に相手の死体の山を築く,一木支隊の仇討ちにはなったか,浦添の攻防は弾切れさえなければ？,中盤での一斉反攻で無意味に手兵を失ったと守備隊司令官牛島の評価は世間ではイマイチだが,この沖縄戦でアメリカ軍総司令官を戦死させてもいる,欧州戦線含めたWW2でのアメリカ陸将では唯一なのでは,もしそうなら見事なものでこの場を借りて牛島司令官の名誉回復にとも;昭和時代)

※拡充用保存メモ
•弾薬と人員の物量差
使用された航空機や艦船からの爆弾砲弾の数は連合国軍側だけで271万6691発,このほか陸上兵器では砲弾6万18発と手榴弾39万2304発・ロケット弾2万359発・機関銃弾3000万発弱が発射された,一人につき弾丸が1500必要だったペリリューから更に大量に用意されている
攻撃初日に投入された陸戦兵力は182,000名であり,これは史上最大の作戦といわれたノルマンディー上陸作戦のD-デイに投入された兵力を75,000名も上回っている
アメリカ軍側は死者行方不明者20,195人となったが,これは西部戦線最大の激戦の1つであるバルジの戦いの戦死者最大約19,000人を上回る,戦傷者最大55,162と戦闘外傷病者26,211を加えた人的損失は,実に投入兵力の39％という高水準に達した
そのためハリー・S・トルーマン大統領らアメリカの戦争指導者たちは大きな衝撃を受けている,日本本土上陸作戦での損害予想も400万人とされ占領より講和を決断した要因ともなった

•拾っておいたエピソード
1.弾が届かない神山島のロングトム24門を人類最初の水上手段袴舟で50人が斬り込み3日沈黙させる
2.鹿児島の航空艦隊が空母16隻と交戦し壊滅したが3隻撃破(相手は護衛空母込みの数か？)
3.あらゆる地獄を4日間に詰め込んだ前田高地
4.この航空機の差のなかアメリカ軍の使用空港に着陸し破壊活動もしている
5.砲火の物量に何も出来ない印象あるが反斜面陣地とまな板作戦で現代でも使えそうなほど効果的に応戦している

•シュガーローフの戦闘で日本軍の狙撃兵が海兵隊に多大な出血を強いている
特に将校の死傷率が高く3名の大隊長が戦死し11名の中隊長が死傷するなど死傷率は70%にも及んだ,着任15分で戦死して名前を部下が覚える暇もないケースすら

•ティーガーもパンターもいないのに
首里戦線の2ヵ月弱の戦闘でも,あれほど戦車の開発が遅れて批判も言われているなか歩兵装備のみで,欧州でも同じように活躍しているM4中戦車だけで陸軍221輌海兵隊51輌が撃破されている,これは沖縄戦に投入されたアメリカ軍戦車の57%にも上る

No.133

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 30
No.133
カミカゼによるもう一つの沖縄戦(上)

•科学的には疑問視もされていたほど
B29が10000mから爆撃していたが都市全体にすら命中なく苛立った次の着任者,カーチス=ルメイ将軍が3000mに爆撃高度を下げろと部下に命じたエピソードを文庫で読んだ際に,著者の嗜好からか特攻機には疑問を呈していてその体当たりは急降下爆撃より威力がかなり落ちるとの指摘もしていた,爆弾の破壊力は炸薬量の他に目標突入時の速度もかけ算されるのですがゼロ戦の水平飛行だとそれが足りないらしい,だからこそ急降下爆撃機という戦争に興味のない人には考えつもかない攻撃方法専門の機体を,当時各国は技術者をかき集めて作っていたのですが,以外に沈めていたりする不思議さがこのカミカゼにはあったりします,

ただ科学的統計的な計算だけだと1500発も小銃を撃たねば日本兵は1人死ななかった事実は説明出来なくなる,戦場でのヒューマンファクターの大切さと日本がそれを得意としている事は誇りでもありますが,この手の破壊力はばらつきも酷く弱い時はとことん弱い事もあったりして,戦場での部下の発奮を求める事とは別にこれに頼っては指揮官や参謀は務まらない面もあったりする,それでも現代から見て特に人命を粗末に使ったことへの鎮魂と慰霊の為に,気概で科学以上の破壊力を示した戦いだったと華を持たせておこうかと,まず始めにこれをメモしておきます

•vsイギリスでは…
セイロン沖コロンボ沖の敵討ちを目指して
英国はキングジョージ5世級戦艦2隻
イラストリアス級およびインプラカブル級空母4隻
巡洋艦5隻駆逐艦15隻の強力な機動部隊を沖縄戦に派遣したが
増派されたものを含む5隻すべての空母が特攻機で損傷を受けている,日本やアメリカの木製の飛行甲板とは違う戦艦並みの鋼鉄製はさすがの防御力だった

No.134

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No.134
カミカゼによるもう一つの沖縄戦(下)
vsアメリカでは…
•マリアナ沖と条件は同じだが即席訓練は無意味か
沖縄攻略の為の統合遠征部隊は艦船1213隻と支援艦載機564機で編成され
これを第58任務部隊の高速空母部隊82隻艦載機919機と
イギリス太平洋艦隊22隻艦載機244機が支援していたのに
菊水1号作戦を例にあげると40機しか直掩戦闘機がいないなか,もはや真っ直ぐ飛べれば上等なほど低い練度355機の特攻機の内200機までに沖縄周辺海域への突入を許して,正規空母ハンコック戦艦メリーランド大破などの34隻が撃沈破されている

マリアナ沖での航空隊は1943年の一年間かけて必死に数を養成した部隊,かたや沖縄戦では恐怖で訓練修了まで保たない兵員には麻薬を使わせてでも間に合わせた練度の低さ,なのにマリアナでは七面鳥打ちにされ沖縄戦では畏怖の対象となる,これはアメリカ側にも当てはまり南方で勝てていた南雲機動部隊が,正式な米領のミッドウェーに行ったら作戦や用兵のミスも併発して惨敗をした,どの国どの勢力も自陣では力を発揮し易い証左だが,日本には「内身」があり更にそれは顕著になって練度すらナシでやっていたりします

•陸軍の航空総攻撃も含めた総括としては
アメリカ海軍が沖縄戦で特攻により受けた損害は甚大であり
公式記録上アメリカ海軍の損害は艦船沈没36隻損傷368隻
艦上での戦死者は4,907名負傷者4,824名と大きなものとなったが
その大部分は特攻による損害でアメリカ海軍史上単一の作戦で受けた損害としては最悪のもの,アメリカも研究はしていてレーダーピケット艦による輪形陣を敷く,戦場の重圧下で練度の低いパイロットは最初に見つけたフネに突っ込む傾向がどうしてもあった,なので空母には届かず輸送船や小さな艦艇ばかりしか狙えていない印象もあるが,一部慣れていた搭乗員を混ぜていたのか旗艦には意外にしっかり突撃もしていて,参加したうちの3つの艦隊旗艦が1つの作戦で敵の攻撃により2回も変更になる異例さもあった

No.135

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 31
No.135
•愛媛の歩兵第22連隊
明治時代から続く伝統ある日本陸軍の部隊の一つ,太平洋戦争でも前線で戦い沖縄戦にも投入される,負け確実の物量の差のなか奮戦し琉球大学の東と西の丘陵に夜間斬り込みまで行うほど,ただしアメリカ軍は最新鋭装備として暗視装置を保有していて抜刀隊は撃退されたが,なぜかルーズベルト大統領がその日に急逝してもいる,陸軍富山流の軍刀で斬り込みしたのかなとも,

軍刀というものは鋳鉄製の日本刀で定義としては中国や朝鮮の鋳鉄ではなく鍛鉄なのが日本刀,だから模造刀にも分類されがちですが,旧軍のあつらえであの時代に作ったものは「模造刀」ではなく「軍刀」として,それなりに迎えれる戦果？にはなったのでは,もしそうなら愛媛の人も佩刀の優劣での恥ではなく刀の切れ味だけでない「かいな力」を自慢できる,軍刀のコレクターと浮世絵みたいな現代作家の少数生産の機運はまた盛り上がりそうですが,

そんな偉そうな解説加えなくても沖縄での銃砲の実戦は続き,最期の指令部のある真栄里にて,ほとんど敵に制圧された感のある米軍側から降伏勧告の親書を送られた翌日かその次の日に
アメリカ海兵隊第22連隊長を狙撃し討ち取りさらに
1時間後に沖縄攻略司令官の中将を戦死させる
陸軍第96師団の准将も数日後戦死させるも
そのまま米軍は沖縄占領を宣言する,沖縄での一斉反攻ではなく玉砕の間際に攻め込まれた日本側の指令部陣地で3人もの将官を首級に挙げている,アメリカが油断したのか日本が意地を見せたのか

部隊の最期は潔く全員で敵に突撃しそのまま撃ち殺されるバンザイアタックの伝統が当時の日本軍で習慣になっていて,しかも数日前の大本営への決別電文を見ても奇襲ではあるが講和の話し合いを偽った仕物ではないのではとも,数日後にまたアメリカ将官を戦死させていて騙し討ちなら2度目は出来ないはず,沖縄攻略司令官が最終段階と判断して陣頭指揮をとり親書を送るほど優勢で,なのに実は9000人もまだ潜伏していた「穴熊」とも言われる,最後の最後での相打ち狙い,騙し討ちでなく伏兵でしてみせましたか,その後に部隊は壊滅し牛島司令官もこの地で自決し眠っています

No.136

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 32
No.136
•守城戦なのに意味もなく反攻して戦力を失う癖にも神さまが…

特に沖縄での一斉総反攻などは下の下策として,牛島司令官の評価に戦後の常識として張り付いているのですが,一部の例外を除いて,沖縄までの南方ではたいてい日本軍守備隊はこれをやらかしている,バンザイアタックよりも前の段階での話なので,この後も人数減ってかえって苦労をしながら,最後の一兵まで激闘を繰り広げるのですが,神さまの立場からみたら一息つけてかなり楽になるみたい,おそらく各戦場での日本の指揮官も同じだったのではと

お偉方の気分の問題か？とはまた別の角度から非難も沸き起こるのですが,知るのは神さまや指揮官のみでも,ここが楽になれば隊全体がリフレッシュされてまた戦えるようになる,ただし人数は一気に減るので賛否両論なのは確か,指揮官でなく神さまが求めたならば,ワザと味方に犠牲を出してパワーを上げたり回復させたりすらしてそう,すると残りはまた戦える
「戦力の逐次投入」に加えて
「数的劣勢下における陣地防衛戦での一部主力突入による反転攻勢」など
軍事学的にはやってはいけない事の一番星たちであるが,神さまは真似されるのが大嫌いで,これで戦えと無理難題しか日本人に要求しない,それを国家の存亡かかる自分より強いアメリカとの戦争でもやっていた

ソロモンなどでの戦略的には守る日本軍の戦術的には攻勢だったのとは違う,此方は物資と食料が無いので,短期間での一度きりの戦闘しか出来ないだろうという現場の暗黙の判断によるもので,それで防衛をしろと言われたら打って出て仕掛けるしかなかった,それとは別でこの後も陣地には篭もり続けるので,不用意な突入は自軍の損耗になって彼我の戦力差から見てかなり痛かったりもするが,弾も食料もない環境には押し込められてなってくるので,攻め込む要素と一部味方を埋めてパワーを回復させる事も必要だったのかも,ただし人数が減るぶん敵の攻略日数も早くなるので,戦略的には沖縄戦など本土防衛の外側で試していたフシも,神さまは反攻すらしない徹底した本当の守城戦はまだ後にとっておいているはずで

しかも実はその頃には仏さまか人間かに押しつけて,神さまは民間に下野してウロウロしている事の方が多い,この方が政府や王権としてギロチンにかけられ死ぬ事もないので,とはいえその段階までの陣地戦でも味方の犠牲で楽をしつつ,しんどい籠城を何回でもこなそうと繰り返していたみたいです
「籠もりきれずに出てくる日本人は陣地戦に必要なこらえ性が無かったとの」
バンザイアタックと共に良くない事例として語られてもいるので,使った弾薬量やアメリカ軍の損耗を見ても分かるように,現代でやる事の是非は別として,そうではないんだよとの説明になったらいいなとも思います

No.137

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 33
No.137
•鉄血勤皇隊とひめゆりに戦の強さではない追悼を

あらかじめ民間人の投降手順は命令で決めておく,沖縄戦にしても戦場として想定されない地域は,守備側の部隊配置がなかったり,守るのに適していない地域だったりで,幾つもあるものなので,あらかじめここに民間人を集めてしまう,そして戦闘が続き玉砕で少しでも相手を手こずらせる段階になったら,白旗掲げた使者をアメリカ側に送る,民間人の避難地帯がある位置と,管理している主に警察部隊との連絡の取り方と,そこへ行って民間人は日本の管理から引き継いで保護して欲しい旨と,それとは別で我々は最期まで戦い抜く意志だと,話し合いが完了したらまたそれを部隊に伝えに帰らしてもらう,あとは美しいが悲惨で少し哀しい国のための戦場の物語を軍人のみで完遂する

少年兵とひめゆり部隊は使わない,子どもは殺し殺されるの戦場では必ず怯み大人に譲る,訓練まではしてよいが
「君たちの仕事は生き残って次の世代と未来を作ることだと」
本当に人員が欲しいならお年寄りを戦場に連れて行くように,少年兵の代わりに,そしてお婆さんをひめゆりの代わりに

これはパラオではやれていて,沖縄や日本本土の民間人にも適用する,志願兵でも子どもは使わない事,好みではないがこの世代には既に次の戦いが準備され待っているのだから,これで戦場での異様な苦戦に気が立ったアメリカ側が,先に互いの取り決めで接収した非戦闘員に残虐な行為は慎むはずで,やってはいけないことだが,最低限捕虜と負傷して動けない兵士にそれがされる位にとどまる

軍服を着て正規戦のルールは守ること,だからこそ日本は降伏の調印に昭和天皇がアメリカ戦艦まで訪れた際,天皇の人物像を「神々しい印象を持った」と向こうの司令官に厳粛に受け止められている,その一つの手順としての戦場に巻き込まない民間人の引き渡し,特に島嶼や地形で隔離されがちな守備部隊の指揮官ならこれを確実に相手に行ってから,最期の一兵まで激闘を続けて玉砕する,この方が相手は敬意を払うもの,太平洋戦争ではまだ現場の判断のみでしたが,国際的な交戦規定にして貰えたらとも

No.138

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 34
No.138
•防空部隊
B17は総生産数12677機でそのうち4688機をドイツ軍は撃墜した
一方の日本側はというとB-29は486機が撃墜され2707機を損傷させた,「第2次大戦後の生産を含む」この機体の12%に弾を当ててはいる
装甲薄いB-17なら撃墜3000といった所か,三式戦闘機飛燕が体当たりまで仕掛けた航空機での撃墜とどちらが多かったか,サイパン陥落後のB-29からは直掩の護衛機がつき日本の迎撃機が近づけなかったとも,

すると八八式七糎半高射砲の生産数が約2000門強であとは十一年式と十四年式がどれくらいあったか,日本軍艦艇の対空砲火が碌に当たらなかったのとはちょっと違いそう,弾数がフネよりはあっただろうがやはり戦局終盤では揃えれていないかも,ドイツではあまり話は聞かないが食料すら足らなかった日本の場合ではB-17相手の向こうより空襲1回で使う発射数が少なすぎたか？,砲門数も弾数ももう少しあったならとは考えられます


•久我山は爆弾落とし放題のB29すら飛行禁止区域に
•ドゥーリットル以降の首都を守る航空隊
調布市から出撃し飛燕で戦う第224戦隊は体当たり攻撃も
いまさら三式戦を使う理由は水冷式のエンジンという変わり種の気配で
近づくのを阻止していた

No.139

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 35
No.139
王族皇族たちの戦争

•予算が回らないなか海防艦を用意したのは天皇からのひと声
戦争準備の最中によくもと言われるが
北方領土の守備には敢えて駆逐艦より小さなものを新造して
駆逐艦のリソースを艦隊決戦に
なので流氷対策や
どんな寒冷時や荒天時にも甲板に出ずに艦の隅々まで移動可能にもした


•しかし相変わらずのトラブルを抱える神道なので
その現人神だった天皇の近衛師団は
仏領インドシナへの進駐にて
セレモニー的に花型の役割に担い海上から進出を任されたが
現場で方針の違いから護衛艦隊の怒りを買い内地に独断で帰投されて
上陸前に前線でカムラン湾に置き去りにされている


•原子爆弾の話だと朝鮮王朝の末裔が戦いを挑んでいる
ヒロシマの爆心地すぐそばを一人で馬で移動中に原爆の直撃を受けて戦死した
当時の階級は立派に大日本帝国陸軍の教育参謀として

それでも即死しないのは流石で
お付きの日本人が病院で看取るまで部下の気をつかっていたという

No.140

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 36
No.140
•フィリピンでは終戦日過ぎても激闘を(上)
マニラ陥落がこの日だと発表後もマレーの虎と呼ばれた陸軍大将ともども島々に潜伏していて,アメリカは面的な占領を実際には出来ていない,その後もインドネシアやインドシナ半島にも攻め込まず台湾も端折って無理して沖縄侵攻へと,戦略的には補給路と後詰めを前述の地域にいる残存の日本軍部隊に絶たれかねない拙速さだが,ソ連との戦後を見据えた戦いが既にアメリカ政治指導部の頭にあり,その沖縄戦でも手こずってソ連の対日参戦を警戒した時間との競争が急ぎになり結局原爆投下2発で講和に持ち込み日本本土への上陸作戦は諦めた,

この辺りはドイツやイタリアとはだいぶ事情は違って敗戦滅亡という最期まで内身は働いていてそれを許さなかった,だからフィリピンでも名セリフが「アイシャルリターン？…リターン？」になりかねない程,日本兵は1000人の隊が峠で2週間粘るなど補給がないどころか本国が降伏していても8月15日から一ヶ月ほどゴソゴソと好き勝手していた模様です

マレーの虎と言われて勇名を馳せそのままフィリピンを陥落させてマッカーサーを追い出した,その司令官が降伏後もひたすら戦いを続ける,話としては面白いが調べてみたら第14軍の司令官は本間雅晴中将で参謀長は前田正実中将,以同じ苗字が衝撃の場面にいた意外な事実を知ったのですが,山下vsマッカーサーではなく山下本間vsアメリカと考えたらやり方としては間違っていない

No.141

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No.141
•フィリピンでは終戦日過ぎても激闘を(下)
1944年あたりからマッカーサーは司令官として攻め返ってきているが,マニラ玉砕後もその山下将軍はフィリピンに潜伏して立てこもりゲリラ的に抵抗戦をしている,つまり総司令官はアメリカ軍を率いてサイパンや硫黄島や沖縄に攻め込んでいるが,性能は圧倒的だったのに大量の戦車を奪われたライバル(実際は本間中将の方でしたが)はまだフィリピンで活動している,

後背地を荒らして心理的形而上的に弱らせるには一番の人選,これを1945年8月15日の終戦まで本国からの補給すら無く続けた,華々しいのは初戦だけとか落ち目だなどとは言わず,落日の名将ではなくマッカーサーを最後まで物理ですらなしに足止めする
「本当は本間さんにやらせたかったのか？」「本間は直に負けるとマズいから内地で何かしていたはずだ」
日本の神さまはしっかりと働かせていたりもします

No.142

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 37
No.142
•バターン死の行進は前田のせいだとは言われたくはないので(上)
これも戦後から有名になった話なのですが,まずは舞台となった作戦の説明から始めると,フィリピン攻略では50日の予定を150日かけさせられて悔しい思いもしたのですが,やはり銀輪部隊はマレー作戦みたく自動車化の隊並みのスピードで進軍している,1941年12月8日の作戦開始から1月2日にマニラは攻略出来ていて,戦略的に目的は達成されたと判断される米軍のバターン半島撤退までは30日ほどか,マレーでの電撃戦が2月中旬終了なので実は早かったくらいで,あとはマッカーサーの食料や水が尽きるのを待つ手もあったみたいです

15万人の規模の米比軍に2個師団1旅団の3万5千人で挑む,うちアメリカ人は4万人なのでここの必要分しか用意されていなかった,それでマニラを陥落させたのですが,ここで指揮下から1個師団と航空部隊を転戦に抜き取ってからの,バターン半島への第一次攻略戦で評価されるのも気の毒ではある,残りの2万のうち旅団7000は占領地守備を目的としていた部隊であり,編成や装備は野戦師団に比べて著しく劣っていた上に,米側を2万5千と過小評価していたが実際はその3倍の兵力が展開していて,1万4000+7000で立て籠もる7万5000を襲う,

陣地への攻撃は相手の3倍兵員を用意する必要がある上に,ここで下手に消耗したら逆に攻勢かけられかねない兵員差でもあった,事実残りの指令部の手元にいる虎の子部隊は待機させていたが,攻撃中断後の状態はアメリカ側も弾薬と食料から動けはしないが人数差としては危ないとしか思えない,この辺りは戦術を担当した司令官や参謀だけでなく内地で用意する兵力を担当する戦略の方にも反省点はあったみたいです,

4月3日に第二次攻略戦を開始するまでの半島のアメリカと比しての手薄さはハンパなく,「気取られるな」との細かなコツコツした相変わらずのニッポンをしていたのではとも,そういえば本間中将は和歌の素養もあって戦地でもよく歌を作られていたとか,「弱くなるだろう」とも一部戦後ですら言われるものですが,他の努力も含めて事実は神のみぞ知る,分かる範囲で数字と事績としてはこうなっています

No.143

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No.143
•バターン死の行進は前田のせいだとは言われたくはないので(中)
とはいえマニラ市の占領に成功した後で,マニラ進駐にあたり将校800名をマニラホテルの前に集め,1時間に渡り「焼くな。犯すな。奪うな。」を徹底し,違反者は厳罰に処すると訓示を行った,そんな人道主義がしっかりとした本間将軍がやる事はないが,陸軍の戦車から始まる陸戦兵器の数々は有名になりましたが,当時の日本軍はロジスティクスや索敵などの他の弱点も戦後の評価としては散々,

だから自軍に食い物の米を運ぶのも「こんな感じ」,勝ち方が良すぎて捕虜が7万人と予想よりかなり多い事態に直面したら,運ぶだけのリソースでもパンクする,司令官の人柄から考えても酷く当たる事はなく,むしろ勝利の証として捕虜に丁寧に接して宣伝したがるはず,ただ現場に資材も判断のノウハウもなく結果は非難されがちな事実だけ残ってしまった,やれるだけの事はやったのではと,後送する手配も参謀の仕事ならば少しだけ名誉挽回の言い訳もこの場で

とはいえ世界中のミリタリーの諺に,
最強の軍隊はアメリカ人の将軍とドイツ人の参謀と日本人の兵隊
最弱の軍隊は中国人の将軍と日本人の参謀とイタリアの兵隊
というのがあって,日本国内であるあると頷かれるのも,この辺りのロジスティクスや索敵のイメージや,インパール作戦の無謀さや,マリアナ沖やレイテ沖での戦術面の評価などから来ているのではと,これらにも作家根性丸出しな光の当て方を鎮魂や慰霊として試してみたのですが

a.メリハリの妙に効いた部隊の運用から兵器のパラメータと
b.6割しか保有できず36%の勝率を覆す戦艦大和武蔵は隠し持ち
c.落下傘部隊でそもそも開戦した理由だった米国の禁輸を油田を占領して無効化し
d.米国本土へ潜水艦の艦砲射撃と搭載水上機の爆撃で日本軍が首都まで来ると騒がせて
e.空母決戦4回でアメリカ側の稼動艦は0隻になる衝撃を敵首脳部に与えたあと
f.日露戦争みたくここで講和をしようとした戦争の進め方

No.144

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No.144
•バターン死の行進は前田のせいだとは言われたくはないので(下)
特に1941年の無目的無軌道と言われる広がり方も,進軍しては占領していたドイツ軍とは違い,目的がアメリカ軍との講和ならば実はベストなやり方でもあって,占領すら端折って西と東は心理的形而上的に壁を作っておき,リソース差を埋めて南方の島々のみでの一騎打ちみたく持ち込んだ,だからインド沖まで行ってイギリス艦隊を壊滅させて動かなくしてしまう,事実インパール作戦までは殆ど戦闘の話は聞かず,これは機動部隊が敵の破壊でやったのですが,悪名高い辻参謀のその後の作戦で人を埋めた後は終戦まで入ってこなかった,あとは南方で米軍主力を壊滅させて日露戦争みたく首都占領まで行かずとも講和をする

ミッドウェー海戦も東方からの侵攻をこれ以降ストップさせる為に,勝てなかった代わりにインパール作戦みたく主力空母を埋めたとも解釈できて,「その場しのぎで目の前の問題に無我夢中だった」と正直に述懐はされるかも知れないが,神さまは本人が知ると知らずに関わらず参謀に仕事をさせている

これが山本五十六提督が2年間はアメリカと互角に渡り合えると計算した,相手の属領にて敵主力の壊滅後→講和の可能性を目指した日本の戦い,それを計画立案している所を見て,やれる事やれない事を眺めてみていると,国力差が10倍の相手に見事に無駄のない動きをしていたりもします,参謀論もついでに悪評から昇華をしてみた次第です

No.145

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 38
No.145
戦後処理として大切な後始末を…

•三光作戦と731部隊
「燃やし尽くし奪い尽くし殺し尽くす」のスローガンで大陸の村々を襲い始めた,悪名高い日本軍の暴挙だと言われている戦場の残酷さ,これは褒められはしないのも確かだが,中国軍が軍服を着ない民間人に化けた便衣兵を多用し過ぎて,分からないためにやった事で,実は国際的な交戦規定を守っていない民間に化けたゲリラ相手に対しては,西暦2000年に入ってからもギリシアで疑いのあった中国大使館を精密爆撃してもOKだったように,世界各国の軍人の間では肯定されている行為でもある対処のやり方で,だから僕は軍服着ての正規戦に誇りがあり,それによって自国民間人の虐殺も防ぎたい狙いもあるのですが

731も便衣兵を抑え込むためだが流石にやり過ぎで,南方でのvsアメリカに全力投球し,かつ中国南部では300万人?も便衣兵と交戦し撃ち殺していたりするなか,戦局終盤で手薄になって来た満州に設置して三光作戦とセットで威嚇した,ただし此方は新式の小銃を試すためにアメリカ軍捕虜を撃っては×なのと同じであり,占領後は産業から人口から善政を敷き育ててもいた満州では,フランスのレジスタンスみたくウロウロ潜入して来た輩もいるに決まっているので,それを手っ取り早く捕まえて,村々を滅ぼすより苛烈さを一つ見せ金にして抑え込みたかったのも分かるが,細菌での実験なのでやはり試し撃ち以上の罪になる,これは反省せねばならないが,そもそも中国軍が便衣兵を使わず軍服で視認できる者のみで構成されていたら,日本は早期に重慶まで陸軍を到達させていて中国政府を降伏させて交戦を終了,三光作戦ともども必要なかったとの指摘だってある,反則と反則の応酬はやはり何方も後味悪く,日中お互いに顧みて戒め合うべきだと

そして秋津島のジジイどもには三光作戦は向いてはいるが,皆殺しのやり方は決めておかねば彼らは残酷にやり過ぎになる,それを守っても国内の蜻蛉の居残りが戦争関係なしにまじない始めて足を引っ張りだす,だからやらせないで,ジジイども使うなら正面から強敵と物理的な銃撃戦で激闘させると,悪い癖出す暇ナシに案外まじない無しの普通の戦い方を真面目にしたりする,やけに活き活きと最前線での戦場に参戦するみたいです,これでも国内で残りのが遊び出すので,此方を抑え込んで管理する手法を確立してからが無難,現代社会の産業などでも言えますが,秋津島は技術力確かに凄いですが,天照大神より前の大国主命とすら仲悪く,すぐにまじないから神話の喧嘩をし始めて,自分さえ勝てば日本人を味方とは考えない面すらあるので,使うまでにかなりの準備と用意が必要にはなります

No.146

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🎌昭和時代(太平洋戦争開戦) 39
No.146
•米軍の16万人で230万人が散った訳ではない(一)
今回は統計を読み解いて酷評されているテーマに鎮魂を,太平洋戦争での日本軍の戦没者は230万人,その戦没者全体の60%強の140万人は戦う以前に実は餓死していたという事実,それはそれでかなり問題はあり,もう神道の祭神になっているのによく靖国からやって来ては「腹減った」としか言わずに,お供え物を持って帰る噂は聞きますが,

この事実を考えて正確に言うと実際には90万人が戦場で敵と戦闘をして亡くなっている,一方の米軍戦死者は16万5639人なので230万人を16万人にではなくなったが,まだ90万人：16万人,苦しんで散っていった英霊には哀悼の意を捧げますが,負け戦とはこんなものかとも感想を持たれてしまう,しかも日中戦争での日本軍の犠牲者総計44万6500人もこの中には含まれており,此方での多さも驚きを隠せないのですが,これを差し引くと南方での米軍相手の戦死は日本軍50万人：アメリカ軍16万人になるので3倍は撃たれましたか…

意外に中国でやられてはいるのですが負け戦とは言えない戦線で日本軍44万人：中国軍131万9千人だったと,戦死者の数字を東京裁判で中国側は説明している,すると中国を3倍倒してアメリカに3倍倒された,ショボいとまで言われた陸戦兵器を背負って国のために散っていったが,太平洋戦争とは数字的にはこんな撃ち合いだった模様です

Wikipediaの行間を読むとその中国大陸の戦死44万人の内訳に終戦後の死亡5万4千人とありシベリア抑留の数字かなとも,厚生労働省把握分からはそう類推もできる,すると日本vs中国の戦線は39万人：131万9000人の損失比でもう少し数値は良くみえてくる,

No.147

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No.147
•米軍の16万人で230万人が散った訳ではない(二)
ただ日本軍が20万人規模で中国南部の一地域を占領しても地域を抑える「部隊の不足」から撤退した話もあり,勝っているのに司令官がそう判断しているので敵の中国軍は実際にはかなりいた気もします
一説には中国ではゲリラも入れると戦死者は321万人もいたという話もあるらしく
すると国際法違反の便衣兵が別に190万人,生き残りは計算せずに日本側が撃ち倒しただけでもこれだけいる
非戦闘員に化けて距離を詰めての不意打ち部隊がこの人数,日露戦争時代のボルトアクション銃で10倍の相手を蹴散らしていたが,中国人は常にしつこく逃げてまで戦闘地域で生き残った

非戦闘員に化けては反則ですが20万人規模で勝っても正規の師団が撤退する話や,日本側の損害人数を見ると広い大陸と人口ならではの抵抗戦のやり方は,軍事学的な戦法としては日本では使いづらいものの一つですが勉強の参考にはなります,📄2.国防論の小銃のみの最終防衛ライン案もここでの苦しみ方で,素のままだったシュミレーションではアメリカすら撤退した試算の感覚的な土台となっているのではとも

そんな戦死者の総数比と反則技に対しての旧日本軍の装備ならばキルレシオ的には大健闘でもあって,籐平先生に至ってはこの人数中国人は鉄砲持っていたはずなのに自分の隊は戦死者ゼロの会敵せずにピクニック感覚で復員し,確かに護身合気道の粋を見せつけていますが,弱い途上国民の兵隊が広い大陸にパラパラいて蹴散らしている,こんな風な知らない現代日本人の思い込みとはだいぶ違いのある戦場だったみたいです

大陸と南方どちらの戦線でも終戦前の年である1944年以後から被害が集中しているのも,負ける軍隊が頑張っていたのに一気に最後崩れることはままある事でもあるのですが,それは逆にこの年までは意外にアメリカ相手にも互角のジャングル戦をしていた可能性もあるかも知れません,

No.148

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No.148
•米軍の16万人で230万人が散った訳ではない(三)
因みに参考までに第2次世界大戦の国別戦死者数の比較では
勝った側なのにソ連が死者1450万人と何故か異様に多く
次に多い敗戦したドイツを280万人しか倒せていない
キルレシオ的に無理無理な不可解な勝ち方で大祖国戦争と「祖国」という単語を付けた気持ちも頷けますが

その欧州西部戦線で相手をした
イギリス軍が死者約30万人で
アメリカは総戦死者数40万人のうち欧州では24万人を失っている
さらに「…オレらは？」とイタリアも現れてサシの勝負な対日戦とは混戦で雰囲気違い,面倒くささからキルレシオの把握は素人には不明のままになっています,

ついでに戦争を通じてアメリカが戦闘機を10万機と重爆撃機を9万7千機作った話も嘘っぽく聞こえはしますが
情報ソースが防衛省のHPなのと,B17にB24にB29が各1万5千機x3で
比較対象の旧日本軍には重爆撃機は存在せず0なはずなのに1万機ほどカウントがあるのを見ると
一式陸攻とかがOKならばアメリカには更にこのクラスは沢山あって,概算と勘でも間違ってはいないかなと

見事なのはこの数字を前線に投入していない事で,1944年だけで4万機以上という日本側の戦争中全部の生産総数より多い機数を1年間のみで生産した癖に,ドイツを呑んだソ連がそのまま欧州戦線の米英軍を襲って消滅させられた場合,アメリカ本土に予備兵力を置いておいた方がドイツ降伏後にも関わらず,米本土を防備するにせよ欧州への再侵攻をするにせよ一気にやられず安全だと考えたとも推測できます

No.149

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No.149
•米軍の16万人で230万人が散った訳ではない(四)
実際のソ連は死者数を見るとベルリン攻略が限界なはずで,この独ソの比較を見て「ヒトラー強えぇ」と敗戦国の指導者だとの数々の酷評の印象とはかなり違いもありますが,原子爆弾まで投下した総力戦と言いながらアメリカは片手間と言われかねない部隊の予備が本土にいた,

まだまだ📄の軍事関係のみではアメリカに攻め込み決戦を主張する気にはならないです,ただし向こうからやられなくも為ったので,この戦争の鎮魂や慰霊を含めて色々皆に伝えていき,よりタフな日本を築き上げていく事を約束する,これくらい開きがある国力比10倍のアメリカ相手に負け戦でも3倍の被害で済ませた,数字を隠さずに恥ずかしい事ではないと,当時の日本兵の実力と奮戦をまずは現代でも共通理解にしておきたいとも思っています

昭和時代(戦後)

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🎌昭和時代(戦後)
No.
•パチンコ利権の効能と弊害を大らかに
終戦直後の当時は在日朝鮮人は警官を日本中で襲撃してまわるほど暴れていた,戦前や全共闘世代の共産党員よりヤバい動きをしていて,
敗戦から軍人の方は解体され,統治力の落ちている警察のみでは押さえれなかった,GHQはそれでも丁寧に日本の民主化を主導して帰っていったが,欧州でもイタリア侵攻の際にアメリカ軍はシチリアのマフィアと連絡をとって,作戦の足しにしていたりもしていて当然その見返りに,欧州でも民主化は真摯に進めていながらアンダーグラウンドへは手心を加えた,これは現実問題として,あまり直って国力が戦う前より強くなったら
イタリアにしろ
ドイツにしろ
日本にしろ
危ないとは戦争をした当事者としては考えるので,多少保険として裏から握れる仕組みはCIAに渡す形にしても残したかったのが,米国の本音だったりもしたみたいです

よくam4:00とか5:00でも平気で歩いていると見かけるのですが,今でもタクシー業界と消費者金融とパチンコ産業は在日が支配的な業界だと,保守層の間では有名でもあったりするのですが
自国の軍人のいない支配力の落ちた統治力で
しかもアメリカからも暗に残せと言われている戦後の状態で
警官すら襲撃していた在日朝鮮人
しかもすぐ後の朝鮮戦争の難民として済州島の韓国人が多く日本に流れつき,更に60万人？80万人？にまで膨れ上がる

賭博行為にあたるのか景品表示法違反にあたるのか,パチンコのおまけを渡すシステムは法的にはアウトなのにも関わらず
警察の見解として市民の安全を優先してOKにし,かつ面子を保つために難民であり日本国籍を持っていない在日側も条件を譲って,監督官庁を経済産業省ではなく警察庁直属にしてあったりもする
すると属議員と行政と業界の他省庁の例と同じく何かと実入りは警察にも渡り
さらに難民の身分で日本国内で産業を確実に一つ確保するという,業界での立場の安定を保証する代わりに,警察庁直属なのですから国内での警官襲撃や荒れて市民に絡む行為もつつしませる
なかなか警察庁の意向か独占を防ぐ例外の他は日本企業はパチンコ産業で大をなすケースは少なかった

神主からの嫌がらせを避けたくてどうしても韓国人を甘やかす風潮とは別に,戦後の混乱で対処できない中,警察庁や政府関係者はかなりの曲解を使って在日朝鮮人が大人しい日本人を食い物にする事態を収めていた経緯もあったりしています,あとは全共闘のケースと同じく神さまの世界が彼らを大人しくさせるだろうと,とりあえずの仮置きでも何とかなる日本なのですが,戦後の宿痾とまで保守層から言われた在日問題への最初の一手は,実は属性的に神さまの苦手な韓国相手でしかも戦争に負けた直後でもあったので,ハニートラップ使う諜報系や都市国家顔負けの手打ちとしか思えない話し合いでの取り決めから始まっていたりもします

日本の政治はここから始まる暗闘が本質かも知れない,この誤解が通り過ぎるほど神さまはこの後上手く何事も収めて自らの勝ちにしている,歴史的に国内での新興勢力相手に何度もあったケース,これは海外絡めた産業での押し合いやM&A,または特に戦後差が圧倒的になった軍事レベルな圧力の掛け合いでも,なかなか朝鮮相手には神さまの苦手意識で現代まで未解決になったまま上手くはいかないが,神仏仙主とは反対属性ばかりになる欧米のユダヤ圏や華僑の中国そしてロシアとはだいぶ違う,てきとーに似ているがてきとーに敵味方死滅する,あくまで国教として日本の表舞台にいれただけある聖属性としての収め方,やはり戦後も全国統一後のサムライ達の各幕府相手にみたく,目立って暴れていた難民である在日朝鮮人に始めていたりもします

No.150

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🎌昭和時代(戦後) 1
No.150
•花岡青州
江戸期の外科医で麻酔薬「通仙散」を発明し世界で初めて全身麻酔を用いた手術を成功させたとも,1952年に米国シカゴの国際外科学会付属栄誉館に祀られた,どの宗教形式の祭祀かは不明ですがわが国ではロベルト=コッホが北里大学の敷地内でお社になっているのを彷彿させる,あちらは当時の最先端医学という上段から,こちらは敗戦後の復興も真っ最中の下段から,同じ科学分野で相手に祀られるのは楽ではないが見事日本はイーブンに近い評価を貰っています